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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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シュクルテル、ジョーダン・アイブ、ベンテケ…リヴァプールを去るといわれる3人の男たち

「リヴァプールのユルゲン・クロップ監督が、2022年まで契約延長」。イギリスメディア「スカイスポーツ」は、プレミアリーグの名門クラブを久しぶりに欧州のファイナルに導いた指揮官が、長期政権への足場を築いたと報じました。リヴァプールで初めてのプレシーズンを迎えたクロップ監督は、マティプ、グルイッチ、ロリス・カリウス、サディオ・マネと既に4人の新戦力獲得に成功しており、新シーズンに向けての準備は順調です。「世界のどこにもない完全に団結したグループになることで、成すべきことを実現していきたい。選手、スタッフ、オーナー、そしてもちろんサポーター…クラブのファミリーを構成する全員にその責任がある。ひとつになることでわれわれはさらに強くなり、成功は味わい深いものになる」。力強い監督の言葉に、ポジティブな未来を描くサポーターが多いのではないでしょうか。

ここまで補強は順調ではあるものの、左SBなど一部のポジションにはさらなる戦力が必要。そして、チームのなかに居場所を失いつつある選手は、腹をくくって放出しなければなりません。昨季プレミアリーグで9ゴールを挙げたものの、クロップ戦術にフィットしていなかったクリスティアン・ベンテケは、クリスタル・パレスで巻き返しを図ることになるでしょう。そしてさらに、2人の選手の移籍話がメディアを賑わしています。

20歳のジョーダン・アイブは、この若さで諦めなければならないのでしょうか。「スカイスポーツ」は、ボーンマスがレッズのサイドアタッカーに1500万ポンド(約19億5000万円)のオファーを出したと伝えています。リヴァプールで過ごした3シーズンで、プレミアリーグ41試合1ゴール。昨季最終戦での1発が、リーグ戦における最初で最後のゴールとなるのかもしれません。2014-15シーズン、レンタル先のダービーから戻ってきたときは、「彼がいればスターリングはいらない」とまで期待していた選手だけに、クロップ監督の下で空回りした後半戦の不出来がとにかく残念。今でもウィルフリード・ザハを見ると、もったいなかったかも…と思ってしまうマンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、リヴァプールには少ない縦にいけるアタッカーを見切るのは早すぎるのではないかと心が揺れてしまいます。とはいえ、オジョが出てきた今は、まずまずの金額のオファーには応じる頃合いなのかもしれません。「買い戻し条項はついてますよね!?」などと未練がましくなってしまいますが、話が決まれば、新天地でのブレイクを楽しみにするしかありません。

そしてもうひとり、感懐深さは、こちらのほうが圧倒的です。8年半という長い間、リヴァプールの最終ラインで体を張ってきたマルティン・シュクルテルは、フェネルバフチェへの移籍が決まりそうです。代理人が「クラブを離れる可能性は90%」と語ったスロバキア代表のCBは、フェネルバフチェの公式サイトが交渉を始めたと公言しており、来週早々には発表となる見通し。もう31歳。昨季のプレミアリーグでは、それまでのようなハードマークを見せられなくなっていたCBは、今こそが潮時でしょう。SASの活躍でプレミアリーグ2位となった2013-14シーズン、セットプレーから次々とヘディングを叩き込み、7ゴールを挙げたのが最高の輝きだったのではないでしょうか。今までありがとう、トルコでも素晴らしいプレイを!と、感謝の意を伝えたいと思います。

3人に加えてバロテッリの放出が決まり、もう1~2人新戦力が獲れれば、2016-17シーズンのレッズは体制が整います。マンチェスター勢が派手に新戦力を集めていますが、レッズもまた効果的な補強ができており、DFラインさえ固まれば新シーズンは期待できるのではないでしょうか。それぞれ正式発表は来週となりそうですが、チームを離れることが確実と報じられている3人には、次のクラブでの活躍を期待したいと思います。

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“シュクルテル、ジョーダン・アイブ、ベンテケ…リヴァプールを去るといわれる3人の男たち” への6件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    アイブの去就は複雑ですね。スターリング移籍後の彼に期待していたので、、、。オジョの台頭もあるからとは思いますが、縦に突破する攻撃は速さとともに魅力的です。うーん買い戻し条項があって欲しい、、、管理人さんと同じ気持ちです。
    シュクルテルの移籍も寂しいですね。ユーロでみせたプレイを見るともう一度レッズで!と考えそうですが、レッズも時代が変わる変換期ですから、笑顔で送り出したいと思います。

  2. ルーカスLOVE より:

    更新ご苦労様です!
    また新たなシーズンが始まりますが、本ブログの更新を毎回楽しみにしております( ´ ▽ ` )ノ

    リバプールファンの私としては、今年のナショナルダービーが楽しみです!筆者様がユナイテッドファンということもありますし、良い位置での争いを期待したいですね!

  3. おハム より:

    各チームとも戦力が拮抗

  4. K より:

    縦の速さとシュート力には優れますが、視野が狭く相手のDFラインの裏を使うカウンターサッカー向きで、今のレッズが目指すサッカーに合いません。おまけに今年のサイドは付け入る隙がないメンツでこの金額のオファーは有難いですね。

    アルベルトやアイヴのレベルで完成型が分からない選手の放出は個人的には大賛成です。25人のスカッド考えればポジション違えどまだまだ放出は続きそうですし、アーノルドにエジャリアとこのレベルの若手はポジション違えど次々に出てくるものですから。

  5. nyonsuke より:

    更新お疲れ様です。

    アイブは終盤のプレーをみると放出もやむなしですかね。
    成長に期待したいものの、出場機会は確実に減るのでアイブ自身にとっては移籍したほうがよりブレイクできるかもしれません。
    ベンテケとともにお礼参りされそうですが…、それも楽しみの一つですね。
    またDFはサコーの処分無し、というか元々UEFAのミス!でプレーができることになり、ルーカスもDFの一人として数えればもう補強はないかもしれません。
    左SBにヘクターが来てくれればかなりいいDFラインを形成できそうです。
    アンカーの噂もありますが、ユーロも終りこれから移籍市場本番、サプライズ補強あるかも楽しみです。

  6. makoto より:

    Mackiさん>
    正確な情報ではないかもしれませんが、買い戻しはついているようですね。シュクルテルは、お互い別れ時なのではないでしょうか。チームの顔として、長い間よくがんばってくれた選手だと思います。

    ルーカスLOVEさん>
    ありがとうございます。楽しみですね。昨季のELの借りを返させていただきたいです。

    おハムさん>
    おもしろくなってきましたね。

    Kさん>
    視野の広い狭いは、成長すれば改善されることもあるので、もったいないなという感覚は残ります。クロップ監督が今まで率いたチームには、縦に速いスペシャリストが結構いたので、合わないこともないかと思ってました。

    nyonsukeさん>
    最終ラインは、頭数でいえばCBは揃ったので、左だけですね。クロップさんがサコをどう見るかにもよりますが。アイブは、執行猶予1年ということでレンタルでもよかったのでは…と思いましたが、オファーがよかったのも確かです。

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