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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

あれだけ打って、何で4ゴール?エース依存のマン・シティは、ロドリ抜きで得点力を高められる?

プレミアリーグ6節のニューカッスル戦は、1-1のドロー。復帰したばかりのロドリがシーズンアウトとなったマンチェスター・シティは、厳しい戦いを強いられそうです。CLのリーグフェイズ2節は、敵地テヘルネー・ポレでスロヴァン・ブラチスラヴァ。セント・ジェームズ・パークでは、リコ・ルイスとコヴァチッチを中盤に配したペップは、マテウス・ヌネスを先発で起用しています。

開始2分、CKをカットしたスロヴァンのカウンター。左から上がったヴァイスが逆サイドのトリッチにラストパスを通すと、左隅を狙ったシュートはポストの外に逸れていきました。最初で最後のボックス内からのシュートは、ホームチームが勝利に近づいた唯一の瞬間ともいえるでしょう。勝負への興味が持続したのは、15分でした。

リコ・ルイスのパスで、ジェレミー・ドクがボックス右脇に出たのは8分。折り返しがファーに上がり、サヴィーニョの左足ボレーがブロックされると、こぼれ球を叩いたギュンドアンのボレーはサヴィディスに当たり、GKタカチュの逆を取る格好となりました。ベテランMFに駆け寄った選手たちも、タッチライン際でガッツポーズのペップも笑顔はありません。

15分の追加点はフォーデン。右にいたドクにパスを出し、リターンをもらって左足を振り抜くと、ボールは左のサイドネットに突き刺さりました。最初のカウンターの後はハーフコートマッチで、スコアは既に0-2。ゲームの興味はマン・シティの最終スコアと、ロドリの代役に指名されたギュンドアンとマテウス・ヌネスのパフォーマンスのみとなってしまいました。

17分には、リコ・ルイスの縦のシュートパスを受けたハーランドがGKと対峙し、右足でシュート。飛び出したGKタカチュがかろうじて足に当て、決定的な3点めを回避しました。24分にボックス右のドクが放った左足シュートは、クロスバーを直撃。26分のフォーデンの強烈なミドルも、GKが弾いたボールがポストを叩いています。

39分にサヴィーニョのパスを受け、ボックス手間でコースを見つけたギュンドアンのミドルも、クロスバーに阻まれました。前半は0-2、シュートは1対14、オンターゲット0対5。3点めが決まったのは58分。リコ・ルイスの縦パスがラインの裏に出ると、一気に加速したハーランドがCBを置き去りにし、GKもあっさり抜き去って無人のゴールに流し込みました。

チャンピオンズリーグで41戦42ゴールのストライカーは、ここでお役御免。アカンジも下がり、ジェームズ・マカティとルベン・ディアスがピッチに入っています。74分の4点めは、ボックス手前でリコ・ルイスとパス交換したフォーデンが、右に軽く浮かしたボールが秀逸でした。左足で叩き込んだのは、途中出場の新鋭ジェームズ・マカティでした。

最終的にはシュート数は3対28、オンターゲット0対14。現地記者のツッコミどころは、「こんなに打って、何で4ゴール?」でしょう。バーとポストを3回叩き、決定機を3回逃しての0-4は微妙な着地です。モヤモヤ感を吹き飛ばすために、「PK戦を除けばチャンピオンズリーグ25戦連続無敗で、2009年のマンチェスター・ユナイテッドと並ぶレコード」と添えておきましょう。

プレミアリーグのゴールの7割はハーランド。サヴィーニョ、ベルナルド・シウヴァ、フォーデン、グリーリッシュは今季公式戦ノーゴールです。左右に的確なボールを散らすロドリの不在が影響しているのか。いや、今日のリコ・ルイスとギュンドアンのパスワークを見る限り、アンタッチャブルなアンカーがいなくても、それなりにゴールを決められそうですが…。

ロドリ抜きでの開幕4連勝のうち3つは、新監督のチームと昇格チームで、11月にはブライトン、トッテナム、リヴァプールといったやっかいな相手との対戦が控えています。リコ・ルイス、ギュンドアン、コヴァチッチ、マテウス・ヌネスが、後方支援で得点力を高められるかどうかは、少し先のゲームで判断したほうがよさそうです。リコ・ルイスは化けるかもしれませんね…。


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