2024.08.15 移籍ニュース2024-25移籍ニュース
リヴァプールはスビメンディ獲得に失敗、アーセナルのミケル・メリノは…?両者の違いを検証!
2台の車が向き合って爆走し、衝突する手前でハンドルを切って事故を回避する…いわゆるチキンレース、英語でいう「チキンゲーム」の結末が注目されています。ノースロンドンが諦めるのか、バスクが音を上げるのか。ミケル・メリノの移籍を巡る交渉が妥結する気配は未だありません。
「インディペンデント」のチーフフットボールライター、ミゲル・デラニー氏がアーセナルとレアル・ソシエダの現状をレポートしています。交渉のポイントは移籍金総額と支払い条件。2990万ポンドを要求しているレアル・ソシエダは、前払いの額を最大にしようとしており、2130万ポンドに落としたいアーセナルは、3年の分割払いを希望しているそうです。
「先にハンドルを切ったほうが負けとなり、チキン(臆病者)と囃される」のがチキンゲームのルールですが、現在対峙している両者は、相手にぶつからないよう慎重に進んでいるように見えます。800万ポンドのギャップがあっても正面衝突でクラッシュとならないのは、ミケル・メリノの契約が残り1年で、アーセナル移籍を熱望しているからでしょう。
売却も契約延長もできずに1年が過ぎ、フリーエージェントで出ていかれるのを避けたいバスクのクラブは、納得できる妥協点を見出したいはずです。対してノースロンドンは、相手がいずれ折れるとにらんでいるのかもしれません。エドゥSDは、リヴァプールからのオファーを断ったスビメンディと同じ着地にならないよう、選手とコンタクトを取っているのではないでしょうか。
レアル・ソシエダが残留に漕ぎ着けたMFについて、ファブリツィオ・ロマーノとマッテオ・モレットの両氏は、「スビメンディはリヴァプールに惹かれている」とレポートしていました。当事者に近いソースと接触し、アルネ・スロットのプロジェクト、クラブの歴史とコンセプト、プレミアリーグのフットボールに魅力を感じているという印象を受けていたようです。
残留という結末を「大きな衝撃」と表現したファブリツィオ・ロマーノさんは、「レアル・ソシエダからの新たな提案と多大なプレッシャーを受け、スビメンディは考え方を変えてクラブに忠誠を誓うことを決意した」と伝えています。トランスファーマーケットのスペシャリストのレポートを読むと、レッズとガナーズ、スビメンディとミケル・メリノの違いが目を引きます。
リヴァプールは一時期、バイチェティッチのローン移籍をオプションとすることを検討していたそうです。レアル・ソシエダにとってもメリットがあるプランを示し、スビメンディを口説き切れば、違う未来があったのかもしれません。しかし最終的には、クラブが拒否できないバイアウト条項の5100万ポンドを支払う道を選び、必死の説得による心変わりを招いてしまいました。
一方、アーセナルには、バスク出身の指揮官によるラブコールと、ティアニーのローン移籍を通じて得た良好な関係という武器があります。ラ・レアルのアカデミー出身で、契約が残り3年だったスビメンディが地元への愛着が強かったのに対して、ドイツやイングランドでプレイしていたミケル・メリノは、28歳からのチャレンジに賭ける思いが強いのも違いのひとつでしょう。
昨季のミケル・メリノには、2位のブルーノ・ギマランイスを40も引き離すデュエル326勝という欧州No.1のスタッツと、ラ・リーガで2位の空中戦168勝という強みがあります。188cmのセントラルMFには、パスワークやバイタルエリアのカバーに加えて、セットピースにおける守備とゴールも期待しているはずです。チームの戦略と求める役割も、本人には伝わっているのでしょう。
ミケル・メリノ自身が、バルサやアトレティコ・マドリードからのオファーを断ったといわれているのも、アーセナルが持久戦を選べる理由のひとつのようです。とはいえ、緊張感が高いディールを引っ張りすぎると、「リヴァプールは強引な速攻で失敗したが、有利な状況を過信したアーセナルはボールを持ちすぎて失敗した」という結果になりかねません。
カルヴァン・フィリップスを戦力外としているクラブと、パリのマヌエル・ウガルテの高値を嫌っているクラブが3000万ポンドを上からかぶせてきたら、状況が変わる可能性があります。いや、それこそスビメンディに断られたクラブが来たら…!デクラン・ライスやカイ・ハヴェルツとポジションを争うチームより出場機会を得られそうといわれれば、返す言葉はないでしょう。
そんなことはあるわけないという方は、1年前の「カイセド&ラヴィア連続強奪未遂事件」を思い出してください。ニューカッスルでうまくいかなかったMFが、プレミアリーグでリベンジを果たしたいという気持ちが強ければ、同じリーグのライバルクラブこそ要注意です。ここまで緻密に事を運んできたエドゥSDがポール・トゥ・ウィンを決めるだろうと思いつつ、老婆心ながら。
「インディペンデント」のチーフフットボールライター、ミゲル・デラニー氏がアーセナルとレアル・ソシエダの現状をレポートしています。交渉のポイントは移籍金総額と支払い条件。2990万ポンドを要求しているレアル・ソシエダは、前払いの額を最大にしようとしており、2130万ポンドに落としたいアーセナルは、3年の分割払いを希望しているそうです。
「先にハンドルを切ったほうが負けとなり、チキン(臆病者)と囃される」のがチキンゲームのルールですが、現在対峙している両者は、相手にぶつからないよう慎重に進んでいるように見えます。800万ポンドのギャップがあっても正面衝突でクラッシュとならないのは、ミケル・メリノの契約が残り1年で、アーセナル移籍を熱望しているからでしょう。
売却も契約延長もできずに1年が過ぎ、フリーエージェントで出ていかれるのを避けたいバスクのクラブは、納得できる妥協点を見出したいはずです。対してノースロンドンは、相手がいずれ折れるとにらんでいるのかもしれません。エドゥSDは、リヴァプールからのオファーを断ったスビメンディと同じ着地にならないよう、選手とコンタクトを取っているのではないでしょうか。
レアル・ソシエダが残留に漕ぎ着けたMFについて、ファブリツィオ・ロマーノとマッテオ・モレットの両氏は、「スビメンディはリヴァプールに惹かれている」とレポートしていました。当事者に近いソースと接触し、アルネ・スロットのプロジェクト、クラブの歴史とコンセプト、プレミアリーグのフットボールに魅力を感じているという印象を受けていたようです。
残留という結末を「大きな衝撃」と表現したファブリツィオ・ロマーノさんは、「レアル・ソシエダからの新たな提案と多大なプレッシャーを受け、スビメンディは考え方を変えてクラブに忠誠を誓うことを決意した」と伝えています。トランスファーマーケットのスペシャリストのレポートを読むと、レッズとガナーズ、スビメンディとミケル・メリノの違いが目を引きます。
リヴァプールは一時期、バイチェティッチのローン移籍をオプションとすることを検討していたそうです。レアル・ソシエダにとってもメリットがあるプランを示し、スビメンディを口説き切れば、違う未来があったのかもしれません。しかし最終的には、クラブが拒否できないバイアウト条項の5100万ポンドを支払う道を選び、必死の説得による心変わりを招いてしまいました。
一方、アーセナルには、バスク出身の指揮官によるラブコールと、ティアニーのローン移籍を通じて得た良好な関係という武器があります。ラ・レアルのアカデミー出身で、契約が残り3年だったスビメンディが地元への愛着が強かったのに対して、ドイツやイングランドでプレイしていたミケル・メリノは、28歳からのチャレンジに賭ける思いが強いのも違いのひとつでしょう。
昨季のミケル・メリノには、2位のブルーノ・ギマランイスを40も引き離すデュエル326勝という欧州No.1のスタッツと、ラ・リーガで2位の空中戦168勝という強みがあります。188cmのセントラルMFには、パスワークやバイタルエリアのカバーに加えて、セットピースにおける守備とゴールも期待しているはずです。チームの戦略と求める役割も、本人には伝わっているのでしょう。
ミケル・メリノ自身が、バルサやアトレティコ・マドリードからのオファーを断ったといわれているのも、アーセナルが持久戦を選べる理由のひとつのようです。とはいえ、緊張感が高いディールを引っ張りすぎると、「リヴァプールは強引な速攻で失敗したが、有利な状況を過信したアーセナルはボールを持ちすぎて失敗した」という結果になりかねません。
カルヴァン・フィリップスを戦力外としているクラブと、パリのマヌエル・ウガルテの高値を嫌っているクラブが3000万ポンドを上からかぶせてきたら、状況が変わる可能性があります。いや、それこそスビメンディに断られたクラブが来たら…!デクラン・ライスやカイ・ハヴェルツとポジションを争うチームより出場機会を得られそうといわれれば、返す言葉はないでしょう。
そんなことはあるわけないという方は、1年前の「カイセド&ラヴィア連続強奪未遂事件」を思い出してください。ニューカッスルでうまくいかなかったMFが、プレミアリーグでリベンジを果たしたいという気持ちが強ければ、同じリーグのライバルクラブこそ要注意です。ここまで緻密に事を運んできたエドゥSDがポール・トゥ・ウィンを決めるだろうと思いつつ、老婆心ながら。
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