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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

カイ・ハヴェルツ、マルティネッリ…アーセナルの「ゴールを決めたら無敗記録」は4人が継続中!

カイ・ハヴェルツ、ガブリエウ・マルティネッリ、レアンドロ・トロサール。「この3人の共通項は?」と聞かれたら、どう答えますか?「3人ともアーセナルのフォワード」は確かにそうなのですが、それではクイズにならないので、もう少し突っ込んでみましょう。実は彼らは、アーセナルに入団してから、ゴールを決めた試合で無敗継続中なのです。

マルティネッリはクラブレコードホルダーで、37試合32勝5分。2位のリー・ディクソン、ペリー・グローヴス、レイ・パーラーの26試合という数字を並べると、まだ23歳のブラジル代表FWのとてつもない記録が際立ちます。5位のニコラ・アネルカは24試合、6位のグラニト・ジャカは22試合。これまで20試合で16勝4分のトロサールは、歴代7位にランクインしています。

カイ・ハヴェルツは8位で、19試合。アーセナルに移籍してから1年3ヵ月のストライカーは、連続無敗記録の上位16人のなかで、「無敗期間中の最高勝率」という素晴らしい数字を持っています。19戦18勝1分で94.7%。今季プレミアリーグ3節のブライトン戦を1-1のドローで終えるまで、16戦全勝だったのです。

膝を痛めたと報じられたレフティは、9節のリヴァプール戦でゴールを決めれば、「ホームで8試合連続ゴール」というクラブレコードに並びます。このカテゴリーでTOPに立っているティエリ・アンリ、ダグ・リシュマン、ジミー・ブレインは、全員ハイバリー。エミレーツの最高は7戦連続で、ロビン・ファン・ペルシとカイ・ハヴェルツのみです。

レコードにチャレンジする試合がリヴァプール…いいですね。ラスボス感があります。カイ・ハヴェルツがクラブ史に名を残すなら、選択肢は2つです。決めて勝つ。お休みしてノッティンガム・フォレスト戦でがんばる。「カイ・ハヴェルツが欠場なんて、簡単にいわないでほしい」という方には、「ジェズスに決めてもらいましょう」とお返しします。

昨シーズンのチャンピオンズリーグのランス戦で、先制ゴールをゲットしたのに2-1で負けてしまったストライカーは、「プレミアリーグでゴールを決めたら60戦連続無敗(55勝5分)」という怪記録保持者です。これを塗り替える可能性があるのは、45試合のアーリング・ブラウト・ハーランドぐらいでしょう。

マン・シティで47試合、エミレーツに来てから13試合。アーセナルに入団以来、すべての大会で未だ無敗のカイ・ハヴェルツ、マルティネッリ、トロサールのほうが、グーナーのみなさんは盛り上がるのかもしれません。しかしジェズスの数字はリーグレコードです。アーセナルで6年めを迎えたマルティネッリの31試合を脇に置くと、いかに凄いことか実感しやすくなるでしょう。

4人が無敗記録を続けているのを見て、「アーセナルは負けなくなったからね!」とテンションが上がっている人もいるでしょう。2年前からマン・シティとの2強となっているのですが、実はそれなりに負けているのです。2022-23シーズンの開幕以降、公式戦で19敗。そのうちゴールを決めて敗れたのは、7試合です。

2022-23シーズンはペップに1-3、4-1でダブルを喰らい、オールド・トラフォードでも3-1。カラバオカップのブライトン戦は、1-3で逆転負けを喫しています。昨シーズンは、CLのランス戦と年末のフラム戦がいずれも2-1。カラバオカップのウェストハム戦は、アウェイで3-1の完敗でした。なるほど。過去2シーズンで、2ゴール以上の試合は無敗ですね。

これらの試合のゴールリストを見ると、ホールディング、エンケティア、ジェズス、ウーデゴーア…おお、ブカヨ・サカが3発!2点差以上で負けている状況でPKを蹴らされる罰ゲームはひとつもなく、巡り合わせが悪いとしかいいようがありません。フツーに考えれば、2年2ヵ月で38ゴールも積み上げていれば、3つぐらい負けてもおかしくないのですが…。

今回紹介した無敗記録を頭の隅に置いて、リヴァプール戦のバッドシミュレーションをしてみましょう。追加タイムに入ったとき、0-3で負けており、前線にカイ・ハヴェルツとトロサール、サイドはジェズスとマルティネッリ。残り1分でPKをもらったら、誰が蹴るか。カイ・ハヴェルツが決めたら、ホームで8試合連続ゴール達成と「決めたら無敗」の終焉の泣き笑いとなります。

他の3人にとっても、激痛の罰ゲームです。やはりここは、ゴールに関する記録とは無縁のウーデゴーアに蹴ってもらいましょうか。いや、すみません。ホームで負けることを想像するのは、やめましょう。こういう楽しみ方もあります。「4人のうち誰かが先制ゴールを叩き込んだ瞬間、ドロー以上確定(のはず)」。今回は、カイ・ハヴェルツのレコード達成がいいですね!


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