イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.CITY×Arsenal】圧巻デブライネ&ハーランド!プレスと速攻が冴えたマン・シティが圧勝!

いよいよ、決戦。アルテタ監督のチームには、グラニト・ジャカが戻ってきています。エティハドのプレミアリーグ33節は、2位マンチェスター・シティVS首位アーセナル。勝てばトレブルに近づくペップ・グアルディオラの布陣は、カイル・ウォーカーが偽SBを担う4-3-3でしょうか。

GKエデルソン、DFカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、アカンジ、ルベン・ディアス。MFロドリ、デブライネ、ギュンドアン、前線にグリーリッシュ、ハーランド、ベルナルド・シウヴァが並んでいます。プレミアリーグ28戦32発のエースに、どれだけボールが入るかが見どころのひとつです。

対するガナーズは、サリバこそいないものの、いつものメンバー。ラムズデール、ベン・ホワイト、ホールディング、ガブリエウ、ジンチェンコ、トーマス、ジャカ、ウーデゴーア、サカ、ジェズス、マルティネッリという布陣です。開始3分、グリーリッシュのクロスをラムズデールが前に弾くと、詰めたデブライネはトーマスを蹴ったとしてファールを取られています。

ホームチームが先制したのは7分。ホールディングを背負ったハーランドが、ロングフィードを受けてデブライネに預けると、3人に囲まれていたプレーメイカーは右に進路を取り、ガブリエウが寄せてくる前に右足ミドルをニアに決めました。セインツ戦で2点を先行されて苦しんだアーセナルは、早い時間にイーブンに戻さなければなりません。

プレスを嫌がり、なかなかハーフラインを越えられないアウェイチーム。16分にボックス左を突破しようとしたアカンジは、トーマスが体を入れて止めました。序盤にマルティネッリが右から上がってから、攻めるシーンがないガナーズは、中盤でのファールが増えています。22分に右からボックスに入ったベルナルド・シウヴァのシュートは、ラムズデールの正面です。

26分にハーランドの縦パスで、デブライネがラインの裏へ。ガブリエウはカットし切れず、GKの前で打った左足のシュートが決まったかと思われた瞬間、ベン・ホワイトがスライディングでブロックしました。29分、今度はデブライネからハーランド。右からドリブルで仕掛けたエースは、ジンチェンコとホールディングをかわした決定打を守護神にセーブされてしまいました。

32分にグリーリッシュの浮き球をボックス左で受けたハーランドは、角度のないところからボレーで狙うも、またもラムズデールがセーブ。35分に右サイドのサカ、ウーデゴーアと横につながったアタックは、8番の脇に走り込んだトーマスのダイレクトショットが右に外れました。

1分後、カウンターを仕掛けたのはグリーリッシュ。中央でもらったハーランドがガブリエウをかわして左足を振り抜きますが、ボールは左ポストすれすれを抜けていきます。41分、グリーリッシュがトーマスを翻弄してゴールライン際からニアにラストパス。ハーランドの左足の一撃は、足でブロックしたラムズデールがこぼれ球もクリアしました。

前半終了間際にFKをヘッドで押し込んだジョン・ストーンズは、VARでオフサイドのジャッジが覆りました。前半は2-0。シュート数8対2、オンターゲット6対0と一方的なマン・シティペースです。アーセナルは、自分たちのフットボールを見せられずにあっさり敗れてしまうのか。後半の立ち上がりもマン・シティが主導権を握っています。

48分、左のジンチェンコがボックス手前のジャカに転がし、左足のコントロールショットはエデルソンの正面。52分のロングボールで、ガブリエウがハーランドと入れ替わってしまい、GKと1対1になりました。左足のフィニッシュは、間合いを詰めたラムズデールが足に当てるビッグセーブ。ピンチを脱したアーセナルは、54分に致命的な3点めを喰らってしまいました。

ウーデゴーアが後ろに戻したボールをデブライネがインターセプト。中央から上がったハーランドが左のデブライネにラストパスを通し、ホールディングの股間を狙ったクレバーなショットがラムズデールの脇を抜きました。ウーデゴーアのFKから、混戦となった57分のチャンスは、中央のホールディングのタッチをアカンジが触ってCKです。

得意の形に持ち込めなかったマルティネッリは、60分にトロサールにチェンジ。ジャカも同時に、ジョルジーニョに後を譲りました。エティハドには弛緩した空気が流れています。71分に腕ゴーアが下がり、スミス・ロウ。直後のペップの1枚めは、ギュンドアンをマフレズです。80分のサカのFKは、クロスバー越え。デブライネをフリアン・アルバレスは、勝利宣言のようです。

アルテタ監督の最後のカードは、サカ&ジェズスをネルソンとエンケティア。86分にCKを蹴ったトロサールが、ボックスの右脇でもらい直して中央に転がすと、ホールディングのダイレクトショットがゴール右に決まりました。

最後のゴールシーンは95分。ジンチェンコのクリアをジョン・ストーンズがクリアし、拾ったハーランドのパスが左に流れると、ハーランドがダイレクトで叩いたボールがラムズデールの右手を弾いてネットを揺らしました。マンチェスター・シティ、4-1快勝。2試合消化が少ない昨季プレミアリーグ王者は、残り7試合を6勝1敗で3連覇です。

ホームチームの最大の勝因は、4-4-2のプレスがきれいにはまったことでしょう。最前線のデブライネとハーランドがCBのパスコースを切り、後ろの4枚が 縦のボールを狙う布陣は、連動性も個の強さも見事でした。前で追う2人は、ひとたびボールを奪うと最強カウンターコンビに変貌を遂げます。ラムズデールが並のGKなら、もう2つぐらいやられていたはずです。

ジャカが本調子ではなかったガナーズは、ジョルジーニョとトーマスを並べる4-2-3-1のほうがうまく戦えたのかもしれません。ビルドアップは終始苦しく、トーマスの周辺のスペースを使われて何度も決定機を許してしまいました。苦しい状況に追い込まれましたが、やるべきことは明確です。ラスト5戦を勝ち切って、CLと掛け持ちの王者がコケるのを祈るのみです。

マン・シティが敗れるとすれば、敵地で戦うブライトンか、11月のエティハドで1-2のブレントフォードか。圧倒的に有利ではあるものの、早いタイミングでフラムやハマーズに足をすくわれると、アルテタのチームを元気にさせてしまいます。お互い、まずは次節。アーセナルは公式戦8試合連続勝利なしのチェルシー、マン・シティは伏兵フラムとのアウェイゲームです。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す