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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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コンテ監督がチェルシー決定間近⁉戦術家たちが争奪戦を展開しそうな5人のキープレーヤー

「私は賛成だけど、あくまでも個人的な意見だ。あなたがたは私よりもいろいろ知っているようだね。噂について調べるのはあなたがたの仕事で、私の仕事は次の試合への準備をすることだ」。さまざまな国でチームを率いてきたチェルシーのフース・ヒディンク監督が、コンテ監督就任についてポジティブな発言をしたのは、クラブのためばかりでなく、初めてのプレミアリーグ体験となりそうな若い指揮官へのエールでもあったのでしょう。「スカイ・イタリア」のジャンルカ・ディ・マルツィオ記者は、「事実上決定」「2019年までの3年契約」と明快に語っており、イギリスでは「ガーディアン」が年俸630万ポンド(約9億9000万円)と報道。どちらのニュースも「10日以内に動きがある」という点で共通しており、気が早い「コリエッレ・デロ・スポルト」は、次期イタリア代表監督候補について記事にしています。早くから報じていた「ガゼッタ・デロ・スポルト」のコンテ情報が的確で、シメオネ監督のプレミアリーグデビューを煽っていた「ザ・サン」が敗れ去るという予定調和に、がっかり半分、安堵半分です。

攻撃的なサッカーを好むアブラモヴィッチさんのクラブであること、ヴィアッリ、ラニエリ、アンチェロッティ、ディ・マッテオと歴史的にイタリア人監督招聘が多いことなどを重ね合わせると、アルゼンチン人監督よりもイタリア代表監督のほうがしっくりきます。クロップ、ポチェッティーノ、グアルディオラ、コンテにモウリーニョまで揃えば、戦術的に遅れているのではないかといわれていたプレミアリーグが急激に変化する機運が高まりそうです。とりわけ注目したいのが、プレミアリーグは初めてのペップとコンテ。彼らがクラブを変えるとすれば、どんな新戦力に着目するでしょうか。

シーズン終了後、最初に話題になるのは、エヴァートンのCBジョン・ストーンズではないでしょうか。チェルシーにとっては昨夏の市場で移籍金を2度3度と上げながら獲り逃がした選手で、3バックと4バックを併用するペップにしてみれば、サイドも中もこなすセンス溢れるストーンズは貴重なイングランド人です。テリーの後釜か、コンパニやオタメンディの横か。次の夏は、ビートルズを生んだ街のサポーターが「Can’t buy you Stones」を歌う間もなく、エヴァートンは同じ青系のどちらかに有望株をもっていかれるとみます。

プレミアリーグ内でもうひとり、新監督たちが触手を伸ばすのではないかと注目しているのは、ワトフォードのオディオン・イガロです。レヴェンドフスキとトマス・ミュラーを並べることが多いペップは、縦への推進力を上げるべく、アグエロの横で動けるストライカーを探すはずで、足元にボールをほしがるボニーは放出となるかもしれません。一方、ファルカオが退団確実なチェルシーは、ロイク・レミーの去就も流動的。夏になれば、イグアインやイカルディなどセリエAの選手の名前が派手に見出しを飾りそうですが、ご本人がキャリアアップを望んで移籍したがっていると聞けば、同じ「イ」でも身近なイガロのほうに動く可能性もあると思います。今季プレミアリーグで既に14ゴールという実績は、安心材料でしょう。単独のドリブルが多いイガロは、ペップのスタイルには合わないようにも見えますが、ドルトムント時代はセルフィッシュだったレヴェンドフスキを使いこなした実績のある監督ですので、身体能力の高さとスピードを評価すればゴーサインを出すでしょう。

そして最大のポイントは、中盤センターです。ポグバがバルセロナに向かうとすると、イタリアをよく知るコンテ監督と攻撃への貢献度が高いセントラルMFを求めるペップが交錯するのは、ローマのナインゴランかパリ・サンジェルマンの「ピルロ2世」、イタリア人MFヴェラッティではないでしょうか。中盤の真ん中にどんな選手を配するのかが、両監督のチーム作りのカギを握ります。ペップ補強第1号はドルトムントのギュンドアンではないかという噂もありますが、ヤヤ・トゥレとフェルナンドが意にそぐわないとすれば、複数のお買い物に走る可能性も充分です。

最後に、どうしても気になる選手がおりまして…。ペドロ・ロドリゲスはチェルシーに残るのでしょうか。今季、チェフの活躍をみたアブラモヴィッチさんが、ライバルに選手を移籍させるのはNGとするかもしれませんが、マタやルカクがそうだったように、監督が評価しない場合はプレミアリーグ内でも躊躇しないものと思われます。スタジアム改修を進めるチェルシーがそれなりの補強をするとしたら、エデン・アザールをはじめ、何人かの選手で高額の移籍金をゲットする方向で考えるでしょう。今のチェルシーを見るにつけ、プレミアリーグ1年めのペドロがペップの元へ走っても不思議はありません。

シーズンが終わっていないのに夏の補強が楽しみというのは本末転倒ながら、何が起こるだろうとテンションが上がりがちな昨今、ついつい疑似餌に食いついてしまいそうです。冷静になれば、この記事自体が結構なフライングですね。大変、失礼しました。まずは、3月頭にあるといわれている発表を待つことにいたします。

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“コンテ監督がチェルシー決定間近⁉戦術家たちが争奪戦を展開しそうな5人のキープレーヤー” への3件のフィードバック

  1. chelさぽ より:

    コンテですか。
    過去に八百長関連で名前の上がった方ですし、実際に処分を受けたようなので、あまり歓迎できませんね。
    アブラモビッチは攻撃的なサッカーを新監督に求めてシメオネを渋ったようですが、あくまで私の主観では堅さこそチェルシーに在り続けてほしいものなので、このイタリア人が新指揮官に就任するなら守備組織の改善は必ず求めたいところです。
    就任が噂されてるのと同時に複数のセリエA所属選手を狙っているとの記事が出回っているので、そこは心配です。ただでさえイングランド人の少ないチームですから。テリーと契約延長しないならストーンズの獲得は絶対必要だと思います。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    コンテが処分を受けたのは確か司法取引に応じずなかったからでむしろ私はイタリアリーグの深刻な腐敗を感じた記憶がありますが….プレミア戦術が遅れていると言われ続けましたが来シーズンは面白くなりそうですね。アーセナルには益々厳しい展開になりそうですが…..

  3. より:

    chelさぽさん プレミアリーグ大好き!さん>
    処分が下ったという事実は重くみるべきなのかもしれませんが、「八百長に関与したのではなく、知っていたのに見て見ぬふりをしたという疑惑」「選手のタレコミのみ&証拠なしでの告発」「本人は一貫して否認、クラブもそれを支持」「否認するなら関わってないという証拠を出せという厳しい状況に追い込まれた」という話だったはずで、私はコンテさんには同情しておりました。後に処分は軽減され、その後イタリア代表監督までやっているので、ネガティブ・ナーバスにならなくてもいいのではないかと思ってましたが、いかがでしょうか。

    chelさぽさんを説得しようとしているわけでも、コンテは正しいと主張しているわけでもないのですが(=事実はわからないので…)、「相当微妙な内容の処分だった」ことだけは添えておきたいと思いまして。さまざまな情報が飛び交っていたお話ですので、異論・反論もあるかもしれませんが。

    —–
    シティは実際に監督が変わることもあり選手獲得の噂が絶えませんね
    ずいぶん前にシティがFFPに引っ掛からずにお金を使える理由を記事にしてたと思います
    その記事には納得しましたが来季もお金を多く使えるのでしょうか
    またFFPに引っ掛かれば笑い者です

    —–
    八百長なら毎年イギリスもスペインもドイツも毎年起訴や逮捕者沢山いますからイタリアだけではないでよ。
    問題は大きく報じるか?
    プレミアみたいに外資のオーナーやスポンサー配慮して日本みたいに国内で短期で小さく報じるか?の違いですよ。

    イギリスのテレビでもプレミアリーグやチャンピオンシップの試合で選手自身が八百長告発してますよ。
    わざとペナルティーヘリア内でファールを与えてPKなればキャシュで1500万円~2000万円が相場です。
    賭け事が多いイギリスが実際一番八百長多いらしいですよ。
    勿論プレミアでも八百長を仕切っているのは全てアジア系。イギリス・ドイツ・イタリア・スペインも同じアジア系が仕切っています。

    逆にイタリアの場合はオープンで一番まじめで八百長がやりにくい状態。
    八百長関与しなくても八百長を知った?時点で告発しないと『○○八百長疑惑』として報じられる。『八百長告発義務違反』がある。

    コンテ監督はセリエB時代にこれと同じ例です。さすがに怖いし密告や告発しずらいですからね。近年のイタリアの選手も大半が告発義務違反です。
    しかし八百長疑惑として報じられる。
    イギリスはゴルゴとサッカーの八百長が多いですよ。

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