偏愛的プレミアリーグ見聞録

アーセナルがついに、リカルド・カラフィオーリ獲得でボローニャと合意に到達！トランスファーマーケットに精通した「スカイスポーツ」のダルメシュ・シェス記者、「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者、ファブリティオ・ロマーノさんが一斉に報じている話に、間違いはないでしょう。

唯一、明確に金額を出しているファブリツィオ・ロマーノさんは、移籍金4000万ユーロ（3360万ポンド）とアドオン500万ユーロ（420万ポンド）といっています。ボローニャのトレーニングに参加していないイタリア代表DFは、アメリカでメディカルチェックを実施。最新のポストで「ボローニャとバーゼルの手続きも完了」と伝えており、間もなく「Done Deal」です。

最終ラインは、キヴィオルとジンチェンコの去就が決まれば確定。カラフィオーリに集中していたアーセナルは、次なるターゲットの獲得に向けて動いているようです。「CaughtOffside」の編集長、マーク・ブルズ氏が「スウェーデン人ストライカー、ヴィクトル・ギョケレスを引き入れるべく、スポルティングCPへのオファーを準備している」と伝えています。

「アーセナルは長い間、ギョケレスに興味を示しているが、しばらく沈黙が続いていた。エンケティアの売却が成立すれば、交渉が再開される可能性が高い。スポルティングCPは、バイアウト条項の8600万ポンドを全額要求する姿勢を変えていないが、アーセナルは5500万～6000万ポンド程度でポルトガルの巨人の決意を試したいと考えている」（「ファブリツィオ・ロマーノのデイリー・ブリーフィング」より）

ブライトン時代にザンクト・パウリ、スウォンジー、コヴェントリーとローン移籍を繰り返したストライカーは、2021年の夏にコヴェントリーに完全移籍となってから才能が開花しました。チャンピオンシップで2シーズン通算91戦38発と得点力を高め、昨年の夏に1680万ポンドでスポルティングCPに渡ると、公式戦50戦43発14アシストという出色のスタッツを残しています。

アーセナルとの争奪戦に加わると見られているのは、チェルシーとアトレティコ・マドリード。ただしロンドンのライバルは、ナポリのヴィクター・オシムヘンも検討しており、早期にギョケレスにアプローチするとは思えません。パリとナポリの交渉が微妙な状況になっているのは、アーセナルにとって追い風といえそうです。

アトレティコ・マドリードは、ミケル・メリノの獲得においてもバトルを繰り広げると予想されています。今のところ、2人ともアーセナルが有利とされていますが、エンケティアやリース・ネルソンらの売却に手間取りアプローチが遅れれば、足をすくわれてしまうかもしれません。ギョケレスの問題は、やはり高額の移籍金でしょう。

マーク・ブルズ氏は、「スポルティングの要求額が変わらなければ、ブライアン・ブロビーやジョナサン・デイヴィッドにシフトする可能性がある」といっています。アヤックスのブロビーは22歳で、昨季の公式戦43試合22ゴール12アシスト。リールのジョナサン・デイヴィッドは2つ年上で、47試合26ゴール9アシストと得点力も負けていません。

ギョケレスを巡るハードな交渉をクリアするのか、安価に獲得できるストライカーに矛先を変えるのか。ストライカーの獲得予算に影響を及ぼすエンケティア、スミス・ロウ、リース・ネルソンの処遇も気になります。そしてミケル・メリノは…？それぞれのアクションを加速させるであろうエドゥSDの采配に注目しましょう。