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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

桜の季節にレスター特集記事が満開!岡崎慎司絶賛からスタッフ称賛まで、登場人物は10人以上!

プレミアリーグファンのみなさんは、フランスVSロシアのフレンドリーマッチまではさすがに観ないでしょうか。私は、普段なら手が伸びないのですが、ユーロ気分が盛り上がりつつある時期で、しかもディミトリ・パイェとエンゴロ・カンテという今季のプレミアリーグをおもしろくしてくれた選手が出そうだったこともあり、ついつい観てしまいました。カンテもパイェも、やりましたね。試合が始まってわずか9分、カンテの代表デビュー戦ゴール!ゴール前でフリーになり、アキンフェエフの逆を取って決めた冷静なフィニッシュは見事だったのですが、このシーンはスリップしたにも関わらずすぐに体制を立て直し、完璧なラストパスを通したグリーズマンの判断スピードに唖然としました。そしてまた、パイェのFKが凄い!64分のゴールは、30メートル弱はあったのではないでしょうか。ドライブがかかった一撃は、スピードがあり、曲がりも落ちも鋭く、左ポストに当たってゴールです。これはGKが触れなくても仕方がありません。デシャン監督は、ぎりぎりまでスタメンをどうするかと悩まされそうです。

インターナショナルマッチウィークのプレミアリーグ勢では、ジェイミー・ヴァーディやハリー・ケインもゴールを決めており、レスター、トッテナム、ウェストハムの勢いが、そのまま代表チームにも波及しています。レスターからはドリンクウォーターもイングランド代表デビューを果たしており、いよいよもってユーロが楽しみになってまいりました。

さて、本題はレスターです。「ヴァーディのユニフォームがほしい」といっているウェイン・ルーニーのご子息ばかりでなく、イングランドはみんながレスターのファンになってしまったような騒ぎです。イギリスメディアは、毎日のようにプレミアリーグ首位チームの特集を掲載。おもしろいのは、取り上げられるのが特定の選手ばかりではないところです。

レスター関連記事が充実しているのは、「スカイスポーツ」。3月25日には、「Leicester City striker Shinji Okazaki enjoying Premier League title race(プレミアリーグのタイトルレースを楽しむ岡崎慎司)」という記事で、日本代表ストライカーの声を掲載。彼らはサー・アレックス・ファーガソンさんにもレスターについてコメントを求めています。

「レスターは今シーズンを通して、文句なしのベストチームだ。優勝に値すると思う。彼らには、フートとモーガンという経験豊富なDFがいる。彼らはヘディング、タックルなど、あらゆる守り方をわかっており、効果的だ。トッテナムはレスターにとっては危険なチームだ。今まで私が見てきたなかで、最もいいサッカーをしている。でも、レスターには彼らの強みがあり、一体感もある」(サー・アレックス・ファーガソン)

無名だったCBコンビの安定感に着目するあたりは、ロニー・ヨンセン、オシェイ、ウェズ・ブラウンなどシブいCBをピックアップしてチャンピオンズリーグを2回制したサー・アレックスらしいですね。マスコミに取り上げられる頻度でいえば、短期間でジャンプアップしたストーリーが映画化される「時の人」ジェイミー・ヴァーディ、40万ポンドという安い移籍金がリフレインされるマフレズ、采配と明るさが話題になるラニエリ監督が3トップ。次いでカンテ、ドリンクウォーター、岡崎慎司といったところですが、モーガンとフートとはさすがです。私も、レスターの試合を観るたびに「クロスへの対応でミスがないのが素晴らしい」と感心していたので、自分のことのようにうれしいです。さらに勢いに乗った「スカイスポーツ」は、サー・アレックスよりもシブい人々にスポットライトを当てていました。

「Five unsung heroes in Leicester’s Premier League title challenge(プレミアリーグのタイトルに挑戦するレスターにおける”5人の目立たないヒーローたち”)」

縁の下の力持ち、あるいは陰の立役者といったニュアンスなのでしょう。5人の顔ぶれは、岡崎慎司、左SBのクリスティアン・フクス、アシスタントマネージャーのスティーブ・ウォルシュ氏とクレイグ・シェイクスピア氏、そしてデータアナリストです。岡崎慎司に関しては、「彼の貢献を軽視してはならない。この29歳は、他の何人かのチームメイトのようにゴールを量産しているわけではないが、ニューカッスル戦におけるオーバーヘッドなどいくつかの決定的なゴールを挙げ、キングパワー・スタジアムで同僚とサポーターの印象に残る仕事をしている」と手離しで称賛。「セットピースのスペシャリストであり、デリバリーとロングスローのエキスパート」と評価されたフクスとともに、注目を促しています。

スティーブ・ウォルシュさんは、アシスタントマネージャーとしてよりも、「Head of recruitment(選手獲得における責任者)」としてリスペクトされています。岡崎慎司、カンテ、フクス、ヴァーディ、マフレズを連れてきた男、といえばそれ以上の説明は不要でしょう。同じくアシスタントマネージャーのシェークスピア氏は、「ピアソンからラニエリへとうまくつなぎ、連続性をもたらした」、データアナリスト(記事で紹介されているのはアンディ・ブレイクさん、ピーター・クラークさん、アダム・サンドラ―さんと実は3人です)については「戦術的なフィードバック、試合後の分析のクオリティが高い」とそれぞれを評価。ラニエリ監督が、選手とスタッフを信頼して束ねているからこそ彼らは強いのだ、というわけです。うーん、レスターの話は、聞けば聞くほど好きになってしまいそうです。岡崎慎司は、いいチームに入りましたね。最近の「スカイスポーツ」が非常におもしろいので、まとめて紹介させていただきました。

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“桜の季節にレスター特集記事が満開!岡崎慎司絶賛からスタッフ称賛まで、登場人物は10人以上!” への1件のコメント

  1. makoto より:

    更新お疲れ様です(^◇^)

    かのサー・ファーガソンからお褒めの言葉を頂けるなんて、レスターの選手たちやファンからしてみればとても嬉しいでしょうね。私も昔から好きだったチームがこのような脚光を浴びるのをとても嬉しく思います。

    お金の力が幅をきかせる昨今のサッカー界で、レスターのようなチームがこの時期に首位でいるのですから、イングランド内でもフィーバーが起こるのも分かります。個人的には私の同郷の岡崎選手が活躍してるのにとても本当に嬉しく思いますね。ユニフォームも絶対買いますよ!

    余談ですが、データアナリストのアダム・サンドラーさんと同姓同名の俳優、または脚本家の方がいらっしゃったのを思い出しました(笑)。サンドラーさんやシェイクスピアさんが綴るストーリーが、ハッピーエンドである事を祈りつつサウサンプトン戦も応援したいと思います(^o^)。

    —–
    ロビー サベージさん>
    昔からのファンなんですね。「お金をかけなくても勝てる」ことを証明するのは、チェフとエルネニーしか獲らなかったチームかと思っていたのですが…。すごいことが起こりそうですね。

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