偏愛的プレミアリーグ見聞録

兼ねてから話題になっていた、スペイン代表選手のプレミアリーグ入りが、スペイン「アス」紙、イギリスの「ガーディアン」紙で報道されました。チアゴ・アルカンタラ・ド・ナシメント。いずれも「数日中に合意」と伝えています。

記憶に新しいのは、この6月に開催されたU-21欧州選手権決勝でのハットトリック。昨季のバルセロナでは27試合出場ながらスタメンはわずか15試合と期待を裏切る形となりましたが、「シャビ2世」といわれたパスワークと足元のテクニックが確かな選手です。フレッチャーの病気療養が長引き、スコールズの引退もあってキャリックの相棒がいないなかで、センターMFをこなせるチアゴの獲得はいい話なのですが、彼はどこで使われるのでしょう。センターMFでの起用となると、重心が前に行き過ぎる感もあり、場合によってはファン・ペルシの下ということもありえます。しかしここは、タレントひしめくポジションであり、2トップにした場合はなくなるポジションでもあります。ルーニー、香川真司、ウェルベック、チチャリートがいるなかで、2～3人がサイドにまわるとなると、中盤真ん中の薄さに比べて前が厚すぎてバランスが悪いですね。

もとい、ここは「中盤センターの補強」と楽観的に捉えましょう。個人的には、セスク・ファブレガス獲得（ご本人はバルセロナ残留を公言していますが）に一縷の望みをかけていたのですが、チアゴなら申し分なしです。この手の話は確定するまではめったなことはいえませんが、決まれば、プレミアリーグ連覇に向けて大きな戦力UPです。願わくば「ツアー2013」で日本に来てほしいですね。来季開幕のロケットスタートに間に合えば最高です。続報に期待しましょう。