【Arsenal×Leicester】ヴェンゲル采配的中!ラストプレーの奇跡でアーセナルがレスターを逆転!
レスターはこの試合以降、TOP5との直接対決は4月末のマンチェスター・ユナイテッド戦を残すのみ。既に国内カップを落とし、予定表にはプレミアリーグしかないクラブが大崩れすることはないでしょう。「絶対に負けられない」という言葉が決して大げさでないガナーズは、GKチェフと最終ラインはいつもの顔ぶれ。ガブリエウは負傷したのかベンチにもおらず、CBはメルテザッカーとコシールニー。ラムジー、コクランの2センターに、アレクシス・サンチェス、エジル、チェンバレンの2列め、トップにジルーは、カソルラがいないとはいえ申し分のないメンバーです。対するレスターは、おお、前線は岡崎慎司とヴァーディ。日本代表のストライカーが、首位を争うゲームのスターターとして顔を見せているだけで盛り上がります。中盤には、マフレズ、カンテ、オルブライトン、ドリンクウォーター。ラニエリ監督は、言い訳無用のベストメンバーで大事なゲームを戦えるようです。
開始早々、ジルー、エジルとつながってアレクシス・サンチェスのスルーパス、右からチェンバレンがフリー。これは中にグラウンダーを入れるよりも、自分で打ったほうがおもしろかったかもしれません。ラッシュをかけて先にゴールを奪おうとするガナーズに対して、レスターはカンテと岡崎慎司が執拗なチェイシングを見せ、自由を許しません。14分、岡崎慎司が最前線に飛び出してチェフと交錯したシーンは、オフサイドの判定。1分後、中盤でカットしたボールを右足で送ったエジルの絶品スルーパスは、最前線で独走態勢に入りかけたラムジーに、GKシュマイケルが素晴らしいブロックをかましてクリアします。さらにその直後、右からふわっと上げたオルブライトンのクロスに合わせたヴァーディのヘディングシュートは、GKの足元に叩きつける絶望的な一撃。これをキャッチしてしまうのが、ペトル・チェフというワールドクラスです。
右サイドのマッチアップで優位に立つアーセナルは、しばしばチェンバレンの突破から中にグラウンダ―が入るものの、ウェズ・モーガンの堅い守りがシュートを許しません。25分、ジルーとのワンツーで抜けたチェンバレンの折り返しが中にいたアレクシス・サンチェスにつながりますが、シュートに寄せたモーガンがこれもカット。エジルの右からのクロスを叩いたジルーのヘッドは、ゴールネットを揺らしたものの半歩ラインを出ていたようです。
38分にカンテが右足で巻いたシュートはチェフがセーブ。このまま終わるかと思われた前半は、44分に動きました。右から突破を図ったヴァーディに対するモンレアルのタックルは、引っ掛ける前に足を引いたように見えましたが、アトキンソン主審は接触を認めてPKのジャッジ。チェフの逆を取って右隅に蹴り込んだヴァーディの先制点は、今季プレミアリーグ19点めです。前半の終わりを告げる笛に、ブーイングの嵐。ガナーズサポーターの抗議は、チームに向けられたものではなく、試合の流れを左右するジャッジを咎めたのでしょう。
後半のピッチに、コシールニーがいません。負傷したCBの代わりにチャンバースを入れたガナーズは、立ち上がりから攻勢です。46分、左から崩したチャンスは、エジルが止められ、フォローしたラムジーの一撃も左ポストの外。モンレアルのクロスから放ったジルーのヘディングは、バーの上に消えていきます。54分、ジルーの腕をつかんで止めたシンプソンは、イエロー2枚め。レスターは、残り35分を10人で戦うことになりました。58分にラニエリ監督がヴァシリエフスキを入れてマフレズを代えたのは、守備における貢献度を勘案しての決断でしょう。
60分、デマライ・グレイの登場で下がったのは、岡崎慎司。大一番でのプレミアリーグ5ゴールめはなりませんでした。ヴェンゲル監督は、コクランをウォルコットという背水の陣です。完全に引いたレスターを攻め立てたアーセナルは、残り時間20分でついに追いつきました。ベジェリンのクロスをジルーが落とすと、飛び込んだのはウォルコット!1-1になり、レスターが耐えなければならない時間は、まだ15分以上残されています。74分、アレクシス・サンチェスが左足で戻したクロスに、ジルーがバイシクル。完全にミートしたシュートはDFの右手に当たるも、ジルーのアピールは通りません。
82分、ラニエリ監督は、完全に顎が上がったオルブライトンをキング。ヴェンゲル監督がチェンバレンを下げて投入した勝負カードは、今季プレミアリーグ初出場のウェルベックです。86分、モンレアルのクロスをジルーがヘッドで落とすと、ウェルベックのボレーは当たらず。直後、速いクロスにジルーが左足を振り抜いた決定的なボレーは、シュマイケルが右手1本のビッグセーブで阻みます。モンレアルは何本クロスを入れたことか。1-1のまま、94分30秒。エジルのFKはラストプレーでしょう。ここで、奇跡が起こりました。ガナーズを救ったのは、背番号11の完璧なキックと、素晴らしいジャンプ力で左隅にヘディングシュートを流し込んだ「勝負カード」でした。ダニー・ウェルベック、今季プレミアリーグ初登場初ゴール!決めると同時に、一直線にスタンドに飛び込んだ23番はもみくちゃです。アーセナルが逆転でレスターにダブルを決め、優勝争いに残りました。
両者とも気持ちが入った素晴らしいゲームだったと思います。レスターが残念だったのは、後半、リードしながら守勢にまわった際に、気持ちが入りすぎてプレイがラフになってしまったこと。その後もよく守りましたが、アーセナルの猛攻を10人でかわすのはさすがに酷でした。勝ったホームチームでリスペクトしたいのは、ゴール前の空中戦をことごとく制したオリヴィエ・ジルーと、オルブライトンを疲労でヘトヘトにしたモンレアルのスプリントです。諦めない姿勢が実を結んだ劇的な逆転勝利は、攻めの采配を見せたヴェンゲル監督の勝利でもあったと思います。いやー、これぞプレミアリーグの天王山、感動しました。両チームのベンチ、選手たち、サポーターのみなさんに、惜しみない拍手を送りたいと思います。(ダニー・ウェルベック 写真著作者/CFC Unofficial)
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グレイトっ‼
よし!次‼
ガナーズサポでもレスターサポでもないのですが、最後のゴールは震えました。
こんなことあるんですね
すばらしい試合でした。これほど気迫が伝わってくることはなかなかないですね。感動しました。
うーん、最後の最後にやられてしまいましたね〜(; ̄O ̄)ホンマに惜しかったです。
けどアウェイでビッグクラブに対して対等に戦えてますし、この三連戦で勝ち点6を取れたのは望外の極みです。ポジティブに考えればまだ勝ち点も2差ありますし、レスターはリーグ戦だけですし、対戦相手もライバルチームに比べたらまだ組みやすい相手だと思うので、まだまだ夢を見れそうです。
引きずる負け方をしたのは確かですが、この試合を糧にして更に引き締まったレスターを見たいです。その意味でも次の試合をいい形で迎えられるように、ラニエリ監督やサポーターの皆さんには選手をバックアップして欲しいと切に願います。
見ていて最後まで戦い抜いた選手たちに感動してしまいました
そしてやはりレスターは強い
決定機はそこまで作られなかったもののヴァーディは怖かったですしカンテもポジショニングがよくやっかいでした
流れからして退場後に同点に追い付けば逆転出来ると思ってましたがロスタイムまでかかるとは、、、
交代選手が揃って点取れたのはほんとに良かったです!
ネガティブな点としてはラムジーが悪いときに代える選手がいないのはきついことですね。運動量はさすがの一言ですが判断が遅く流れを止めてしまうのが目についてしまいます。
とはいえこの勝ちは大きいのでこの流れでFA、CL、PLと続く試合を連勝で乗りきってほしいです!
興奮して眠れません。素晴らしい幕切れでした!怪我から10ヶ月ぶりにピッチに立ったウェルベックに、サッカーの神様がラストプレーで素晴らしいプレゼントをしてくれました。そのフリーキックを得たのは走り続けたモンレアル、ウェルベックに完璧に合わせたのはエジル、ウェルベックが打つべくディフェンダーをひきつけていたのは、身体をはり続けたジルーでした!
それにしても後半珍しくレスターの選手が熱くなっていたのを見ていつものマインドでないことがわかりました。
それにしてもレスター、恐るべしでした!カンテはどれだけインターセプトしたでしょう!レッドカードが出て層の薄さが露呈しましたが、いやいや本当にアグレッシブという言葉がぴったりでした!
チェフとシュマイケル、素晴らしかったです!キーパーがよいと試合が引き締まりますね!ガナーズ今シーズン一番のナイスゲームで優勝戦線になんとか踏みとどまりましたあ!
久しぶりに、試合後に手の震えが止まりませんでした。もうバルサ戦とかどうでもいいくらい(おっと、怒られますね)感動したし、ヘトヘトです。
えーと、トッテナムとシティは。。。どっちも負けろ笑
本当に良い試合だったと思います!
その上でなんですが、もしアーセナルが負けていたら(引き分けていたら)、「退場者いるのにきめらないチームが悪い」「グーナーが得意の言い訳しとるわ」で議論が止まっていたと思うんですよ。
レスター側も世の中を味方につけてると思ってか今後を左右する一戦だからか、今日は特に粗粗しい印象を受けました。だからこそ、審判はハンドにはPKを、激しいタックル、ダイブにはイエローで基準を示すべきだったと思います。
単純に比較することはできないかもしれませんが、先日のユーべ対ナポリ戦では審判が目立つことなく試合が進みました。プレミアの審判も、そうであってほしいと切に思います。
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個人的にMOMはチェンバースで。
負傷したコシェルニはフィードミスが多かったように思えますが、チェンバースはプレッシャーを上手くいなしながら運んでくれました。彼がフィットに手間取っていれば、シンプソンの退場もなかったかもしれません。
センターバックの途中出場、シックスポインター、ビハインド とこの上ない重圧とうまく向き合えるのであれば 、輝かしい未来が待っているでしょう。
こんなに興奮したのは久しぶりです。
ぎりぎりの勝利でしたし、審判のジャッジにも注文つけたい部分もなくはないですが、それはそれで置いといて今は素直に喜びます!
今後はノースロンドンダービーまでに取りこぼしをしないでいくことを願います。そういう意味では、CL負けてもいいやとも思ってたりしてなくもないことは心に秘めておきます(笑)
前半ビハインドでは勝てないみたいなジンクスを見事打ち破り、かつシックスポインターを制したのは、1月からの不調を完全に断ち切り、勢いづくように感じます
次節のオールドトラフォードでは現地観戦の予定なので楽しみです
優勝するチームの様な勝ち方でしたね。コシェの離脱が気になるところですが…
少しカードが多い試合でしたが最初からテンションも高く、私としては今年1番手に汗握る熱い試合でした。二点目はいる時は叫んでしまうほどどっちに転ぶかわからない好ゲームでした^ ^、
レスターに優勝して欲しいですね。夢があるので。
岡崎、マレズを下げてからはいいようにやられてしまいましたね
今のレスターのスタメンは各々がパズルの重要なピースですから、それが2つも欠けると難しいです
とはいえこの三連戦で勝ち点6をもぎ取ったわけですから想定以上の結果です(笑
これからは下位チームとの戦いが続きますが、負けに気を落とさず気を引き締めていってもらいたいですね!
この大一番で10か月戦線を離脱していたウェルベックを起用し
結果を出すとは・・・批判もあるなか選手を頑なに信頼し続ける
ベンゲルしてやったりですね。
そしてその信頼にしっかり応えたウェルベックのゴール後の涙
にはグッときました。
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セオさん>
おめでとうございます!
リーガプレミアさん>
両者とも気持ちが入っているのが伝わってきたのが、感動のいちばんの理由ですね。
ロビーサベージさん>
シンプソンの退場以降のラニエリ監督は、勝ち点1でよしというリアリティをもって戦い、達成寸前だっただけに無念でしょう。レスターの守備はよかったので、気持ちを切り替えていただければと思います。
りっきーさん>
カンテが凄かったですね。セントラルMFについては、エルネニーをうまく使えるようになると解決するのではないでしょうか。
ヤンガナ大好きさん>
モンレアルとジルーは、両者とも難しい時期があった選手ですので、よけいに胸が熱くなりました。GKは完璧でしたね。チェフがキャッチしたヴァーディのヘッドは、普通は止まらないです。
しんさん>
ヴァーディのPKよりも、マフレズにカードが出なかったほうがより気になりました。試合を通じて、基準が一定ではなかったようにも見えましたので、そのあたりは改善していただきたいと思いました。
新参さん>
なるほど。シブいチョイスですね。カウンターを喰らわなかったのも勝因のひとつですね。チームとしてうまく守っていたと思います。
ひろとさん
私も疲れました。あまりに素晴らしい緊張感だったので、直後のレッズとアストン・ヴィラ戦は、3-0以降、自分の電池が切れそうになりました(笑)。
queenさん>
いやいや、リーグ全体のピンチですので、CLはぜひがんばっていただいて…。
京都グーナーさん>
おお、うらやましい。京都グーナーさんにとって素晴らしい結果になるのではないかと思っております。ダブルは悔しいですね…。
プレミアリーグ大好き!さん>
かかっているものの大きさが選手から感じられるいいゲームでしたね!
プレミアリーグ大好き!さん>
今季を逃せば、レスターのようなジャンプアップはなかなか見られないでしょうね。テレビ放映権料の高騰で、毎年戦国時代が続くようになるかもしれないと思いつつ。
プレミアリーグ大好き!さん>
何しろスタメンの機能性が抜群なので、どうしても「機能しなくなった順に交代」といった構図になりがちですね。とはいえおっしゃるとおり、2勝1敗は上々でしょう。
FDNさん>
まさにヴェンゲルさんならではです。3枚めはジョエル・キャンベルだとばかり思ってました。