2024.11.03 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【Newcastle×Arsenal】ジェズスとヌワネリは不発!サイドを封じられたアーセナルに策はなかったのか?
注目のスターティングメンバーは、カイ・ハヴェルツとトロサールの2トップ。左右にサカとマルティネッリ、センターにミケル・メリノとデクラン・ライスという布陣です。プレミアリーグ10節、セント・ジェームズ・パークのニューカッスルVSアーセナル。アルテタ監督の11人は、現在のベストメンバーです。
GKはラヤ、最終ラインはトーマス、サリバ、ガブリエウ、ティンバー。ベンチにはベン・ホワイト、ジェズス、ヌワネリ、スターリング、ジンチェンコの姿があります。リメンバランスデーを控えたホームゲーム。トランペットとともに黙祷が捧げられ、厳かな空気に包まれたスタジアムは、情熱的なサポーターの歓声によって一変しました。
開始直後のアーセナルの波状攻撃はシュートに至らず、2分のトロサールの左足シュートは右にアウト。イサク、アンソニー・ゴードン、ジョエリントンを前線に配したニューカッスルは、サイドを崩そうとしています。11分にラヤのキックを敵陣中央で受けたのは、左から絞ってきたティンバー。右から上がってラストパスをもらったサカのシュートは、ニアに外れました。
ニューカッスルの先制は12分。右サイドからダイレクトで蹴ったアンソニー・ゴードンのクロスにガブリエウは触れず、背後にいたイサクの強烈なヘッダーがゴール左に突き刺さりました。18分、左サイドのマルティネッリの高速パスが、ボックス左のカイ・ハヴェルツへ。ファーポスト際に上がった浮き球に競り勝ったサカのヘッドは、右に外れています。
22分のブルーノ・ギマランイスのミドルは、ウィロックに当たってコースが変わり、ラヤが正面でキャッチ。26分に縦に突破したサカの高速グラウンダーは、ミケル・メリノの前でシェアがクリアしています。CKをファーで叩いたサリバのヘッドと、こぼれ球に反応したミケル・メリノのボレーは、ゼブラの壁に跳ね返されました。
アーセナルのアタックは、サカやマルティネッリにボールが入ったときのフォローが薄く、バイタルエリアでキープしてもスペースを創る動きがありません。45分にミケル・メリノのスルーパスでボックス左に抜けたマルティネッリはコースを遮られ、カイ・ハヴェルツはシュートチャンスなきままハーフタイムを迎えています。
前半は1-0、ポゼッションは42%対58%、シュート数は4対6、オンターゲットは1対1。後半開始早々にアンソニー・ゴードンが仕掛けたカウンターは、ボックス右でラストパスを受けたウィロックのシュートをラヤがキャッチしました。アーセナルは、トーマスが中盤に入ってパスワークのテンポが速くなっています。
トロサールは力みがあるのか、ボールタッチやドリブルが大きくなるシーンが目立っています。58分、左サイドでスルーパスを受けたウィロックがサリバと勝負。左足で強引に打ったシュートは、ラヤの頭上を越えていきました。先に動いたのはアルテタ監督。イエロー1枚のミケル・メリノと左サイドで詰まっていたマルティネッリを下げ、ヌワネリとジンチェンコです。
63分、イサクのミドルはラヤが右に反応してセーブ。直後、左からカットインしたデクラン・ライスのシュートは、シェアが足に当ててCKです。71分、トロサールとティンバーが下がってジェズスとベン・ホワイト。指揮官は12番のイエローを気にしたのでしょうか。残り15分を切っても、カイ・ハヴェルツ、ヌワネリ、ジェズスにシュートはありません。
ヌワネリはベン・ホワイトやサカの縦パスに反応できないシーンが多く、ボールロストの元凶となっています。86分、トーマスに代わってジョルジーニョ。ニューカッスルは、全員が自陣に引いてカウンター狙いです。追加タイムは5分、91分に中央にカットインしたヌワネリのシュートはクロスバー越え。93分のサカの絶妙なクロスは、カイ・ハヴェルツなら決めていたでしょう。
デクラン・ライスのヘッドはうまく当たらず、左にアウト。最後のサカのクロスをポープがキャッチした瞬間、セント・ジェームズパークに爆音が響き渡りました。オンターゲット1本に抑えられたアーセナルは、必然の敗戦。MVPは、アンソニー・ゴードンでしょう。先制ゴールをアシストしつつ、リヴラメントとともにマルティネッリとジェズスを完封しました。
ウーデゴーアの不在を痛感した一戦。ボックス右への縦パスはことごとく合わず、中央で空いたアタッカ―への勝負のボールは精度を欠きました。アンソニー・ゴードンとジョエリントンが引いて、ウインガーに2枚で対応された際に、トーマス、デクラン・ライス、ジンチェンコ、ヌワネリが内側に入ってボックス脇を攻める形を徹底できれば、シュートチャンスは増えたのではないでしょうか。
左サイドに張っていたジェズスは脅威にならず、ジンチェンコは打てるエリアでもらえず。彼らの役割は、逆のほうがよかったのかもしれません。ジンチェンコが外に飛び出し、ジェズスがシュートレンジでスペースに入れれば、ニューカッスルの守備陣はあれほど冷静ではいられなかったのではないかと思います。
次節はスタンフォード・ブリッジでチェルシー。これ以上負ければ、ペップの背中は見えなくなります。ウーデゴーアが戻ってくれば、サカへの依存度が高かった攻撃は活性化するのでしょうか。レッドカードと負傷者の続出で、苦境に立たされたアーセナルが、どんな戦い方で巻き返しを図るのかに注目しましょう。(アレクサンデル・イサク 写真著作者/Rolandhino1)
GKはラヤ、最終ラインはトーマス、サリバ、ガブリエウ、ティンバー。ベンチにはベン・ホワイト、ジェズス、ヌワネリ、スターリング、ジンチェンコの姿があります。リメンバランスデーを控えたホームゲーム。トランペットとともに黙祷が捧げられ、厳かな空気に包まれたスタジアムは、情熱的なサポーターの歓声によって一変しました。
開始直後のアーセナルの波状攻撃はシュートに至らず、2分のトロサールの左足シュートは右にアウト。イサク、アンソニー・ゴードン、ジョエリントンを前線に配したニューカッスルは、サイドを崩そうとしています。11分にラヤのキックを敵陣中央で受けたのは、左から絞ってきたティンバー。右から上がってラストパスをもらったサカのシュートは、ニアに外れました。
ニューカッスルの先制は12分。右サイドからダイレクトで蹴ったアンソニー・ゴードンのクロスにガブリエウは触れず、背後にいたイサクの強烈なヘッダーがゴール左に突き刺さりました。18分、左サイドのマルティネッリの高速パスが、ボックス左のカイ・ハヴェルツへ。ファーポスト際に上がった浮き球に競り勝ったサカのヘッドは、右に外れています。
22分のブルーノ・ギマランイスのミドルは、ウィロックに当たってコースが変わり、ラヤが正面でキャッチ。26分に縦に突破したサカの高速グラウンダーは、ミケル・メリノの前でシェアがクリアしています。CKをファーで叩いたサリバのヘッドと、こぼれ球に反応したミケル・メリノのボレーは、ゼブラの壁に跳ね返されました。
アーセナルのアタックは、サカやマルティネッリにボールが入ったときのフォローが薄く、バイタルエリアでキープしてもスペースを創る動きがありません。45分にミケル・メリノのスルーパスでボックス左に抜けたマルティネッリはコースを遮られ、カイ・ハヴェルツはシュートチャンスなきままハーフタイムを迎えています。
前半は1-0、ポゼッションは42%対58%、シュート数は4対6、オンターゲットは1対1。後半開始早々にアンソニー・ゴードンが仕掛けたカウンターは、ボックス右でラストパスを受けたウィロックのシュートをラヤがキャッチしました。アーセナルは、トーマスが中盤に入ってパスワークのテンポが速くなっています。
トロサールは力みがあるのか、ボールタッチやドリブルが大きくなるシーンが目立っています。58分、左サイドでスルーパスを受けたウィロックがサリバと勝負。左足で強引に打ったシュートは、ラヤの頭上を越えていきました。先に動いたのはアルテタ監督。イエロー1枚のミケル・メリノと左サイドで詰まっていたマルティネッリを下げ、ヌワネリとジンチェンコです。
63分、イサクのミドルはラヤが右に反応してセーブ。直後、左からカットインしたデクラン・ライスのシュートは、シェアが足に当ててCKです。71分、トロサールとティンバーが下がってジェズスとベン・ホワイト。指揮官は12番のイエローを気にしたのでしょうか。残り15分を切っても、カイ・ハヴェルツ、ヌワネリ、ジェズスにシュートはありません。
ヌワネリはベン・ホワイトやサカの縦パスに反応できないシーンが多く、ボールロストの元凶となっています。86分、トーマスに代わってジョルジーニョ。ニューカッスルは、全員が自陣に引いてカウンター狙いです。追加タイムは5分、91分に中央にカットインしたヌワネリのシュートはクロスバー越え。93分のサカの絶妙なクロスは、カイ・ハヴェルツなら決めていたでしょう。
デクラン・ライスのヘッドはうまく当たらず、左にアウト。最後のサカのクロスをポープがキャッチした瞬間、セント・ジェームズパークに爆音が響き渡りました。オンターゲット1本に抑えられたアーセナルは、必然の敗戦。MVPは、アンソニー・ゴードンでしょう。先制ゴールをアシストしつつ、リヴラメントとともにマルティネッリとジェズスを完封しました。
ウーデゴーアの不在を痛感した一戦。ボックス右への縦パスはことごとく合わず、中央で空いたアタッカ―への勝負のボールは精度を欠きました。アンソニー・ゴードンとジョエリントンが引いて、ウインガーに2枚で対応された際に、トーマス、デクラン・ライス、ジンチェンコ、ヌワネリが内側に入ってボックス脇を攻める形を徹底できれば、シュートチャンスは増えたのではないでしょうか。
左サイドに張っていたジェズスは脅威にならず、ジンチェンコは打てるエリアでもらえず。彼らの役割は、逆のほうがよかったのかもしれません。ジンチェンコが外に飛び出し、ジェズスがシュートレンジでスペースに入れれば、ニューカッスルの守備陣はあれほど冷静ではいられなかったのではないかと思います。
次節はスタンフォード・ブリッジでチェルシー。これ以上負ければ、ペップの背中は見えなくなります。ウーデゴーアが戻ってくれば、サカへの依存度が高かった攻撃は活性化するのでしょうか。レッドカードと負傷者の続出で、苦境に立たされたアーセナルが、どんな戦い方で巻き返しを図るのかに注目しましょう。(アレクサンデル・イサク 写真著作者/Rolandhino1)
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