2024.10.13 マンチェスター・ユナイテッドの話題
入団以来初の15試合連続ノーゴール…ブルーノ・フェルナンデスのスタッツが急激に悪化した理由。
「クラブに帰ったらすぐに改善を図り、確実にゴールを決められるようにしたい。私はミッドフィルダーでありながら、多くのゴールを決める選手だ。ゴールというテーマにおいては、長年にわたりハイレベルを保っていた。その期待に応え、責任を果たさなければならない。今シーズンはゴールを決めておらず、望んでいた結果を残せていない」
プレミアリーグ7節を終えて、2勝2分3敗で14位。苦しいスタートとなったマンチェスター・ユナイテッドの最大の課題は、5ゴールしか決めていないプアなアタックです。ネーションズリーグのポーランド戦の試合前会見に出席したブルーノ・フェルナンデスは、自らのパフォーマンスが厳しい戦績の原因になっていると認めています。
ビッグクラブがひとたび不振に陥れば、エースといわれるアタッカ―やキャプテンは非難の矢面に立たされます。ブルーノ・フェルナンデスもそのひとりで、4月のシェフィールド・ユナイテッド戦で2ゴール1アシストを決めてから、15試合連続ノーゴールは入団以来のワースト。今までの彼なら、ブライトン戦とクリスタル・パレス戦はチームを勝利に導いていたはずです。
マンチェスターに来てからのベストパフォーマンスは、リヴァプールをかわして2位に食い込んだ2020-21シーズンの37試合18ゴール12アシスト。ゴールランキングはハリー・ケインとモー・サラーに次ぐ3位で、アシストはハリー・ケインと2本差の2位でした。ビッグチャンスクリエイト20回と、キーパス95本はいずれもTOP。リーグ最高のアタッカーといえるスタッツです。
プレミアリーグ8位という残念な着地だった昨季も、10ゴール8アシストという数字を残しており、ビッグチャンスクリエイト21回はサラーと1差の2位。キーパス114本は、パスカル・グロスに11本差のTOPでした。対して2024-25シーズンはノーゴール1アシストで、ビッグチャンスクリエイト2本とキーパス6本は30位以下です。
チームが劣勢でも、絶妙なロングフィードやスルーパス1発で世界を変えてきたキャプテンに、何が起こっているのでしょうか。昨シーズンとスタッツを比較してみると、攻撃に関する数字の多くが下がっている一方で、守備は向上しています。90分あたりのタックル成功は1.10から1.58、デュエル勝利は3.92から4.57。勝率も43.0%が51.8%に上がっています。
ドリブルで抜かれる回数も、昨季の90分あたり1.67回が1.26回に減少。これらの変化は、守備に忙殺されたリヴァプール戦とスパーズ戦や、負けない戦い方に徹したアストン・ヴィラ戦によるものでしょう。攻撃のスタッツで最も気になるのはクロスで、昨シーズンは90分あたり1.50本で成功率23.3%だったのですが、現状は0.47本で10%と本数もクオリティも落ちています。
スコアレスドローのヴィラ戦は、オープンプレーからのシュートもチャンスクリエイトもゼロで、味方に届いたクロスもドリブル成功もなく、FKをバーに当てたのが唯一の見せ場でした。孤立したホイルンドは64分でボールタッチ15回、パス5本と空回り。左右のラシュフォードとガルナチョも、自ら持ち込んで打つ以外の選択肢はありませんでした。
前線を活性化させるためには、プレスの連動とラインコントロール、ビルドアップ、中盤センターと最終ラインの連携など全体を見直す必要がありそうです。巻き返しを誓うブルーノ・フェルナンデスは、今の戦い方の延長で改善を図ったとしても、しばらくはストレスが溜まる状況が続くでしょう。
どうするテン・ハフ、いや、サー・ジム・ラトクリフ。4月以降の22試合で、残り30分でリードしてそのまま勝ち切ったのは、3-2で競り勝ったニューカッスル戦、FAカップ決勝のマンチェスターダービー、オナナのPKストップに救われたセインツ戦のみ(あ、バーンズリー戦も)です。抜本的な改善を実現させるためには、指揮官が変わるか、指揮官を代えるか…。
プレミアリーグ7節を終えて、2勝2分3敗で14位。苦しいスタートとなったマンチェスター・ユナイテッドの最大の課題は、5ゴールしか決めていないプアなアタックです。ネーションズリーグのポーランド戦の試合前会見に出席したブルーノ・フェルナンデスは、自らのパフォーマンスが厳しい戦績の原因になっていると認めています。
ビッグクラブがひとたび不振に陥れば、エースといわれるアタッカ―やキャプテンは非難の矢面に立たされます。ブルーノ・フェルナンデスもそのひとりで、4月のシェフィールド・ユナイテッド戦で2ゴール1アシストを決めてから、15試合連続ノーゴールは入団以来のワースト。今までの彼なら、ブライトン戦とクリスタル・パレス戦はチームを勝利に導いていたはずです。
マンチェスターに来てからのベストパフォーマンスは、リヴァプールをかわして2位に食い込んだ2020-21シーズンの37試合18ゴール12アシスト。ゴールランキングはハリー・ケインとモー・サラーに次ぐ3位で、アシストはハリー・ケインと2本差の2位でした。ビッグチャンスクリエイト20回と、キーパス95本はいずれもTOP。リーグ最高のアタッカーといえるスタッツです。
プレミアリーグ8位という残念な着地だった昨季も、10ゴール8アシストという数字を残しており、ビッグチャンスクリエイト21回はサラーと1差の2位。キーパス114本は、パスカル・グロスに11本差のTOPでした。対して2024-25シーズンはノーゴール1アシストで、ビッグチャンスクリエイト2本とキーパス6本は30位以下です。
チームが劣勢でも、絶妙なロングフィードやスルーパス1発で世界を変えてきたキャプテンに、何が起こっているのでしょうか。昨シーズンとスタッツを比較してみると、攻撃に関する数字の多くが下がっている一方で、守備は向上しています。90分あたりのタックル成功は1.10から1.58、デュエル勝利は3.92から4.57。勝率も43.0%が51.8%に上がっています。
ドリブルで抜かれる回数も、昨季の90分あたり1.67回が1.26回に減少。これらの変化は、守備に忙殺されたリヴァプール戦とスパーズ戦や、負けない戦い方に徹したアストン・ヴィラ戦によるものでしょう。攻撃のスタッツで最も気になるのはクロスで、昨シーズンは90分あたり1.50本で成功率23.3%だったのですが、現状は0.47本で10%と本数もクオリティも落ちています。
スコアレスドローのヴィラ戦は、オープンプレーからのシュートもチャンスクリエイトもゼロで、味方に届いたクロスもドリブル成功もなく、FKをバーに当てたのが唯一の見せ場でした。孤立したホイルンドは64分でボールタッチ15回、パス5本と空回り。左右のラシュフォードとガルナチョも、自ら持ち込んで打つ以外の選択肢はありませんでした。
前線を活性化させるためには、プレスの連動とラインコントロール、ビルドアップ、中盤センターと最終ラインの連携など全体を見直す必要がありそうです。巻き返しを誓うブルーノ・フェルナンデスは、今の戦い方の延長で改善を図ったとしても、しばらくはストレスが溜まる状況が続くでしょう。
どうするテン・ハフ、いや、サー・ジム・ラトクリフ。4月以降の22試合で、残り30分でリードしてそのまま勝ち切ったのは、3-2で競り勝ったニューカッスル戦、FAカップ決勝のマンチェスターダービー、オナナのPKストップに救われたセインツ戦のみ(あ、バーンズリー戦も)です。抜本的な改善を実現させるためには、指揮官が変わるか、指揮官を代えるか…。
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