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【Arsenal×Crystal Palace】ジルー、驚愕のスーパーゴール!アーセナルは2-0完勝で3位浮上!

勝てばマンチェスター・シティをかわして3位、ドロー以下ならライバルのトッテナムに抜かれて5位となるアーセナル。プレミアリーグ前半戦最終節は、エミレーツにクリスタル・パレスを迎えるホームゲームです。ヴェンゲル監督のスタメンには、メスト・エジルとテオ・ウォルコットの名前がありません。GKチェフ、DFベジェリン、ガブリエウ、コシールニー、モンレアル。ジャカとエルネニーが2センター、イオビ、アレクシス・サンチェス、ルーカス・ぺレスが2列めに入り、トップにはジルーです。負傷から復帰したムスタフィはベンチ、控えにストライカーは不在。アラダイス新監督のクリスタル・パレスにリードを奪われれば、切れるカードはチェンバレンとラムジーぐらいです。フラミニ、キャバイェ、ザハ、パンチュン、タウンゼント、ベンテケという錚々たる顔ぶれのアウェイチームは、金星を挙げてプレミアリーグ17位という崖っぷちから脱出することができるでしょうか。

開始早々に左からボックスに侵入したアレクシス・サンチェスは、シュート態勢に入ったところで詰められてしまいました。6分、ジャカの浮き球をダイレクトで中に入れたのはモンレアル。触れば1点の絶好球をジルーもルーカス・ぺレスも押し込めず、折り返しを叩いたエルネニーのシュートはDFに当たってCKです。12分、ジャカの縦パスを受けたアレクシス・サンチェスの思い切りのいいミドルは、わずかに右。奪われた直後から始まるガナーズのアグレッシブなチェックが冴え、10分を過ぎてもクリスタル・パレスは防戦一方です。

16分、ルーカス・ぺレスとのポストプレーからダイレクトで打ったイオビのシュートは、ヘネシーがキャッチ。この直後、ルーカス・ぺレスのインターセプトから見事なカウンターが決まり、アーセナルが先制します。ジルーの秀逸なポストプレーから左のアレクシス・サンチェスにつながり、7番が中に浮かしたボールは再度、ジルーへ。とっさに足を振り上げてかかとに当てたスコーピオンにヘネシーは触れず、バーの下に当たったボールがネットを揺らします。2試合連続となるエースの今季プレミアリーグ5点めは、なかなか見られないスーパーゴール。コーナーに走って何度も絶叫するジルーに、エミレーツのゴール裏は最高の雰囲気です。

22分、タウンゼントのバックパスミスを拾ったモンレアルはヘネシーに阻まれ、26分にイオビのアタックのこぼれ球を狙ったエルネニーのミドルは左にアウト。雨のエミレーツは、完全なるアーセナルのワンサイドゲームです。アレクシス・サンチェスが遠めから狙った44分の強烈なシュートは、GKの正面。前半終了直前にはベジェリンが入れたクロスを、マーティン・ケリーがクリアミス。イオビが絡んだボールをアレクシス・サンチェスが拾って右足を振り抜きますが、腰が回り切らずにど真ん中に蹴ってしまい、体を投げ出したヘネシーが足でクリアします。前半は1-0ながら、アラダイスのチームはノーチャンス。37分にチェフが正面でさばいたキャバイェのシュートが、アウェイサポーターが湧いた唯一のシーンでした。

クリスタル・パレスが初めて決定機を創ったのは47分。タウンゼントが左足でクロスを上げると、ベジェリンに競り勝ったベンテケがヘディングを叩きつけるも、ポストの右に逸れて同点ならず。1分後、右からのクロスをジルーが落とすと、イオビとアレクシス・サンチェスのシュートはいずれもDFにブロックされ、こちらも決まりません。今日のガナーズは、モンレアルとベジェリンの動きが素晴らしく、クリスタル・パレスに得意のサイド攻撃を許しません。56分の2点めは、モンレアルの手柄でした。アレクシス・サンチェスの外をまわった18番がボックス左から入れたグラウンダーは、スコット・ダンが必死のスライディングでカットしますが、高く浮いたボールの落下点に入ったイオビがヘディングシュート。バーをかすめたボールは、ゴールライン上にいたウォードも掻き出せませんでした。

2-0となり、ようやく目が覚めたクリスタル・パレスの猛攻には、チェフが立ちはだかりました。58分、CKからのベンテケのヘッドをセーブすると、右に流れたボールを上げたフラミニのクロスに飛び出してパンチ。これを直接叩いたキャバイェのボレーを左に飛んで弾き出すと、タウンゼントが左足で放った強烈な一撃も冷静に右にクリアしました。65分、アラダイス監督はキャバイェを下げてジョードン・マッチ。ピンチを脱したアーセナルは再びボールを支配し、70分のベジェリンの高速グラウンダーはヘネシーが足でクリア。1分後にはアレクシス・サンチェスが左サイドをえぐって折り返すと、ジャカのボレーはウォードがかろうじて足に当ててCKに逃れます。

タウンゼントがイ・チョンヨンに後を譲ると、ヴェンゲル監督は72分にルーカス・ぺレスとエルネニーを下げてラムジーとコクラン。この交代は、51時間後のボーンマス戦を見据えた2点リードならではのチョイスでしょう。77分、さらにイオビをチェンバレン。アレクシス・サンチェスのクロスにジルーは触れず、3点めは奪えなかったものの、アーセナルは着実に時計の針を進めています。勝ち点の行方を誰も問うていないエミレーツのスタンドは完全に弛緩しており、残る興味は3点めが入るかどうかだけでしょう。88分、カウンターからチェンバレンのパスをもらったラムジーのシュートは、惜しくも右にアウト。最後にアレクシスのグラウンダーでフリーになったチェンバレンもフィニッシュをGKに止められてしまいます。結局、2-0のままタイムアップ。チェフはプレミアリーグ通算184回めのクリーンシートを達成しました。

ルーカス・ぺレスは忠実に守備に戻り、ベジェリンとの絡みもまずまず。ジャカが前線に入れる速い縦パスのよさは、キャリックのいるチームを応援しているサポーターにはよくわかります。プレミアリーグにすっかりなじんだ新戦力のプレイが目を引いた一戦は、前線からのチェックと徹底的なサイド攻撃が実を結んだアーゼナルの完勝劇であるとともに、アウェイチームの元気のなさが際立った試合でもありました。両SBがあれだけ簡単にかわされては、新監督が戦術をどうしようが失点は減らないでしょう。ベンチにDFがひとりもいなかったクリスタル・パレスは、冬のマーケットで補強に動くのでしょうか。早急に手を打たなければ、率いたチームをプレミアリーグから降格させたことがないアラダイス監督が、初の屈辱を味わうことになりかねません。(オリヴィエ・ジルー 写真著作者/joshjdss)

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“【Arsenal×Crystal Palace】ジルー、驚愕のスーパーゴール!アーセナルは2-0完勝で3位浮上!” への2件のフィードバック

  1. ヤンガナ大好き! より:

    前半最後のパレス戦はサンチェス→ジルーのスーパーゴールで試合をほぼ決めました。それにしてもジルーというストライカーは不思議なものでイージーなシュートは結構外しますが、難易度の高いシュートを見事に決めますね。彼がいるとファイナルサードを立体的に使え、ポストにボールが収まるのでポゼッションが上がるのが魅力です。

    おっしゃるように両サイドバックとジャカ、エルネニーのダブルボランチが効いていて、殆ど危なげなく攻撃に時間を割けました。ムスタフィもベンチに戻ってきて、チェンバレンも元気なプレーを魅せてくれていたので、後半戦とCLに期待したいと思います。これからは怪我で戦列を離れていたメンバーが戻って来るので、モンレアル、コシールニーら代えの効かないDF陣のイエローカード累積数と今日の試合でアフリカネーションズに旅立つエルネニー不在中のボランチの層の薄さが唯一の気がかりですかね。

  2. makoto より:

    素早いカウンターからの美しいゴール。
    アーセナルの魅力が詰まった素晴らしいものでした。
    今季は結果を残しているものの、なかなか先発の
    機会が与えられなかったジルーへの最高のご褒美ですね。
    好きな選手だけに本当にうれしいです。
    これでクラブがますます勢いづけばいいなあ。

    —–
    ヤンガナ大好き!さん>
    こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。中盤から前の守備が素晴らしかったですね。イエローカードは、前半戦終了で出場停止まで5枚増えたのでしばらく大丈夫でしょう。

    ミハルさん>
    ジルーらしい、大興奮のゴールでしたね。調子が上がれば、アグエロのようなペースでゴールを量産してくれると思います。

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