イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チームを救った数々のビッグセーブ。退団を発表したダヴィド・デ・ヘアに思うこと。

「マンチェスター・ユナイテッドのサポーターのみなさんに向けて、お別れのメッセージを書くのはとても難しい。この12年間の愛に対して、揺るぎない感謝の気持ちを伝えたい。親愛なるサー・アレックス・ファーガソンが、このクラブに連れてきてくれて、バッジをつける機会を得てから、われわれは多くのことを成し遂げてきた」

「このシャツを着るたびに、信じられないほどの誇りを感じてきた。世界最大のクラブの代表として、チームを導くことは、数少ない幸運なサッカー選手だけに与えられた名誉だった。ここに来てから、忘れられない成功の日々があった。マドリードを離れた若かりし頃、こんなことを一緒に成し遂げられるとは思っていなかった」

「新たな挑戦、新たな環境、新たな始まり。再び自分をプッシュするのにふさわしい時がやってきた。マンチェスターは今の僕を築き上げてきた。それは、これからも残り続けるだろう。クラブ、オールド・トラフォード、そして素晴らしいサポーターは、永遠に僕の心の中にある」

「We’ve seen it all」

ついに、この日がやってきました。ダヴィド・デ・ヘア、退団。サー・アレックス・ファーガソンとともに、オールド・トラフォードでサポーターに別れを告げたライアン・ギグスやポール・スコールズのように、歓声に包まれながらスピーチする場が与えられるべきレジェンドでした。

マンチェスターに舞い降りてから12年、プレミアリーグ制覇を成し遂げた最後のひとり。公式戦545試合に出場し、クラブ史上最多となる190回のクリーンシートを記録しました。リーグに加えて、FAカップ、ヨーロッパリーグ、カラバオカップのトロフィーを獲得。全盛期には、奇跡的なセービングで何度もクラブを救ってきました

PFA年間ベストイレブン5回、クラブの年間最優秀選手は4回。2022-23シーズンのプレミアリーグはクリーンシート17回で、2度めのゴールデングローブを受賞しています。2018年のワールドカップでクリスティアーノ・ロナウドのシュートを後逸し、失意のうちにロシアを去ってからイージーなミスが増えましたが、チームの窮地を救うビッグセーブは減りませんでした。

6月30日までに新たな契約がまとまらず、フリーエージェントになったとき、近いうちにアナウンスがあると覚悟しました。「BBC」のレポートによると、以前にクラブとデ・ヘアが合意していた条件は変更され、双方が一歩引いて検討した結果、袂を分かつことが決まったとのこと。マンチェスター・ユナイテッドは、正式な契約はオファーしなかったといっています。

チームで最高給の選手がパフォーマンスを落とせば、「苦渋の」と形容するような別れ際になるのは必至です。ジョン・マータフFDとテン・ハフ監督は、ゴールマウスのリソースを外に求めており、ディーン・ヘンダーソンも去ると見られています。来季からのエースは、おそらくアンドレ・オナナ。12年続いたひとつの時代が終わりました。

ブルーノ・フェルナンデスに心を奪われるまでは、「いちばん好きな選手」と胸を張っていえる大事な存在でした。彼が伸ばした手にボールが弾かれ、ポストの脇に逸れていった瞬間、思わず拳を突き上げるあの感覚を忘れることはないでしょう。「ありがとう」という平易なひとことしか見出せない今は、万感の思いを込めて彼の言葉をそのままお返しするしかありません。

「We’ve seen it all」


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“チームを救った数々のビッグセーブ。退団を発表したダヴィド・デ・ヘアに思うこと。” への2件のフィードバック

  1. ぎぐ爺 より:

    あの”DaveSave”がUnitedで見れなく見れなくなるのは寂しいですね。。

    出来ればPLの昇格チームあたりに移籍して、上位チームのシュートを止めまくってOTに凱旋して欲しい。
    もちろん、クリーンシートは遠慮していただきますがw

  2. ジダネス より:

    いつの間にかブルーノ・フェルナンデスに浮気してたんですね!
    冗談はさておき私もあの超人のようなセービング好きでした。寂しい限りです。

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