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【Norwich×MAN.CITY】マンチェスター・シティ痛恨!CLをチラ見したのか覇気のないドロー

攻撃力を取ればサバレタ、コラロフなのですが、チャンピオンズリーグを視野に入れたのでしょうか、ペジェグリーニ監督が選んだノリッジ戦のスターターは、サニャとクリシーです。プレミアリーグ30節、キャロー・ロードを訪れたマンチェスター・シティは、ヤヤ・トゥレ不在の一戦。アグエロとボニーの2トップ、中盤はサイドにヘスス・ナバスとダヴィド・シルヴァ、セントラルにはナンドとジーニョで、スターリングはベンチ。オタメンデイとコンパニが中央を固めていれば、簡単にはやられないでしょう。プレミアリーグ残留のためには1ポイントでもほしいノリッジは、ブレイディを負傷で欠き、キャメロン・ジェロームはベンチスタート。プレミアリーグ最年少となる34歳のアレックス・ニール監督は、チェルシーからレンタルしたパトリック・バンフォードを最前線に据えました。

マンチェスター・シティの攻勢ではありながら、落ち着いた立ち上がり。7分、アグエロがGKの目の前に抜け出した決定機はオフサイドの旗が上がります。15分にアグエロが狙った直接FKは、枠にはいったもののコースが甘くラディがセーブ。ノリッジは、70分以上これを続けるのかとハラハラするような専守防衛です。19分、フェルナンジーニョのパスからアグエロが左足で右隅を狙うもうまくヒットせず。ベネットとティム・クローゼは、アグエロにシュートコースを与えてしまうのが気になります。20分にクリシーが前線に上がったシーンは、トラップミスさえなければ2度めの決定機でした。

29分、右に流れたアグエロがDFの股間を通してクロスに打ったシュートは、ラディがかろうじて右手で弾きます。マンチェスター・シティは、アグエロの近くにもう1枚張れば緩いマークを突けるはずですが、その役割を担うボニーのポジションが悪く、エース以外にシュートがありません。30分を過ぎると、マン・シティのクリアをノリッジがことごとく拾って波状攻撃を仕掛け、水色のユニフォームは珍しくゴール前にへばりついています。コンパニが高いクロスを落ち着いてさばかなければ、ホームチームに先制があったかもしれません。バンフォードの左足のミドルがクロスバーを叩いたのは39分。44分には、がんばっていたノリッジのレドモンドが痛み、ドランズに交代です。その1分後、右から持ち込んだマット・ジャーヴィスの左足シュートがわずかに左に外れると、タイムアップ。前半の0-0にほっとしているのは、攻められる時間が長かったノリッジではなく、ゴール前に数多くのクロスを入れられたマンチェスター・シティのほうかもしれません。

49分、ノリッジの右サイドからの攻撃は、ニアのマット・ジャーヴィスが一瞬フリーになるも、中に出したボールをオタメンディがクリア。動かずもらえないボニーをペジェグリーニ監督が引っ張ってるのは、スターリング温存策なのかもしれませんが、おお、58分にやっと交代を決断しました。一方のノリッジは、キャメロン・ジェロームの投入はないのでしょうか。かつてミドルスブラ時代にFAカップでマンチェスター・シティを蹂躙したバンフォードに、当時の凄みはありません。62分、攻め上がったフェルナンジーニョにダヴィド・シルヴァが通した鋭いパスからアグエロにシュートチャンスが訪れますが、切り返しは読まれていました。3分後、ティム・クローゼがアグエロを引っかけた右からのFKは、左隅に蹴ったダヴィド・シルヴァが味方にぶつけてしまいます。

アレックス・ニール監督が勝負に出たのは67分。バンフォードとフーラハンを諦め、ムボカニとキャメロン・ジェロームです。マン・シティの攻撃は右偏重。ヘスス・ナバスが単独で仕掛けるシーンが目立ち、これではスターリングを入れた意図がわかりません。残り15分を切ると、ペジェグリーニ監督は状況を打開すべくヘスス・ナバスをイヘアナチョ。85分、コンパニがサニャに当ててしまったルーズボールを拾ったキャメロン・ジェロームは、ペナルティエリア外のドランズにフィニッシュを託しますが、気負ったシュートは右に大きくアウト。88分、イヘアナチョやアグエロが次々とシュートを試みたゴール前の混戦は、ノリッジ守備陣がコースを空けずに耐えきります。10月末のプレミアリーグ11節、エティハドのゲームで残り1分まで同点で粘りながら敗れたノリッジは、ホームではきっちりドローに持ち込みました。降格候補に0-0は、マン・シティにとっては想定外だったのではないでしょうか。

マンチェスター・シティの失敗は、目の前のプレミアリーグではなくベスト8にリーチをかけたチャンピオンズリーグを見ていたことではないでしょうか。すべての交代が遅く、絶対勝つという気迫も崩しのアイデアも足りませんでした。チェルシーのミケルよりも攻撃への貢献度が低いフェルナンドは、今季プレミアリーグでマン・シティがスコアレスに終った6試合のうち5試合に先発している選手。前半を慎重に入るべく6番を使ったとしても、イヘアナチョ投入時に下げるぐらいの積極策があってもよかったのではないかと思います。残り5分のサニャをサバレタも時すでに遅し。分けるべくして分けたゲームでした。マン・シティは上位より1試合消化が少ないとはいえ、レスターが勝てば12差、トッテナムとは7差まで広がる可能性があります。最後の年となるペジェグリーニ監督のプレミアリーグ優勝は、いよいよ厳しくなってきました。

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“【Norwich×MAN.CITY】マンチェスター・シティ痛恨!CLをチラ見したのか覇気のないドロー” への2件のフィードバック

  1. シティさぽ より:

    相手がハードワークしてましたね
    これでCL権争いが面白くなりましたが
    シティにとってはかなり不安で恐ろしいですね
    ペップ就任発表は悪い方に転がったみたいですね

  2. makoto より:

    シティさぽさん>
    私も、早期に監督交代を発表したことが悪いほうに出たのではないかと思いました。アグエロとイヘアナチョ以外の選手が、ゴールに向かっていってなかったですね。

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