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順調ハマーズはバチュアイ狙い!? 主力離脱のセインツはレドモンド獲得…昨季躍進クラブの明暗!

アダム・ララナ、リッキー・リー・ランバート、デヤン・ロブレン、ルーク・ショーがクラブを離れた2年前から、プレミアリーグの上位クラブに主力をごぼう抜きにされているサウサンプトン。昨夏はナサニエル・クライン、シュナイデルラン、ジャック・コーク、そしてトビー・アルデルヴァイレルト。このオフも、さっそくヴィクター・ワニャマをトッテナムに抜かれ、リヴァプールとサディオ・マネは来週にも入団発表を行うのではないかといわれています。次のシーズンの指揮官が唯一決まっていないクラブのチームづくりは、開幕に間に合うのでしょうか。昨季プレミアリーグで6位に食い込んだチームが、準備不十分でヨーロッパリーグ予選敗退に終わるのはあまりにも惜しいと思い、不安を募らせていたのですが、この度ようやくセインツは巻き返しモードに入ったようです。

公式サイトで入団を発表したのは、ノリッジの22歳FWネイサン・レドモンド。移籍金推定1000万ポンド(約14億円)、5年契約と伝えられたアタッカーは、ユースの各年代で代表として活躍してきた注目の若手です。プレミアリーグ2015-16シーズンは、低迷するチームのなかでブレイディとともに奮闘し、35試合6ゴール。「自分の成長を助けてくれる素晴らしい施設を備えたクラブで、再びプレミアリーグで戦うチャンスを得られてうれしい。サウサンプトンのスタイルは攻撃的で、僕はフィットできると思う」と喜びのコメントを残しています。レドモンドに初年度からマネと同じレベルを期待するのは酷だとしても、数年先にはチームを背負って立つ選手になってくれるのではないでしょうか。さらにワニャマの穴を埋める選手を獲得し、フレイザー・フォースター、ファン・ダイク、タディッチ、ウォード=プラウズ、バートランドらを残せれば、来季のセインツは「脅威の中堅クラブ」であり続けられるでしょう。

脅威といえば、こちらのほうが一段上です。マルセイユのベルギー代表FWミヒー・バチュアイ獲得に向けて、3500万ポンド(約49億円)を用意したといわれるウェストハム。イギリスメディア「スカイスポーツ」が伝えたこの金額は、ユヴェントスが提示したオファーよりも高額だそうで、オリンピックスタジアム移転初年度のジャンプアップに賭けるクラブの気合いが伝わってきます。「BBC SPORTS」の移籍情報ページで、Busiest Premier League clubの欄に堂々と名を載せているクラブは、ここまではほとんどお金をかけずに新戦力を獲得しており、いよいよ勝負となれば金に糸目はつけないはずです。イブラヒモヴィッチやバッカ、ラカゼットにも関心を寄せていると再三報じられたクラブが、アーセナルよりもハイレベルなストライカーを獲得しても、何の不思議もありません。

ウェストハムの新戦力を確認しておきましょう。アル・ジャラーラからレンタルしていたランジーニは、プレミアリーグ26試合6ゴールと完全にフィットし、今や欠かせない選手。クラブは早々に完全移籍に持ち込み、移籍金900万ポンド(約12億6000万円)で4年契約を結びました。バレンシアで6年を過ごし、243試合42ゴールというレコードを残した「第2のマフレズ」、アルジェリア代表MFソフィアン・フェグリはフリートランスファー。同じくバレンシアから獲得した18歳のFWトニ・マルティネスは、わずか50万ユーロ(5700万円)しかかかっていないようです。ボルシアMGから獲得したノルウェー代表MFホーヴァル・ノルトヴェイトが、これもまたゼロ円獲得。公式戦152試合で10ゴール、昨季はブンデスリーガ31試合出場とバリバリのレギュラーとの5年契約は、大きな戦力アップになるはずです。

「ビリッチ監督と一緒にやれることになり、とてもうれしく思う。移籍を決めるうえでは、クラブの歴史が重要だった」(ソフィアン・フェグリ)
「絶好のチャンスだった。サッカー選手にとって、プレミアリーグでプレイするのはキャリアにおいてとても重要なことだ。ハマーズに加わることができて幸せだ」(トニ・マルティネス)
「プレミアリーグでプレイするのはずっと夢だった。ウェストハムからの話は、それを実現させる大きなチャンスだった。このチームには特別なものがある。チームが持つスピリットに合わせることはできると思う。いい時間を過ごしたい」(ホーヴァル・ノルトヴェイト)

1000万ポンドに満たない投資で4人を確保したハマーズは、ストライカー獲得に3000万ポンド以上かかっても全く問題にしないでしょう。バチュアイはプレミアリーグ移籍について前向きだと伝えられており、ユーロが終わり次第、話が動くかもしれません。最前線にアンディ・キャロルとバチュアイ、中盤にはパイェ、ノルトヴェイト、ランジーニ、クヤテ。最終ラインにマイケル・アントニオ、オグボンナ、ウィンストン・リード、クレスウェル、GKアドリアン。これだけでも充分手強いチームですが、サリバンオーナー、まだいきます?…クーマン監督とワニャマがいなくなるマイナススタートながらようやく動き出したセインツと、ロケットスタートで戦力に厚みをもたらしたハマーズ。明暗分かれる躍進クラブのプレシーズンに、引き続き注目してまいります。

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“順調ハマーズはバチュアイ狙い!? 主力離脱のセインツはレドモンド獲得…昨季躍進クラブの明暗!” への5件のフィードバック

  1. yuto より:

    ウエストハムは新スタジアムのために長期的なプランを練ってここまで来た印象です。
    ビリッチ監督の下で少し気性が荒めな選手が多そうですがとてもいいクラブになってきていると思います。
    まだチームとしては脆い印象があるのでパイェとマーク・ノーブルの2人以外にもう一人、軸になる選手がいればいいのかなぁと思います。

  2. リバサポ より:

    パイェとフェグリとかテクニシャンなのに、ハードワークできる人材を見事揃えてきて、脅威すぎます。これでディフェンス面もソリッドになっていれば、全然勝てる気しないです。あぁ、怖い…

  3. makoto より:

    セインツもハマーズも、数年前まで二部にいたクラブがあれよあれよとTOP4を狙えるクラブに変貌していく様は恐ろしいと同時にとてもエキサイティングですね。
    このような下からの突き上げがある限りプレミアリーグの魅力は損なわれないと思います。

    —–
    yutoさん>
    ノーブルもいい選手だと思いますが、私はクヤテがいいなと思ってます。右SBと、ファン・ダイクのように体を張れるCBがもうひとり欲しいですね。

    リバサポさん>
    怖いですよね。ストライカーを中心に誤算も結構あったはずなのに、ビリッチさんはよくCL争いを最後までしましたよね。リーグ戦のマネジメントがうまいなと感心してます。

    ホタさん>
    エキサイティングですね。CLもELも、どこが手にするのか予想できないです。

  4. おハム より:

    ウェストハムを取り上げいただいて嬉しい限りです。
    ランシーニは、パイエに続いて旋風を起こしそうですよ。彼はドリ
    ブルとシュートが上手く、パスが下手な香川が1番いいイメージかもしれないですね。

    さらにフェグーリに続いて、トルコのマーレズことギョハン トレも、獲得間近です。
    彼はビリッチの教え子で、彼のドリブルはレベルがかなり高い選手です。

    中盤は、ノーブル、クヤテ、ノルトヴェイト、オビアングでローテーション回せれば、プレミアでも指3本に入る中盤の厚さだと、思います。
    特にクヤテは、パイエと同じレベルの選手ですよ、身長が190越えで大型にも関わらず、90分間ずっと走ることができるいい選手です。

    あとは、オックスフォードと今シーズンレンタル先でチームMVPを獲得したCBのバークが伸びてきているのでDFラインは心配しなくていいと思います。

  5. makoto より:

    おハムさん>
    なるほど。DFは、SBに負傷があったときにやや心配ですね。クヤテに関しては同感です。ソングは要らなかったのか!と思いました。

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