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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

CL開幕!スイスのクラブに3発快勝のアストン・ヴィラ、次戦は42年ぶりのリターンマッチ!

2024-25シーズンのUEFAチャンピオンズリーグがいよいよ開幕。本大会に出場するチームが32から36に増え、グループステージがなくなった新たなスタイルは、慣れれば盛り上がるのでしょうか。リーグフェーズは、各チーム8試合。FAカップやカラバオカップで忙しい1月に2試合が追加され、選手たちからブーイングが聞こえてきています。

36チームがひとつの箱に同居するリーグは、9チームずつポッド1からポッド4に分かれており、それぞれ各ポッドのチームと2試合ずつ戦うことになります。トータル8試合の戦績で1位から8位は、ラウンド16にストレートイン。9位から24位までの16クラブは、決勝トーナメントプレーオフを戦い、勝った8チームがノックアウトラウンドに進出します。

敗退が12チームのみのリーグフェーズは、テンションが上がるのか。勝ち点を争うライバルを直接倒して逆転する展開が減っても、熱くなれるのか。変化に不安は付きものとはいえ、いずれ見直される予感が漂う新たなレギュレーションを目前にして、今までのようにプレミアリーグのクラブのゲームに没頭すべしと自分に言い聞かせるのであります。

開幕日の注目カードは、ヤングボーイズVSアストン・ヴィラと、ACミランVSリヴァプール。今年の秋は、ウナイ・エメリ率いるヴィラを応援しようと心に決めています。ロッテルダムのファイナルでバイエルン・ミュンヘンを1-0で下し、チャンピオンズカップ制覇を果たしたのは1981-82シーズン。9試合のうち8試合がクリーンシートという堅守のチームでした。

欧州最高峰の大会に臨むのは42年ぶり。ドゥグラス・ルイスがユーヴェに移籍し、ムサ・ディアビがサウジに旅立ったものの、イアン・マートセン、ロス・バークリー、アマドゥ・オナナが加わったチームは強化されたといえるでしょう。プレミアリーグ開幕からの4試合は、3勝1敗。6失点が気になりますが、上々のスタートです。

ヤングボーイズの本拠地ベルンにあるシュタディオン・ヴァンクドルフは、アストロ・ターフと呼ばれる人工芝のスタジアム。必勝を期すエメリ監督は、バーミンガムでのトレーニングを取り止め、前倒しのスケジュールでピッチに慣れる時間を取っています。「言い訳にしない。ホームと同じように戦う」と語った指揮官は、エヴァートン戦と同じメンバーで臨むようです。

選手たちが腕に着けている黒い喪章は、42年前の欧州ファイナルでCFとしてプレイしたガリー・ショーを悼むものです。9日にバーミンガムの自宅で転倒し、63歳で逝去。キックオフの前にスクリーンに流された映像は、オールドファンの心を揺さぶったのではないでしょうか。欧州最高峰の大会に、アストン・ヴィラが帰ってきました。

GKエミリアーノ・マルティネス、DFボハルデ、コンサ、パウ・トーレス、ディーニュ、MFアマドゥ・オナナ、ティーレマンス、マッギン、ジェイコブ・ラムジー、FWモーガン・ロジャース、オリー・ワトキンス。4-4-1-1でコンパクトなラインをキープするチームは、足元へのセーフティなパスが目立つものの、ピッチを気にする素振りはありません

最初の決定機はホームチーム。ボックス左にニアッセが飛び出し、後ろから上がってきたコリンに落とすと、右足のシュートはエミリアーノ・マルティネスの素晴らしいセービングに阻まれました。17分に左サイドを突破したアジャムがゴール前に持ち込み、クリアしようとしたアマドゥ・オナナと足が接触しますが、倒れ込んだ両者ともにプレイを続行しています。

23分に左からカットインしたコリーのミドルは、クロスバーをかすめてアウト。ヴィラが先制したのは27分でした。左からのショートコーナーから、マッギンがファーにクロスを入れると、右足でトラップしたティーレマンスのシュートが左のサイドネットを揺らしました。追加点は38分、ジェイコブ・ラムジーのスルーパスで左からオーバーラップしたのはディーニュです。

ボックス手前でグラウンダーを受けたモーガン・ロジャースが、左に流れて中央にラストパス。ズクルがカットしたボールを足元に収めたモハメド・カマラがGKに戻そうとすると、狙っていたオリー・ワトキンスがGKに蹴られながら奪取します。転倒したストライカーに駆け寄ったジェイコブ・ラムジーは、無人のゴールに押し込むだけでした。

0-2で折り返したアウェイチームは、後半も機能的なディフェンスと直線的なアタックで優位をキープしています。54分のティーレマンスのFKは、クロスバーの上。64分にマッギンのシュートのこぼれ球を右足でトラップしたジェイコブ・ラムジーは、決定的な一撃をGKバルモースにセーブされています。

71分に敵陣ボックス手前で奪ったヤングボーイズは、左隅を狙ったギャンブラのシュートをエミ・マルティネスにセーブされ、2点のビハインドを詰められず。勝負を決する3点めは86分、アマドゥ・オナナが左のポストすれすれに放ったミドルはパーフェクトでした。アウェイゲームを0-3で終えたアストン・ヴィラは、ザグレブを9-2で下したバイエルンに次ぐ暫定2位です。

次節、ヴィラパークで迎え撃つのは、ハリー・ケインが4発のバイエルン。ドリブルで突破されるシーンが多かった右サイドは修正が必要ですが、堅守のアーセナルを追い詰めることができる今の彼らなら、いい勝負になるでしょう。42年ぶりのリターンマッチ。あの試合は、カーワンズ、ピーター・ウィズ、ルンメニゲ、ブライトナーがいたんですね…。何だか、泣けてきます。


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