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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ウーデゴーアが負傷リタイア!デクラン・ライス不在のノースロンドンダービーの中盤はどうなる?

8月29日、最初のトレーニングだったミケル・メリノが、ガブリエウと激突して肩を骨折。8月31日のブライトン戦では、デクラン・ライスがプレミアリーグで初のレッドカードをもらってしまいました。9月6日、ネーションズリーグのフランス戦に出場したカラフィオーリは、ウスマン・デンベレの足がふくらはぎに入り、ピッチに転倒。打撲と診断され、ロンドンに戻っています。

さらに9月9日、ノルウェー代表としてオーストリア戦に臨んだウーデゴーアが、バウムガルトナーに背後からタックルされ、左足首を負傷。メディカルスタッフに肩を支えられてピッチを離れたプレーメイカーは、軽い捻挫といわれていますが、MRIの結果次第で週末のノースロンドンダービーを欠場する可能性があります。

激戦必至のトッテナム・ホットスパー・スタジアムの後は、木曜日開催のチャンピオンズリーグでアタランタ。さらに中2日でエティハドのマンチェスター・シティ戦と、厳しいスケジュールが待ち構えています。難敵ばかりのアウェイ3連戦を目前にしたこのタイミングで、アーセナルは中盤のレギュラーを全員失ってしまうのでしょうか。

3人のMFがアウトとなったときのスタメンを考えてみましょう。最も攻撃的な布陣は、3トップにサカ、スターリング、マルティネッリ。カイ・ハヴェルツが右のインサイドに入り、左はトロサールで、アンカーにトーマスという並びです。守備的に戦うなら、中盤はトーマス、ジョルジーニョ、カイ・ハヴェルツ。今なら、最前線はトロサールでしょう。

カラフィオーリはノースロンドンダービーに間に合いそうで、ジェズス復帰という話もあるのですが、両者ともにトップフォームを求めるのは酷でしょう。2020-21シーズンのローン移籍以降、ウーデゴーアが不在の公式戦20試合は11勝4分5敗。サカとマルティネッリの進路を塞がれると苦しくなります。

エンケティア、スミス・ロウ、リース・ネルソンといったアカデミー出身者を放出して、カラフィオーリとミケル・メリノを獲得した夏の補強には、レギュラーとサブのギャップを縮めるという狙いもあったはずです。新戦力にアクシデントが続出する展開は、想定していなかったのではないでしょうか。

まずはデクラン・ライスがいないノースロンドンダービーを、どんな戦い方で切り抜けるか。ポステコグルー監督が2年めお迎えたチームは、1勝1分1敗とスロースタートですが、ポゼッション69.2%はリーグTOPです。負傷したリシャルリソンとソランケが両方アウトなら、最前線はソン・フンミンでしょう。中盤の3枚は、ジェームズ・マディソンに自由を与えてはいけません。

懸念材料ばかりに目を向けず、いいとこ探しもしておきましょう。スパーズに押し込まれる展開になっても、好調のサカとカイ・ハヴェルツが仕掛けるカウンターには大いに期待できます。昨季プレミアリーグのアウェイのダービーは、彼らが決めて2-3快勝。時折ミスパスでピンチを招くトーマスがうまくやってくれれば、敵地での連勝が見えてきます。

いきなり底力を試される状況となったアルテタ監督は、どんなメンバーでキックオフを迎えるのでしょうか。アーセナルの公式サイトの最新ニュースはアウェイのシャツで、負傷者の状況がわかるのはプレスカンファレンスになりそうです。中盤もさることながら、モチベーションが高まっているスターリングの起用法にも注目です。とはいえ、まずは「ウーデゴーアのその後」ですね…。


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