2023.12.12 プレミアリーグ観戦記2023-24プレミアリーグ観戦記
【Tottenham×Newcastle】ポステコグルー采配が的中!リシャルリソンの表情を見て勝利を確信!
プレミアリーグ10節を終えた時点では、8勝2分で首位を快走。しかしレッドカード2枚で9人になったチェルシー戦を1-4で落とすと、5試合で1分4敗という絶不調。ロンドンダービーの前半終了間際に足首を痛めたジェームズ・マディソンの長期離脱は、激痛のアクシデントで、トッテナムはたった1ヵ月で5位に転落してしまいました。
司令塔を失ってから、最前線で孤立する姿が目立つようになったソン・フンミンは、5試合で1ゴールとペースダウン。ジェームズ・マディソンとともに、ブルーズ戦のハーフタイムにリタイアしたファン・デ・フェンがいれば、5試合連続で先制しながら勝利なしというプレミアリーグ初の珍記録を作らずにすんだかもしれません。
16節の相手はニューカッスル。アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドを次々と撃破したエディ・ハウのチームは、トリッピアーの信じられないミス3発で、エヴァートンに3-0の完敗を喫したばかりでした。ポステコグルー監督は、4節のバーンリー戦のハットトリック以来、センターをまかせていたソン・フンミンを左サイドに配しています。
最前線は、リシャルリソン。鼠径部の負傷が癒えたストライカーは、6試合ぶりのスタメンです。彼を中央に置いて、ソン・フンミンが左という適材適所は、スパーズで指揮を執る監督なら誰でも最初にイメージする布陣でしょう。新指揮官が、ノースロンドンダービーを最後にこの形を諦めたのは、ブラジル代表のエースがスランプに陥ったからです。
自信喪失気味の選手たちをリフレッシュしたかったのか。あるいは、自信を喪失した可能性があるトリッピアーにエースをぶつけたかったのか。トッテナム・ホットスパー・スタジアムに詰めかけたサポーターの声援を背負ったチームは、序盤から主導権を握っています。5分にクルゼフスキの縦パスを受けたリシャルリソンは、ボックス左からのシュートをニアに外しました。
7分にボックス左でキープしたのはジョエリントン。後ろに流したボールに走り込んだブルーノ・ギマランイスは、アウトにかけたシュートがクロスバーすれすれを抜けたのを見て絶叫しています。さらに9分、左から抜け出したアンソニー・ゴードンがヴィカーリオと向き合い、ラストパスを中央に入れると、イサクの前で触ったベン・デイヴィスはガッツポーズです。
18分のCKをロメロが頭で合わせると、ゴールライン上でクリアしたのはアルミロン。スパーズの先制は26分でした。ウドジェからパスを受けたソン・フンミンが、ボックス左でトリッピアーと対峙。縦にもって入れた速いグラウンダーを左足で押し込んだのは、CBの間に走り込んだウドジェでした。
1-0はもちろんアドバンテージですが、過去5試合で4回繰り返した逆転負けの第一歩ともいえます。自らを落ち着かせるために必要なのは、2点のリードです。30分にクルゼフスキが右に展開し、ペドロ・ポロがクロスを入れた瞬間、ソン・フンミン、リシャルリソン、ウドジェがファーでフリー。パペ・マタル・サールが左に外すと、三者三様の表現で悔しがっています。
ブレナン・ジョンソンがボックス手前のイサクにバックパスを奪われた33分のピンチは、アンソニー・ゴードンからラストパスをもらったアルミロンのダイレクトショットをヴィカーリオがキャッチ。スパーズの待望の2点めは、左からトリッピアーに勝負を挑んで抜き去ったソン・フンミンの手柄です。
中央に入った優しいグラウンダーを無人のゴールに流し込んだのは、今季プレミアリーグで12戦1ゴールと苦しんでいたリシャルリソン!42分のブレナン・ジョンソンのミドルが枠にいけば決まりでしたが、ボールはファーポストにヒットしています。前半終了間際に何度もチャンスを創ったスパーズは2-0で折り返し、60分に勝負を決する3点めをゲットしました。
ペドロ・ポロのロングフィードを中央で受けたリシャルリソンは、ラッセルズが触れないところに落としたトラップが完璧でした。左に流れながらドゥブラフカの股間を抜いた9番は、公式戦トータルで3ゴールだった昨季を上回っています。63分に、クルゼフスキの美しいスルーパスで裏に出たブレナン・ジョンソンは、またしても左のポストに当ててしまいました。
スパーズが幸運だったのは、80分にカラム・ウィルソンの足を踏んだロメロがイエローで済んだことです。ボールにまったくいっていなかったこのプレイがセーフと聞けば、マック・アリスターやカーティス・ジョーンズは文句のひとつもいいたくなるでしょう。
久々に勝ったホームチームの最後のゴールは84分、ペドロ・ポロのパスでドゥブラフカと1対1になったソン・フンミンが倒されてPK。左隅に決めたキャプテンは、プレミアリーグ史上7人めとなる8シーズン連続の2ケタゴールという偉業を達成しました。91分にジョエリントンに決められ、7試合ぶりのクリーンシートはお預けとなったものの、今後につながる4-1快勝でした。
快勝劇のクライマックスは、ソン・フンミンの折り返しをリシャルリソンが決めた瞬間。久々の2点リードを得たチームも、8試合ぶりにゴールの感触を味わった9番も、プレッシャーから解放された感があります。前半の最終盤にクルゼフスキのクロスに触れず、倒れ込んだリシャルリソンが笑顔を浮かべていたのを見て、これから量産モードに突入するかもしれないと思いました。
クルゼフスキのトップ下も、左右のSBがセンターに絞って中盤を厚くする戦い方も、すべてがはまった素晴らしい一戦でした。年末年始はエヴァートン、ブライトン、ボーンマスとやっかいな相手が続きますが、 リシャルリソンが本来のパフォーマンスを取り戻してくれれば、乗り切れるはずです。
昨季プレミアリーグでリーグ最少の33失点という堅守を築いたニューカッスルは、トリッピアーとラッセルズのサイドを狙われて撃沈しました。2試合で7失点を喫したチームは、気持ちを切り替えてミランとの決戦に臨めるでしょうか。セント・ジェームズ・パークでは別なチームになると信じましょう。(リシャルリソン 写真著作者/Hossein Zohrevand)
司令塔を失ってから、最前線で孤立する姿が目立つようになったソン・フンミンは、5試合で1ゴールとペースダウン。ジェームズ・マディソンとともに、ブルーズ戦のハーフタイムにリタイアしたファン・デ・フェンがいれば、5試合連続で先制しながら勝利なしというプレミアリーグ初の珍記録を作らずにすんだかもしれません。
16節の相手はニューカッスル。アーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドを次々と撃破したエディ・ハウのチームは、トリッピアーの信じられないミス3発で、エヴァートンに3-0の完敗を喫したばかりでした。ポステコグルー監督は、4節のバーンリー戦のハットトリック以来、センターをまかせていたソン・フンミンを左サイドに配しています。
最前線は、リシャルリソン。鼠径部の負傷が癒えたストライカーは、6試合ぶりのスタメンです。彼を中央に置いて、ソン・フンミンが左という適材適所は、スパーズで指揮を執る監督なら誰でも最初にイメージする布陣でしょう。新指揮官が、ノースロンドンダービーを最後にこの形を諦めたのは、ブラジル代表のエースがスランプに陥ったからです。
自信喪失気味の選手たちをリフレッシュしたかったのか。あるいは、自信を喪失した可能性があるトリッピアーにエースをぶつけたかったのか。トッテナム・ホットスパー・スタジアムに詰めかけたサポーターの声援を背負ったチームは、序盤から主導権を握っています。5分にクルゼフスキの縦パスを受けたリシャルリソンは、ボックス左からのシュートをニアに外しました。
7分にボックス左でキープしたのはジョエリントン。後ろに流したボールに走り込んだブルーノ・ギマランイスは、アウトにかけたシュートがクロスバーすれすれを抜けたのを見て絶叫しています。さらに9分、左から抜け出したアンソニー・ゴードンがヴィカーリオと向き合い、ラストパスを中央に入れると、イサクの前で触ったベン・デイヴィスはガッツポーズです。
18分のCKをロメロが頭で合わせると、ゴールライン上でクリアしたのはアルミロン。スパーズの先制は26分でした。ウドジェからパスを受けたソン・フンミンが、ボックス左でトリッピアーと対峙。縦にもって入れた速いグラウンダーを左足で押し込んだのは、CBの間に走り込んだウドジェでした。
1-0はもちろんアドバンテージですが、過去5試合で4回繰り返した逆転負けの第一歩ともいえます。自らを落ち着かせるために必要なのは、2点のリードです。30分にクルゼフスキが右に展開し、ペドロ・ポロがクロスを入れた瞬間、ソン・フンミン、リシャルリソン、ウドジェがファーでフリー。パペ・マタル・サールが左に外すと、三者三様の表現で悔しがっています。
ブレナン・ジョンソンがボックス手前のイサクにバックパスを奪われた33分のピンチは、アンソニー・ゴードンからラストパスをもらったアルミロンのダイレクトショットをヴィカーリオがキャッチ。スパーズの待望の2点めは、左からトリッピアーに勝負を挑んで抜き去ったソン・フンミンの手柄です。
中央に入った優しいグラウンダーを無人のゴールに流し込んだのは、今季プレミアリーグで12戦1ゴールと苦しんでいたリシャルリソン!42分のブレナン・ジョンソンのミドルが枠にいけば決まりでしたが、ボールはファーポストにヒットしています。前半終了間際に何度もチャンスを創ったスパーズは2-0で折り返し、60分に勝負を決する3点めをゲットしました。
ペドロ・ポロのロングフィードを中央で受けたリシャルリソンは、ラッセルズが触れないところに落としたトラップが完璧でした。左に流れながらドゥブラフカの股間を抜いた9番は、公式戦トータルで3ゴールだった昨季を上回っています。63分に、クルゼフスキの美しいスルーパスで裏に出たブレナン・ジョンソンは、またしても左のポストに当ててしまいました。
スパーズが幸運だったのは、80分にカラム・ウィルソンの足を踏んだロメロがイエローで済んだことです。ボールにまったくいっていなかったこのプレイがセーフと聞けば、マック・アリスターやカーティス・ジョーンズは文句のひとつもいいたくなるでしょう。
久々に勝ったホームチームの最後のゴールは84分、ペドロ・ポロのパスでドゥブラフカと1対1になったソン・フンミンが倒されてPK。左隅に決めたキャプテンは、プレミアリーグ史上7人めとなる8シーズン連続の2ケタゴールという偉業を達成しました。91分にジョエリントンに決められ、7試合ぶりのクリーンシートはお預けとなったものの、今後につながる4-1快勝でした。
快勝劇のクライマックスは、ソン・フンミンの折り返しをリシャルリソンが決めた瞬間。久々の2点リードを得たチームも、8試合ぶりにゴールの感触を味わった9番も、プレッシャーから解放された感があります。前半の最終盤にクルゼフスキのクロスに触れず、倒れ込んだリシャルリソンが笑顔を浮かべていたのを見て、これから量産モードに突入するかもしれないと思いました。
クルゼフスキのトップ下も、左右のSBがセンターに絞って中盤を厚くする戦い方も、すべてがはまった素晴らしい一戦でした。年末年始はエヴァートン、ブライトン、ボーンマスとやっかいな相手が続きますが、 リシャルリソンが本来のパフォーマンスを取り戻してくれれば、乗り切れるはずです。
昨季プレミアリーグでリーグ最少の33失点という堅守を築いたニューカッスルは、トリッピアーとラッセルズのサイドを狙われて撃沈しました。2試合で7失点を喫したチームは、気持ちを切り替えてミランとの決戦に臨めるでしょうか。セント・ジェームズ・パークでは別なチームになると信じましょう。(リシャルリソン 写真著作者/Hossein Zohrevand)
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す