クヤテの2発に最後はフェグリ!完勝ウェストハムがヨーロッパリーグプレーオフ進出!
GKバートン、最終ラインはマイケル・アントニオ、バイラムが両脇に構え、ウィンストン・リードとコンビを組むのは、昨季プレミアリーグ開幕戦でアーセナル相手に素晴らしいプレイを披露した17歳のリース・オックスフォードです。中盤はクヤテ、ノーブルに期待の新戦力フェグリ&ノルトヴェイト。前線は、エネル・バレンシアとアンディ・キャロルの2トップです。開始早々から、ハマーズがペースを握っています。4分には初戦の殊勲者ツルニッチに早くもイエローカード。8分、あっさりホームチームが先制します。左から突破したエネル・バレンシアが切り返しでブランチを翻弄した後、後ろにいたバイラムに落とすと、ゴール正面に入ったボールをクヤテが巧みなヒールキックで流し込みました。うーん、ピッチからスタンドまでが遠い…。ゴールセレブレーションの風景は、プレミアリーグではなくセリエAを見ているようです。
ドムジャレの反撃に対して、ウェストハムは中央の寄せが早く、シュートはことごとくDFがブロック。16分にはフェグリが左から突破し、クロスに反応したキャロルがオーバーヘッドで狙いますが、うまくミートしませんでした。25分、ハマーズが素晴らしい攻撃を見せて追加点を奪います。このゴールは、右から上がったマイケル・アントニオのロングクロスが完璧でした。ファーサイドにいたアンディ・キャロルがヘッドで落とすと、左から走り込んでGKの脇を抜いたのは、またもクヤテ。キャロルという頼れるタワーにハイクロスを当て、こぼれ球を狙うのはビリッチ監督の重要戦術のひとつでしょう。
33分のマンツェのループシュートにはヒヤリとさせられましたが、GKバートンが下がってキャッチ。38分のハマーズのカウンターは見事でした。ドムジャレのFKを最終ラインが落ち着いてカットすると、クヤテがフェグリにボールを預けて前線に疾走。マイケル・アントニオとクヤテが交差しながら裏に出ようとしたために、ドムジェレ守備陣が混乱し、フェグリのパスを大きなタッチでつついて走ったマイケル・アントニオがフリーです。そのまま打ってもよかった30番は、クヤテへのパスを選び、これは決まったかと腰を浮かした瞬間、DFが間に合いハットトリックは阻止されました。直後のCKからの混戦はクヤテとエネル・バレンシアのシュートが決まらず、44分にマイケル・アントニオが放ったミドルはGKマラバルがセーブ。前半の2-0は、ウェストハムにとっては理想的な展開ですが、ドムジャレが1点返せばトータルでイーブン。勝負はまだまだわかりません。
後半は抑え気味に戦ったハマーズ。47分に右からクヤテが抜け出しかけたカウンターは、イエローが出るほどのホリッチのスライディングに止められ、54分のエネル・バレンシアのFKはバーの上。69分にきれいなワンツーから右足でコントロールしたツルニッチのシュートは、バートンがよく弾きました。勝負が決したのは81分。縦パスをカットしたバイラムがすかさずノーブルにつなぐと、最終ラインの裏に走り込んだフェグリをよく見ていたキャプテンのロングフィードが、足元にピタリとおさまります。追いすがるバルコベツの足が入る前に放ったフェグリの強烈なシュートに、GKは届かず3-0。ウェストハムが完勝でヨーロッパリーグプレーオフに歩を進めました。
エネル・バレンシアとマイケル・アントニオの動きのよさ、クヤテとの攻め上がりのセンス、フェグリの突破力が目立った一戦でした。プレミアリーグが始まると、一瞬のスピードでフリーになれるフェグリとキックが正確なパイェが揃います。昨季はレスターを除いて軒並みやられたトップクラブは、新シーズンも多少の失点は覚悟しないといけません。1年前は半ばELを捨てたビリッチ監督は、今季こそはプレミアリーグと欧州の両方を本気で戦うつもりでしょう。戦力充実のハマーズに、決勝トーナメント進出を期待したいと思います。(ソフィアン・フェグリ 写真著作者/Clément Bucco-Lechat)
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クヤテ、ノルトヴェイトのダブルボランチは頼もしかったです。
アントニオのサイドバックが定着してきていますね、守備面では不安な要素が多いですが、攻撃がグッと厚くなるのでいいのか悪いのか…
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おはむさん>
マイケル・アントニオ、いいんじゃないでしょうか。あの攻撃力がSBにあるからこその厚みを感じます。
北欧のクラブ相手には大暴れ期待します