レッズ無念!決定機を4つ逃したマンチェスター・シティがPK戦を制してキャピタルワンカップ優勝!
両者とも気持ちが入りすぎているのか、強引なパスとドリブルが目立つ序盤。コウチーニョが一発で通そうとするスルーパスは厳しく、マン・シティはドリブルでボールを失うシーンが目立ちます。中盤でのつぶし合いと、クロスをクリアするシーンが交互に訪れ、フィニッシュで終わる攻撃がありません。最初の決定機はマンチェスター・シティ。23分、ダヴィド・シルヴァの自陣からの縦パスがアグエロに通り、サコをかわして放った一撃は惜しくもポスト直撃!エムレ・ジャンと交錯して頭を強打していたサコは、プレイを続けることができないようで、コロ・トゥレに交代となりました。
28分、コンパニをかわしきらずに左足を振り抜いたフィルミーノのミドルはバーの上。古巣対決となるスターリングは、ドリブルの切れ味は悪くないのですが、いつも持つとわかっていると対応されてしまいます。33分、スタリッジが倒された後の角度のないFKは、コウチーニョのシュートがサイドに切れていきます。より攻めているのはマンチェスター・シティですが、リヴァプールは集中力を切らさずよく守っています。45分、ミルナーのクロスをスタリッジがヘッドで流したチャンスは、ボレーを狙ったコウチーニョが力んでしまいました。前半は0-0、残り45分は1点勝負となりそうな雲行きです。
48分、後半最初のシュートはダヴィド・シルヴァのロングフィードを持ち込んだアグエロ。アルベルト・モレノのサイドを狙うマン・シティは、49分に先制します。長いパスをもらったアグエロが右でタメを作ると、外から追い越してきたフェルナンジーニョに優しいパス。フェルナンジーニョの強烈な一撃に、ミニョレは脇を抜かれてしまいました。絶叫がこだまするウェンブリー。レッズの選手たちは、この雰囲気に呑まれてはいけません。56分、スタリッジのスルーパスで裏に飛び出したミルナーの左足は抑えがきかず、ボールはポストの外に消えていきます。
60分、ヤヤ・トゥレのドリブルで始まったカウンターは、右から入れたダヴィド・シルヴァのラストパスは完璧でしたが、絶好のチャンスにスターリングがシュートミス。アルベルト・モレノの後ろに空いた穴は、2点めの原因になってしまうのではないでしょうか。マンチェスター・シティが引いているのは押されているわけではなく、わざと呼び込んでカウンターを狙っているように見えます。69分、アグエロの左足はミニョレがセーブ。クロップ監督は、アルベルト・モレノを下げてララナを投入。左サイドをカバーするのはミルナーです。スタリッジから左でフリーになっていたミルナーにパスが通ったチャンスは、グラウンダーのクロスに狙いが感じられませんでした。オフサイドとパスミスが多いレッズに対して、マン・シティは普段通りのプレイを続けており、77分にアグエロが右サイドから抜けたシーンは、スターリングが焦ってシュートをこねなければ勝負を決めていました。
決定機を創れなかったリヴァプールはこのまま終わるのかと思いきや、ワンチャンスを活かして追いつくのですからサッカーはわかりません。オリギが入った直後の83分、波状攻撃からマン・シティのクリアミスを拾ったスタリッジが中に入れると、ファーから放ったララナのボレーはポストに弾かれるも、リバウンドが足元にきたコウチーニョが確実に仕留めます。シャツを脱いでスタンドに飛び込む背番号10。プレミアリーグのアンフィールドとはまた違う、どことなく厳かさが感じられるウェンブリーらしい興奮です。フェルナンドとヤヤ・トゥレの決定的なシュートは、レッズ守備陣が体を張って何とかクリアしました。キャピタルワンカップファイナルは、延長戦に突入です。
サニャとフェルナンドがアウト、代わって入ったのはヘスス・ナバスとサバレタ。より迫力があるのはマンチェスター・シティのサイド攻撃ですが、リヴァプールの焦りは気迫の裏返しでもあります。ララナが走ってパスコースを切り、ルーカスは体を張ってアグエロをストップ。104分にアグエロがゴール前でフリーになったピンチは、浮いたシュートを左手で弾いたミニョレのビッグセーブで逃れました。後半に入った108分、ミルナーがゴールラインぎりぎりで追いついて上げたクロスに、オリギのヘッドはカバジェロが必死のセーブ。両者ともフォーメーションは間延びし、めまぐるしく攻守が変わります。ボニーは不発、CKからのフェルナンジーニョのヘッドは左にアウト。120分は1-1で終わり、勝負はPK戦に委ねられます。
ルーカス、コウチーニョ、ララナ。3発止めたカバジェロをほめるしかありません。リヴァプールはタイトルに届きませんでした。正直にいえば、マンチェスター・シティが勝つなら圧勝希望で、もつれるなら4年ぶりのタイトルとなるリヴァプールに勝たせてあげたいという思いがあり、PK戦はミニョレを応援していました。最初にフェルナンジーニョを止めたときは盛り上がったのですが…。とはいえ、勝者にふさわしいのはマンチェスター・シティだったと思います。誰よりもまずは、ペジェグリーニ監督に「おめでとうございます」といいたいです。プレミアリーグをはじめ、4つの大会ですべて優勝のチャンスを残していた2月の頭に、来季はないことを告げられた指揮官に。
マンチェスター・シティファンのみなさん、おめでとうございます。4つの決定機を逃す苦しいゲームでしたが、最後はカバジェロがやってくれました。リヴァプールサポーターのみなさん、残念な結果となりましたが、いい試合になったのは、勝ちたい気持ちが前面に出ていたリヴァプールの選手たちのおかげだったのではないかと思います。両者はミッドウィークにアンフィールドで行われるプレミアリーグで再会します。リベンジか、返り討ちか。次の試合も楽しみです。
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なかなか追加点が決められず同点にされた時はもうダメかと思いました
これでチームがより団結して次に繋がれば良いですね
ペジェグリーニ優勝ありがとう!
先ずは一冠ですね
これだけでタイトル獲得が終わらないことを祈ります
内容もあまり良くなく、リバプール相手に苦戦しすぎな感はありますが、これからシーズン終盤にかけての起爆剤になってくれればと
カバジェロの涙に少し貰い泣きしました
更新ご苦労様です。
レッズサポーターにはやや辛い朝ですが、クロップ率いるチームはよく戦ったと思います。PK戦は仕方ないと思います。ペジェグリーニは退任するにもかかわらずしっかり結果を残し素晴らしい監督ですね。シティサポーターの皆様おめでとうございます。翻ってレッズにはトロフィーが必要です。ELと言う難しいミッションが残ってますが、これに全力を傾けて欲しいですね。でも、ミッドウィークのシティ戦は負けませんよ!
判定に救われたので完敗とまでは言わないで済みました。本当に欲しい選手はメガクラブに取られそうなのでまずは現有戦力の底上げで3位を目指さないと…
ララナのCHとモレノを下げてミルナーをサイドバックにするという個人的に来年期待している布陣が見られた事だけは良かったです。左にクラインで右にミルナー、潰し役はルーカスかチャン、ララナかアレン若しくはベストなヘンダーソンにリンクマンとゴール前への飛び出しを担当させ、GKとCBとウィングストライカーとピルロのようなプレイスキッカーとしても優秀なレジスタの4箇所に本物のスターを(最悪ガイスのような候補生でも)取れば必ずや数年内になんかしらのタイトルが取れると思います。が、経験が足りないルーカスがNo.3争いするCBと良くも悪くも驚きを提供してくれるGKと運動量だけで展開力と技術が足りない中盤と左サイドの守備の大穴を補修出来なければ誰が監督やろうと来年もこの位置でしょうなぁ…