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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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入団2年めの不振、退団した選手は多数活躍…テン・ハフ就任以降の気になる事象4選!

ジローナに移籍したファン・デ・ベークが2試合連続で先発したと聞きました。ラ・リーガ3節のオサスナ戦ではアシストを決めており、ケガさえなければアヤックス時代の輝きを取り戻せそうです。マンチェスター・ユナイテッドで過ごした4シーズンは、公式戦62試合2ゴール2アシスト。苦しむ姿を見続けてきた選手の活躍の報に触れると、安堵とともに寂しさが押し寄せてきます。

エリック・テン・ハフの就任以降、退団した選手のハイパフォーマンスが目立っています。復帰2年めのトラブルでチームを離れ、アル・ナスルに入団したクリスティアーノ・ロナウドは、80試合73ゴール。夏のマーケットでチェルシーにローン移籍となったジェイドン・サンチョは、プレミアリーグ4試合で3アシストと復活の兆しを見せています。

昨夏に売却されたエランガは、ノッティンガム・フォレストの初年度にリーグ戦36試合5ゴール9アシスト。クリスタル・パレスのGKディーン・ヘンダーソンは、フィンランド戦でイングランド代表初先発を果たしました。8月にナポリに移籍したマクトミネイは、公式戦7試合2ゴール1アシストと攻撃力をアピール。ハマーズのワン=ビサカは、既にドリブル成功9回を記録しています。

彼らの新天地には、オールド・トラフォードで得られなかった何かがあるのでしょうか。テン・ハフのチームには、さらに気になることが3つあります。「入団2年めに活躍する選手がいない」「若手以外の大半がパフォーマンスのレベルを落としている」「とにかく負傷者が多い」。2022年の新戦力5人は、アントニーが空回り、マラシアが長期離脱で、3人の活躍は初年度のみです。

カゼミーロは守備のミスが激増し、最初のシーズンは10アシストだったエリクセンの2年めは3アシスト。2023-24シーズンのリサンドロ・マルティネスは負傷続きで、トータル14試合の出場に留まっています。1年前に加わったメイソン・マウントは最適な起用法が見えず、負傷で出遅れたホイルンドは未だノーゴール。まずまずといえるのはオナナとジョニー・エヴァンスだけです。

プレミアリーグで2勝2分3敗の今季も、デ・リフトは混乱する姿が目立ち、ウガルテはレギュラーに定着できるかどうかわからず、ザークツィーは開幕戦のゴールから沈黙を続けています。ブルーノ・フェルナンデスはノーゴールノーアシスト、ラシュフォードは好不調の波が激しく、期待感が高まっているのはガルナチョ、アマド・ディアロ、メイヌーのU-22トリオぐらいです。

中堅とベテランの不振は、戦術が不明確で迷いが生じているからではないのか。入団2年めのステップアップがないのは、個々の役割やミッションを握れていないため、ハネムーン期間を過ぎると目標を見失うからではないのか。新戦力がことごとく期待外れとなり、退団した選手が活躍する現状は、指揮官が戦術家としてもモチベーターとしても足りないからでしょう。

コトを憎んでヒトを憎まず。エリック・テン・ハフという個人の能力について、ネガティブに評するつもりはありません。アヤックスでのエールディヴィジ3回制覇は、有能な監督でなければ実現しえない成果だと思います。ただしマンチェスター・ユナイテッドでは、チームや選手のマネジメントがうまくいっておらず、新戦力への多大な投資を回収する戦績を残せずにいます。

彼のなかに、選手をやる気にさせる術はあるのか。チームを改善する策はあるのか。ワールドクラスの選手たちが同時にスランプに陥ってしまった今、もはや彼では修復不可能になってしまったのではないかと危惧しています。プレミアリーグの過去5試合のうち、4試合はノーゴール。xGとゴールのギャップはマイナス6.11でリーグワースト。彼らに必要なのは自信と余裕です。

オールド・トラフォードのプレミアリーグ8節の相手は、3試合連続で開始2分以内にゴールを決めているブレントフォード。最初のミッションは、立ち上がりに慌てないことです。「スカイスポーツ」が今シーズンのスタッツ分析からベストメンバーを導き出したというので、さっそく顔ぶれをチェックしてみたのですが…。

オナナ、マズラウィ、マグワイア、リサンドロ・マルティネス、ダロト、メイヌー、エリクセン、アマド・ディアロ、ガルナチョ、ブルーノ・フェルナンデス、ザークツィー。今までと何も変わらず、状況が好転するとは思えません。メイヌーとマグワイアは不在で、代役はウガルテとデ・リフトでしょう。内容はどうあれ、勝利と自信をつかんでもらえればと願うのみです。


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