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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×Newcastle】圧巻サラー、2ゴール1アシスト!リヴァプールの新年初勝利は怒涛の4発!

プレミアリーグ20節、ニューイヤーズデーの一戦は、アンフィールドのリヴァプールVSニューカッスル。12戦連続無敗で首位に立ったクロップに対して、エディ・ハウは直近8試合を3勝5敗と苦しんでいます。遠藤航は、公式戦で7試合連続の先発出場。復帰が遅れそうなロバートソンのポジションには、ジョー・ゴメスが起用されています。

2024年の最初のキックオフを迎えた11人を紹介しましょう。GKアリソン、DFアーノルド、コナテ、ファン・ダイク、ジョー・ゴメス、MF遠藤航、ショボスライ、カーティス・ジョーンズ、FWサラー、ダルウィン・ヌニェス、ルイス・ディアス。ベンチにいるマック・アリスターは、後半に出番があるかもしれません。

雨のアンフィールドで、序盤から猛攻を続けるリヴァプール。ルイス・ディアスがクロスを入れた2分のアタックは、クリアに反応したアーノルドの左足ボレーをボトマンがブロックしてCKです。アンソニー・ゴードンがイサクに預け、右のマイリーにつながった8分のチャンスは、17歳のシュートをジョー・ゴメスが足に当てています。

12分にスローインをカットしたレッズは、縦パスを受けたダルウィン・ヌニェスがサラーとのパス交換でゴール前へ。右足のタッチをドゥブラフカがセーブすると、こぼれ球に先着したカーティス・ジョーンズの一シュートはシェアが跳ね返し、遠藤航のミドルは右にアウト。16分にアーノルドがFKを左に浮かすと、ダルウィン・ヌニェスのヘッドはクロスバーを越えていきました。

20分のショートカウンターは、遠藤航のインターセプトから。ドリブルで左から上がったショボスライが斜めのラストパスを中央に入れると、ルイス・ディアスがボトマンに引っかけられてPKが宣告されました。しかしサラーのキックはコースが甘く、ドゥブラフカがセーブ。詰めたアーノルドのボレーは、明らかにミスキックです。

24分のカーティス・ジョーンズのミドルは、GKの正面。アグレッシブにシュートレンジに入り込んでいる17番は、ルイス・ディアスが敵陣で奪った26分のチャンスでも、ゴールの左脇に飛び出してCKをもらっています。29分にボックス入り口に出た遠藤航のミドルは、シェアがブロック。アウェイチームのカウンターに対して、レッズの守備陣は戻りが速く、打てる形にさせません。

アーノルドのクリアを追いかけたダルウィン・ヌニェスがボトマンをつぶし、GKと1対1になったのは36分。シュートを弾かれたストライカーは、こぼれ球を拾って打ったコントロールショットもセーブされ、先制のチャンスを逃しています。39分、ジョー・ゴメスのサイドチェンジがアーノルドへ。ゴールライン際からの右足ボレーは、ファーポストにヒットしました。

シュート数18対1と押しまくったリヴァプールは、ゴールレスで前半終了。ホイッスルと同時にアンフィールドに鳴り響いたブーイングは、決められなかったチームに対してではなく、イエローを2枚しか出さなかったアンソニー・テイラーに向けられたものでしょう。後半も開始早々から、リヴァプールが主導権を握っています。

49分、左からカットインしたのはルイス・ディアス。ダン・バーンをかわし、打つと見せかけた7番は、ボックス右で空いていたダルウィン・ヌニェスに絶妙なパスを通しました。中央に出たグラウンダーをプッシュしたのはサラー。ようやく先制したレッズは、追加点をめざして怒涛のアタックを続けます。

右サイドからサラーが入れた高速のボールをダルウィン・ヌニェスがスルーし、ドゥブラフカが弾いたのは51分。さらに1分後、ルイス・ディアスが右に浮かしたボールをサラーがダイレクトで折り返すと、中央に詰めた9番のフィニッシュはセーブされました。なかなか決められないストライカーは、コナテのロングフィードで裏に抜けた決定機も、右足のボレーを止められています。

すると54分、左サイドで2人を抜いたアンソニー・ゴードンがコナテの裏にスルーパス。抜け出したイサクが右隅に収め、あっという間にイーブンに戻ってしまいました。同点ゴールなど、なかったかのように攻めるレッズ。中央にいたルイス・ディアスに遠藤航が預けた62分のチャンスは、体勢を崩しながら放ったシュートをドゥブラフカがストップしました。

1分後、ボックス右脇のサラーが後方の遠藤に戻すと、絶妙なクロスに反応したダルウィン・ヌニェスのヘディングは左にアウト。64分にダルウィン・ヌニェス、ショボスライ、ルイス・ディアスが下がり、ガクポ、ジョッタ、フラーフェンベルフが入っています。65分にサラーの高速クロスをGKが右に弾くと、カーティス・ジョーンズのボレーはリヴラメントがブロックしました。

ドリブルで右から上がったジョッタが、外のサラーに預けたのは74分。ダン・バーンの股間を通し、ボトマンの裏に出たリターンは完璧でした。中央に転がしたジョッタも、無人のゴールに流し込んだカーティス・ジョーンズもフリー。クロップ監督は、2-1とした直後にイエローをもらっていた遠藤を下げ、マック・アリスターを投入しています。

レッズの3点めは78分、左足のアウトにかけたサラーのクロスはパーフェクト。ラインと入れ替わって押し込んだのはガクポです。2点差となった4分後、CKをボトマンがヘッドで決めて3-2となると、2分後の84分にマック・アリスターの鋭い縦パスでジョッタが独走。ドゥブラフカを抜こうとした20番が足に触られ転倒し、2度めのPKをサラーがゴール左に決めました。

追加タイムの最大のトピックスは、サラーがハットトリックを逃したことでしょうか。シュート34本、オンターゲット15本、ビッグチャンスミス5回のリヴァプールが4-2で快勝。2ゴール1アシストのエースは、チャンスクリエイト4回、ビッグチャンスでのミス1回、PK失敗1本という忙しい夜を過ごしましたが、プレミアリーグ14ゴール8アシストは、いずれもランキングTOPです。

アグレッシブな守備と的確なパスで攻守に貢献した遠藤航は、61本のパスを通して成功率91%、チャンスクリエイト3回、クロス成功1本、ロングフィード成功3本。アフリカネーションズカップとアジアカップにエースとアンカーを持っていかれるクロップ監督は、マック・アリスターのスルーパスとジョッタの抜け出しで得たPKを見て、テンションが上がったのではないでしょうか。

決定機を3回逃したダルウィン・ヌニェスと、中途半端なパスが目立ったショボスライは、FAカップのアーセナル戦、カラバオカップ準決勝のフラム戦、プレミアリーグの次節のボーンマス戦で巻き返していただきましょう。サラー、クロップ、リヴァプールが出会えてよかった…あらためてそう感じた新年の初勝利でした。


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