【Liverpool×Stoke】若手の奮闘とオリギの2発でリヴァプール圧勝!次はドルトムントです!
左サイドでミルナーが倒されたFK。SBのバーズリーをはじめ、ストークの選手たちは、早く次のプレイに備えるべきでした。壁を作るでもなく、マークを確認するでもなくボールのそばに3人いたアウェイチームをみて、ミルナーはすかさずフリーだったアルベルト・モレノにパス。誰がチェックに行くのか、半端だったストーク。シャキリは、「アイツ空いてるよ」とボージャンにいっている間に自ら走らなければいけません。ショークロスが距離を詰めてこないのをみて、アルベルト・モレノは左足を振り抜きました。エースGKのジャック・バトランドなら、たとえブラインドだったとしても弾いていたのではないでしょうか。すぐ脇をすり抜けてくるボールにハウゴーアは反応できず、レッズが先制です。
16分、フィルミーノが右サイドをドリブルで突破したチャンスは、ラストパスが中のスタリッジに合いません。速攻には鋭さが感じられるものの、サイドの守備が不安なリヴァプール。エムヴィラがドリブルで隙を窺いながら左右に展開し、ピーテルス、バーズリー、シャキリらがサイドを崩そうとするストークのほうが気持ちよくプレイしているようにみえます。20分、シャキリが絶妙な浮き球を頭上に通して2人を無力化。抜け出したバーズリーのクロスに狙いがあれば、危ないシーンでした。22分、ついにストークが追いつきます。左からシャキリが上げたFKは、オジョがボージャンを追うのをやめてしまったところで勝負ありです。軽くスライドさせたヘディングがミニョレの足元を破り、1-1。27分にはピーテルスのクロスをクラウチがヘッドで巧みに合わせ、左ポストの内側に落としましたが、オフサイドで2点めはならず。逆転は免れたものの、中盤でエムヴィラを捕まえきれず、コロ・トゥレがクラウチのマークを外していたのは不安材料です。
27分、スチュワートの落としを振り向きざまに狙ったスタリッジの一撃は、ボールがまっすぐ飛んでくれずにポストすれすれでアウト。この後、中盤を支配したのはアウェイのストークでしたが、33分にレッズの若いアタッカーが才能を見せてくれました。左サイドでシャキリを軽く抜いた18歳のオジョが、力みのない緩いクロスを中に通すと、フリーで待っていたスタリッジは頭に当てるだけでした。主導権を握っていたストークは、サイドからクロスを通せなくなったものの、相変わらずセットプレーは脅威です。39分にシャキリが蹴ったFKにショークロスがヘディングで競り勝ち、またも同点かと腰が浮きましたが、これは当たりが浅くポストの右に逸れていきます。42分、エムヴィラの強烈なミドルはミニョレがセーブ。前半は2-1で終えたリヴァプールが、このスコアのままでゲームを畳めるとは思えませんでした。
オジョをオリギに代えたのは、予定だったのか、試合を決めにいったのか。前半は落ち着きがなかったクロップ監督が正しかったことは、5分で証明されました。右サイドで突破を図ったオリギがCKをもらうと、ショートコーナーからのミルナーの絶妙なクロスを叩いたのもオリギでした。ベルギー代表FWのプレミアリーグ4点めは、完璧なヘディングシュート。3-1、ストークは早く点差を詰めて、レッズから余裕を奪わなければなりません。54分、エムヴィラを止められずに与えてしまったシャキリの3度めのFKは、今度はキャメロンがフリーでした。ヘディングシュートはミニョレが体を伸ばしてCKに逃げましたが、1試合に3回もセットプレーで相手を自由にしてはいけません。
57分、フィルミーノが右から強烈なシュート。61分にはフィルミーノのパスを受けたスタリッジが巧妙なヒールでアルベルト・モレノをフリーにさせ、速いクロスをこちらもノーマークで合わせたオリギのヘッドは決定的でした。63分、ドルトムントとのヨーロッパリーグで活躍してほしいフィルミーノがララナに後を譲ると、その2分後にレッズは勝負を決めました。左サイドから中に斬り込んだオリギが蹴った速いクロスは、何ならそのまま入ってくれてもいいですよという素晴らしい弾道。ポジションがニアに寄り過ぎていたハウゴーアは、オリギの注文をそのまま通してしまいました。「スタリッジの動きにつられた」と伝えていたメディアもありましたが、VTRを見ると単純に追いついていません。オリギ、2ゴール!ここから先のストークには、希望は感じられませんでした。
ルーカスがプレミアリーグ復帰を果たしたのは、78分という遅い時間でした。クロップ監督は、病み上がりの長時間のプレイをリスクと捉えていたのかもしれません。ドルトムント戦で必要となるシーンがありそうなセントラルMFを使えるゲームだったことに、指揮官は満足しているでしょう。中盤の底に入っていたスチュワートは危険なスペースをよく消していたものの、相手のパスコースを切る動きやここぞというタイミングでつぶしにいく判断は、ルーカスに一日の長があります。リヴァプール、文句なしの圧勝!オジョは素晴らしいアシストを決め、コロ・トゥレは前半のオフサイドに助けられたシーン以外はアタッカーを抑えてくれました。充電したコウチーニョ、エムレ・ジャン、デヤン・ロブレンが戻る木曜日のヨーロッパリーグがますます楽しみになった一戦でした。
プレミアリーグ4位のマンチェスター・シティと勝ち点9差のリヴァプールは、ライバルよりも1試合消化が少なく、実質2勝分のギャップ。チェルシー、セインツとのアウェイ戦があり、ホームながらアーセナル戦も残しているマン・シティに対して、上位対決をすべて終えたリヴァプールのチェルシー戦はアンフィールド。相手がコケなければ何も起こらないとはいえ、現状の差は、絶対無理だと諦めるほどではありません。3月以降、セインツ戦の失敗以外はすべて納得感のあるゲームを続けているレッズに対して、サポーターのみなさんは「来シーズンが楽しみ」という感覚かと思いますが、いやいや、今季のプレミアリーグもまだまだ終わっていないでしょう。とはいえ、まずは木曜日ですね。ドルトムント戦の勝利を期待しています!
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ストークはペナルティエリアの中になかなか入っていけなかったですね
これでELは厳しくなりました
更新お疲れ様です。
思い切ったターンオーバーで、正直ストーク相手に大丈夫か?と不安でした。
不安的中で前半はバタバタしましたが、ストークの守備の緩さにも助けられ2-1で折り返せたのがよかったです。
圧巻は後半からのオリジでしたね!
ドルト戦の好調を維持し、明らかに前線を活性化させての2得点。
EL2レグでもオリジ先発は濃厚ではないでしょうか。
他にも、アレンは今日中盤で一番効いていたし、ルーカスも復帰したのでなんとかヘンドの穴は埋められそうです。
なんにせよ、このターンオーバーでストーク相手に完勝はクロップ監督のチームコンセプトが控えや若手にも浸透しているようで、管理人様の仰るとおり来期といわず今季もまだまだ楽しめそうです。
とはいえ、やはり一番可能性があるのはEL。
今週のドルトムント戦は必勝です。
何人かの主力も温存でき、オリジ、スタリッジは好調なのでドルトムントの攻撃を食い止めることができれば、勝利あるのではないでしょうか。
レスターも夢を見せてくれていますが、我がリヴァプールもまだまだ健在です。
更新ご苦労様です。
前半はヒヤヒヤしておりましたが、終わってみれば快勝でしたね。主力メンバーを休ませアンフィールドでドルトムントを迎えることができるのは非常にポジティブな状況ですね。オジョやケビン・スチュワートは改善すべき所はあると思いますが、トップチームに若手が出てくるのは嬉しい限りです。その反面アイブが心配な状況ですが、、、。
まずはELに勝ち、さらに前進していきたいですね!
ぐらさん>
クラウチが前にいるからか、攻撃が単調になってしまった感があります。今季はEL出場権に届くのでは?と思って見ていたので、残念です。
nyonsukeさん>
ドルトムント戦直前というなかでは、最高のゲームでしたね。いいときのリヴァプールは見ていておもしろいです。
Mackiさん>
私もジョーダン・アイブが心配です。あのタイプはあまりいないので、復調すれば重宝なのだと思いますが…。