2023.12.10 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Aston Villa×Arsenal】ウーデゴーアの一撃は決まらず…絶好調のヴィラがペップとアルテタを連破!
プレミアリーグ16節の最注目カードは、首位アーセナルと3位アストン・ヴィラのシックスポインター。ヴィラ・パークに登場した22人は、現在のベストメンバーです。中盤の主導権を握るのはエメリか、アルテタか。キックオフは、現地の17時30分。いきなりマルティネッリがボックス左で勝負し、カイ・ハヴェルツがシュートをブロックされています。
イエローの累積でスタンド観戦となったアルテタ監督は、ルートン戦で途中出場だったジンチェンコを先発で起用しています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、キヴィオル。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツ、FWサカ、ジェズス、マルティネッリ。最初の5分は、ヴィラのポゼッションです。
6分に高速クロスを入れたのはマルティネッリ。ファーにいたサカのシュートは、右に外れました。7分に先制したのは、絶好調のアストン・ヴィラ。ブバカル・カマラ、ティーレマンス、レオン・ベイリーと縦につながり、ガブリエウを翻弄した31番がニアにグラウンダーを通すと、ゴールに背を向けてトラップしたマッギンが反転して左足で蹴り込みました。
リードされたアーセナルは、すかさず反撃。ジンチェンコは中央でボールを散らしています。ウーデゴーアとカイ・ハヴェルツのコンビで敵陣で奪った16分のショートカウンターは、ラストパスをもらったサカの左足シュートをパウ・トーレスがブロックしました。22分にディーニュが左足で巻いたFKは、黄色い壁に阻まれています。
デクラン・ライスが敵陣で奪った31分のチャンスは、ウーデゴーアのパスを受けたサカのフィニッシュがエミリアーノ・マルティネスの正面。右サイドのベン・ホワイトからサカ、ウーデゴーアとつながった33分のアタックは、ボックス右手前から放ったキャプテンのミドルがニアに外れました。
ガブリエウの長いスルーパスで、マルティネッリが裏に抜けたのは36分。飛び出したGKをボールを浮かしてかわした11番は、ゴール前に戻ったジエゴ・カルロスに先着されてしまいました。38分にボック左を突破したのはカイ・ハヴェルツ。グラウンダーをジェズスが落とし、ウーデゴーアが左隅を狙うと、読んでいたエミ・マルティネスがビッグセーブでリードをキープしました。
42分に左に流れてロングフィードを受けたジェズスは、ジエゴ・カルロスをかわして打った振りの速いシュートを守護神にセーブされています。前半は1-0、ポゼッションは47%対53%、シュート数は5対8、オンターゲットは1対4。優勢だったアーセナルが早い時間に追いつけば、イーブンで決勝ゴールを争う展開になりそうです。
上々の展開で最初の45分を終えたエメリ監督は、足を気にしていたレオン・ベイリーをハーフタイムに諦め、ムサ・ディアビを投入。後半開始1分、ボックス左で浮き球をコントロールしたジェズスがドゥグラス・ルイスに倒されたシーンは、PKを取ってもらえません。ジンチェンコの縦パスでジェズスが抜けた48分の決定機は、GKが鋭い出足で飛び出し、懐に収めました。
52分のカウンターは、デクラン・ライスのスルーパスがマルティネッリに通らず。56分のエメリ監督の2枚めは、ティーレマンスをジェイコブ・ラムジーです。57分のCKをエミ・マルティネスがファンブルしますが、ポストに当たったボールはジエゴ・カルロスがクリア。攻め続けているアーセナルに足りないのは、ゴールだけです。
ジンチェンコの浮き球でカイ・ハヴェルツが左から抜けたのは58分。クロスをダイレクトで叩いたウーデゴーアは、右に逸れたボールを見て頭を抱えています。61分にカウンターを仕掛けたのはマッギン。ボックス右で受けたムサ・ディアビが逆サイドのディーニュにラストパスを通すと、左足のシュートはラヤがセーブしました。
66分にブバカル・カマラとコンサが下がり、マティ・キャッシュとデンドンケル。アウェイチームは最初の11人のままです。68分に縦パスを追ったムサ・ディアビがキープし、中にいたオリー・ワトキンスに打たせると、ダイレクトショットはラヤが冷静にストップ。マルティネッリがトロサールに後を譲ったのは、残り20分になってからです。
ディーニュをアレックス・モレノに代えたのは、運動量を足したかったからでしょうか。フィニッシュに持ち込めなくなっていたアーセナルは、82分にジェズスをエンケティアにスイッチしました。90分にウーデゴーアが右からクロスを上げると、マティ・キャッシュとカイ・ハヴェルツが両者とも手に当てた競り合いは、ガナーズのハンドが先でゴール取り消しとなったようです。
93分にジンチェンコが下がり、ネルソンが左サイドへ。98分にデクラン・ライスがアーリークロスを入れると、エンケティアはヘディングを浮かしてしまいました。間もなくタイムアップの笛が鳴り、ヴィラ・パークが絶叫。最後に本拠地で敗れた相手にリベンジを果たしたアストン・ヴィラは、プレミアリーグのホーム連勝記録を15に伸ばしました。
序盤の失点からタイムアップまでの8割は、アーセナルのペース。ひとたびゴールを許していれば、勝負は逆になっていたでしょう。MVPは、素晴らしいタックルとシュートブロックで猛攻を封じたジエゴ・カルロスか、5本のオンターゲットをすべてさばいた古巣対決の守護神か。ウーデゴーアが左隅に打った決定的な一撃をキャッチしたシーンは、ターニングポイントでした。
3度のビッグチャンスを逃したガナーズは、コンサのサイドを何度も崩しており、負けてなお強しといえるパフォーマンスだったと思います。ドリブルは止められたマルティネッリは、スルーパスで裏を取るシーンが目立ち、右サイドのサカは持ち前のキープ力を発揮してチャンスを創っていました。ノーゴールで終わったのは、ヴィラの守備陣が対応を間違えなかったからでしょう。
マンチェスター・シティに続いて、アーセナルもクリーンシートで撃破したエメリのチームは、優勝候補の一角としてカウントすべきです。2位に転落したガナーズは、ブライトン戦の後、アンフィールドでリヴァプール。ビッグ6との直接対決を4勝1敗としたヴィラは、強豪のつぶし合いを横目で見ながら前半戦を首位で終えられるかもしれません。
日曜日の注目カードは、ルートンVSマン・シティ、エヴァートンVSチェルシー、トッテナムVSニューカッスルです。昨季王者が敵地で5試合ぶりの勝利となれば、首位との差は3ポイント。混戦となったプレミアリーグ2023-24シーズンは、依然としてどこが抜け出すかわかりません。(ジョン・マッギン/写真著作者/ Kenny Rowland エミリアーノ・マルティネス/写真著作者/Chensiyuan)
イエローの累積でスタンド観戦となったアルテタ監督は、ルートン戦で途中出場だったジンチェンコを先発で起用しています。GKラヤ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、キヴィオル。MFデクラン・ライス、ウーデゴーア、カイ・ハヴェルツ、FWサカ、ジェズス、マルティネッリ。最初の5分は、ヴィラのポゼッションです。
6分に高速クロスを入れたのはマルティネッリ。ファーにいたサカのシュートは、右に外れました。7分に先制したのは、絶好調のアストン・ヴィラ。ブバカル・カマラ、ティーレマンス、レオン・ベイリーと縦につながり、ガブリエウを翻弄した31番がニアにグラウンダーを通すと、ゴールに背を向けてトラップしたマッギンが反転して左足で蹴り込みました。
リードされたアーセナルは、すかさず反撃。ジンチェンコは中央でボールを散らしています。ウーデゴーアとカイ・ハヴェルツのコンビで敵陣で奪った16分のショートカウンターは、ラストパスをもらったサカの左足シュートをパウ・トーレスがブロックしました。22分にディーニュが左足で巻いたFKは、黄色い壁に阻まれています。
デクラン・ライスが敵陣で奪った31分のチャンスは、ウーデゴーアのパスを受けたサカのフィニッシュがエミリアーノ・マルティネスの正面。右サイドのベン・ホワイトからサカ、ウーデゴーアとつながった33分のアタックは、ボックス右手前から放ったキャプテンのミドルがニアに外れました。
ガブリエウの長いスルーパスで、マルティネッリが裏に抜けたのは36分。飛び出したGKをボールを浮かしてかわした11番は、ゴール前に戻ったジエゴ・カルロスに先着されてしまいました。38分にボック左を突破したのはカイ・ハヴェルツ。グラウンダーをジェズスが落とし、ウーデゴーアが左隅を狙うと、読んでいたエミ・マルティネスがビッグセーブでリードをキープしました。
42分に左に流れてロングフィードを受けたジェズスは、ジエゴ・カルロスをかわして打った振りの速いシュートを守護神にセーブされています。前半は1-0、ポゼッションは47%対53%、シュート数は5対8、オンターゲットは1対4。優勢だったアーセナルが早い時間に追いつけば、イーブンで決勝ゴールを争う展開になりそうです。
上々の展開で最初の45分を終えたエメリ監督は、足を気にしていたレオン・ベイリーをハーフタイムに諦め、ムサ・ディアビを投入。後半開始1分、ボックス左で浮き球をコントロールしたジェズスがドゥグラス・ルイスに倒されたシーンは、PKを取ってもらえません。ジンチェンコの縦パスでジェズスが抜けた48分の決定機は、GKが鋭い出足で飛び出し、懐に収めました。
52分のカウンターは、デクラン・ライスのスルーパスがマルティネッリに通らず。56分のエメリ監督の2枚めは、ティーレマンスをジェイコブ・ラムジーです。57分のCKをエミ・マルティネスがファンブルしますが、ポストに当たったボールはジエゴ・カルロスがクリア。攻め続けているアーセナルに足りないのは、ゴールだけです。
ジンチェンコの浮き球でカイ・ハヴェルツが左から抜けたのは58分。クロスをダイレクトで叩いたウーデゴーアは、右に逸れたボールを見て頭を抱えています。61分にカウンターを仕掛けたのはマッギン。ボックス右で受けたムサ・ディアビが逆サイドのディーニュにラストパスを通すと、左足のシュートはラヤがセーブしました。
66分にブバカル・カマラとコンサが下がり、マティ・キャッシュとデンドンケル。アウェイチームは最初の11人のままです。68分に縦パスを追ったムサ・ディアビがキープし、中にいたオリー・ワトキンスに打たせると、ダイレクトショットはラヤが冷静にストップ。マルティネッリがトロサールに後を譲ったのは、残り20分になってからです。
ディーニュをアレックス・モレノに代えたのは、運動量を足したかったからでしょうか。フィニッシュに持ち込めなくなっていたアーセナルは、82分にジェズスをエンケティアにスイッチしました。90分にウーデゴーアが右からクロスを上げると、マティ・キャッシュとカイ・ハヴェルツが両者とも手に当てた競り合いは、ガナーズのハンドが先でゴール取り消しとなったようです。
93分にジンチェンコが下がり、ネルソンが左サイドへ。98分にデクラン・ライスがアーリークロスを入れると、エンケティアはヘディングを浮かしてしまいました。間もなくタイムアップの笛が鳴り、ヴィラ・パークが絶叫。最後に本拠地で敗れた相手にリベンジを果たしたアストン・ヴィラは、プレミアリーグのホーム連勝記録を15に伸ばしました。
序盤の失点からタイムアップまでの8割は、アーセナルのペース。ひとたびゴールを許していれば、勝負は逆になっていたでしょう。MVPは、素晴らしいタックルとシュートブロックで猛攻を封じたジエゴ・カルロスか、5本のオンターゲットをすべてさばいた古巣対決の守護神か。ウーデゴーアが左隅に打った決定的な一撃をキャッチしたシーンは、ターニングポイントでした。
3度のビッグチャンスを逃したガナーズは、コンサのサイドを何度も崩しており、負けてなお強しといえるパフォーマンスだったと思います。ドリブルは止められたマルティネッリは、スルーパスで裏を取るシーンが目立ち、右サイドのサカは持ち前のキープ力を発揮してチャンスを創っていました。ノーゴールで終わったのは、ヴィラの守備陣が対応を間違えなかったからでしょう。
マンチェスター・シティに続いて、アーセナルもクリーンシートで撃破したエメリのチームは、優勝候補の一角としてカウントすべきです。2位に転落したガナーズは、ブライトン戦の後、アンフィールドでリヴァプール。ビッグ6との直接対決を4勝1敗としたヴィラは、強豪のつぶし合いを横目で見ながら前半戦を首位で終えられるかもしれません。
日曜日の注目カードは、ルートンVSマン・シティ、エヴァートンVSチェルシー、トッテナムVSニューカッスルです。昨季王者が敵地で5試合ぶりの勝利となれば、首位との差は3ポイント。混戦となったプレミアリーグ2023-24シーズンは、依然としてどこが抜け出すかわかりません。(ジョン・マッギン/写真著作者/ Kenny Rowland エミリアーノ・マルティネス/写真著作者/Chensiyuan)
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