2024.11.04 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【MAN.UTD×Chelsea】ビッグチャンスミス4回、しかし…マン・ユナイテッドのドロー決着は妥当か?
マンチェスター・シティ、アーセナル、アストン・ヴィラとTOP4が続々と敗れる波乱のなかで、マンチェスター・ユナイテッドは上位に迫るチャンス。5位のチェルシーは、勝てばペップのチームと2ポイント差の3位です。オールド・トラフォードの一戦は、両者ともに現在のベストメンバーといっていいでしょう。
まずはファン・ニステルローイ暫定監督の11人からチェックしておきましょう。GKオナナ、DFマズラウィ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、ダロト。2センターはカゼミーロとウガルテ、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線にホイルンド。ベンチに中盤の選手がひとりもいないのが気がかりです。
調子を上げてきたチェルシーも、4-2-3-1でしょう。ロベルト・サンチェス、リース・ジェームズ、フォファナ、コルウィル、マロ・グスト、カイセド、ラヴィア、ノニ・マドゥエケ、コール・パルマー、ペドロ・ネト、ニコラス・ジャクソン。キックオフからボールをキープしているマン・ユナイテッドは、自らを落ち着かせるようにスローなビルドアップで隙を窺っています。
ラヴィアの縦のフィードがコール・パルマーに通ったのは6分。左に流れ、ペドロ・ネトとパス交換した20番は、左足のクロスがノニ・マドゥエケに合いませんでした。8分には、カゼミーロのパスをカイセドがカットし、前方にいたコール・パルマーにラストパス。コースが空いたら失点必至のピンチは、デ・リフトが粘り強く着いてシュートをブロックしました。
14分の右からのCKを、ニアで合わせたノニ・マドゥエケのヘッドはポストにヒット。単独突破しかないマン・ユナイテッドは、20分を過ぎてもシュートがありません。左サイドで短いパスがつながり、マズラウィの縦パスでラシュフォードが抜けたのは21分。マロ・グストをかわした10番のクロスはロベルト・サンチェスが足に当て、飛び込んだブルーノのボレーは左に外れました。
23分にはクロスをカットしたマズラウィがすかさず前線に送り、カットされたボールをラシュフォードがホイルンドに預けてカウンターがスタート。左サイドからのグラウンダーをファーで受けたガルナチョは、フリーの左足シュートをGKの正面に打ってしまいました。マン・ユナイテッドの守備で気になるのは、前に出て簡単にかわされるカゼミーロの軽いチェックです。
35分、ウガルテの苦し紛れのパスをインターセプトしたのはコール・パルマー。4対3のカウンターは、迷いが生じたレフティのミドルをデ・リフトが体を張ってブロックしました。37分にボックス手前で得たマン・ユナイテッドのFKは、ブルーノのキックが壁にヒット。二次攻撃から左サイドを突破したガルナチョは、クロスをGKにクリアされました。
前半の追加タイム2分、左サイドにいたブルーノの美しいクロスがファーのラシュフォードへ。フリーのボレーは、ニアポストを弾いて外に跳ねていきます。前半のポゼッションは47%対53%、シュート数4対6、オンターゲット1対1。互角の展開となったゲームは、最初のゴールの重みが増しています。
マレスカ監督はハーフタイムでマロ・グストを下げ、ククレジャを投入。立ち上がりから、中盤のせめぎ合いが続いています。55分にコール・パルマーのサイドチェンジが左のペドロ・ネトへ。縦に持って左足でクロスに放ったシュートは、右ポストすれすれを抜けていきました。59分のショートコーナーからラシュフォードが放ったミドルは、GKの正面です。
65分、ニアを狙ったペドロ・ネトのミドルはオナナががっちりキャッチ。直後、ブルーノが右から抜け出したチャンスは、ニアでラストパスをもらったガルナチョが、またしてもミスキックで終わらせました。カゼミーロのロングフィードが、ゴール前のホイルンドに通ったのは68分。抜かれそうになったロベルト・サンチェスが足を払い、ジャッジはPKです。
ブルーノ・フェルナンデスが冷静に左に決め、ついに先制。守備に奔走する姿が目立っていたキャプテンは、今季プレミアリーグ初ゴールです。マレスカ監督は、ノニ・マドゥエケとラヴィアに代えてエンソ・フェルナンデスとムドリク。ニステルローイは73分にラシュフォードを諦め、アマド・ディアロを右サイドに入れています。
チェルシーの同点ゴールは、74分の右からのCK。カゼミーロのクリアをダイレクトで左隅に蹴り込んだのは、ファーで待っていたカイセドです。1-1となった76分、カイセドが左に出したボールがカゼミーロにヒットし、ゴール前にいたニコラス・ジャクソンへ。フリーで落としを受けたエンソ・フェルナンデスは、右足インサイドのフィニッシュを浮かしてしまいました。
83分、ホイルンドとウガルテに代わってリンデロフとザークツィー。マン・ユナイテッドは、チェルシーの猛攻を耐える時間が続いています。速攻を仕掛けたのは89分、クロスのクリアに反応したリンデロフが頭で左に送ると、ガルナチョのボレーはクロスバーをかすめてゴール裏に消えていきました。
93分にコール・パルマーをスパイクの裏で削ったリサンドロ・マルティネスがイエローなら、ジェームズ・マディソンに足がかかってしまったブルーノもイエローでしょう。スパーズ戦はアクシデント、こちらはコントロールできる状況です。何はともあれ、1-1のドロー。チェルシーはアーセナルをかわして4位、マンチェスター・ユナイテッドは6ポイント差の13位です。
シュート数11対12、オンターゲット4対3という数字はイーブンの展開だったことを示しているのですが、ビッグチャンスミスは4対1。ガルナチョは2度のフリーのチャンスでGKの正面に打ってしまい、ラシュフォードのボレーはポストにヒット。90分のブルーノのボレーも、落ち着いて枠に収めていればと悔やまれるシーンでした。
今季のビッグチャンスミス25回は、リヴァプールとトッテナムの22回を上回るワースト。ブライトン戦とクリスタル・パレス戦で決定機を活かせていれば、テン・ハフはもうしばらくマンチェスターにいられたでしょう。いや、それはさておき、ずっと脅威だったカイセドとコール・パルマーを称えつつ、オープンプレーから決めさせなかった守備陣をねぎらいましょう。
カイセド、ラヴィア、コール・パルマーのドリブル成功は9回。ブルーノ、カゼミーロ、ウガルテは3人合わせて10回も抜かれています。デュエル13勝3敗、タックル成功4回、ドリブル成功5回のマズラウィと、ピンチで体を張ったデ・リストの献身がなければ、厳しい結果が待ち受けていたでしょう。俯瞰して見ると、ドローは妥当ですね。次節からのレスター、イプスウィッチ、エヴァートンで3連勝を期待しましょう。
まずはファン・ニステルローイ暫定監督の11人からチェックしておきましょう。GKオナナ、DFマズラウィ、デ・リフト、リサンドロ・マルティネス、ダロト。2センターはカゼミーロとウガルテ、2列めはラシュフォード、ブルーノ・フェルナンデス、ガルナチョ、最前線にホイルンド。ベンチに中盤の選手がひとりもいないのが気がかりです。
調子を上げてきたチェルシーも、4-2-3-1でしょう。ロベルト・サンチェス、リース・ジェームズ、フォファナ、コルウィル、マロ・グスト、カイセド、ラヴィア、ノニ・マドゥエケ、コール・パルマー、ペドロ・ネト、ニコラス・ジャクソン。キックオフからボールをキープしているマン・ユナイテッドは、自らを落ち着かせるようにスローなビルドアップで隙を窺っています。
ラヴィアの縦のフィードがコール・パルマーに通ったのは6分。左に流れ、ペドロ・ネトとパス交換した20番は、左足のクロスがノニ・マドゥエケに合いませんでした。8分には、カゼミーロのパスをカイセドがカットし、前方にいたコール・パルマーにラストパス。コースが空いたら失点必至のピンチは、デ・リフトが粘り強く着いてシュートをブロックしました。
14分の右からのCKを、ニアで合わせたノニ・マドゥエケのヘッドはポストにヒット。単独突破しかないマン・ユナイテッドは、20分を過ぎてもシュートがありません。左サイドで短いパスがつながり、マズラウィの縦パスでラシュフォードが抜けたのは21分。マロ・グストをかわした10番のクロスはロベルト・サンチェスが足に当て、飛び込んだブルーノのボレーは左に外れました。
23分にはクロスをカットしたマズラウィがすかさず前線に送り、カットされたボールをラシュフォードがホイルンドに預けてカウンターがスタート。左サイドからのグラウンダーをファーで受けたガルナチョは、フリーの左足シュートをGKの正面に打ってしまいました。マン・ユナイテッドの守備で気になるのは、前に出て簡単にかわされるカゼミーロの軽いチェックです。
35分、ウガルテの苦し紛れのパスをインターセプトしたのはコール・パルマー。4対3のカウンターは、迷いが生じたレフティのミドルをデ・リフトが体を張ってブロックしました。37分にボックス手前で得たマン・ユナイテッドのFKは、ブルーノのキックが壁にヒット。二次攻撃から左サイドを突破したガルナチョは、クロスをGKにクリアされました。
前半の追加タイム2分、左サイドにいたブルーノの美しいクロスがファーのラシュフォードへ。フリーのボレーは、ニアポストを弾いて外に跳ねていきます。前半のポゼッションは47%対53%、シュート数4対6、オンターゲット1対1。互角の展開となったゲームは、最初のゴールの重みが増しています。
マレスカ監督はハーフタイムでマロ・グストを下げ、ククレジャを投入。立ち上がりから、中盤のせめぎ合いが続いています。55分にコール・パルマーのサイドチェンジが左のペドロ・ネトへ。縦に持って左足でクロスに放ったシュートは、右ポストすれすれを抜けていきました。59分のショートコーナーからラシュフォードが放ったミドルは、GKの正面です。
65分、ニアを狙ったペドロ・ネトのミドルはオナナががっちりキャッチ。直後、ブルーノが右から抜け出したチャンスは、ニアでラストパスをもらったガルナチョが、またしてもミスキックで終わらせました。カゼミーロのロングフィードが、ゴール前のホイルンドに通ったのは68分。抜かれそうになったロベルト・サンチェスが足を払い、ジャッジはPKです。
ブルーノ・フェルナンデスが冷静に左に決め、ついに先制。守備に奔走する姿が目立っていたキャプテンは、今季プレミアリーグ初ゴールです。マレスカ監督は、ノニ・マドゥエケとラヴィアに代えてエンソ・フェルナンデスとムドリク。ニステルローイは73分にラシュフォードを諦め、アマド・ディアロを右サイドに入れています。
チェルシーの同点ゴールは、74分の右からのCK。カゼミーロのクリアをダイレクトで左隅に蹴り込んだのは、ファーで待っていたカイセドです。1-1となった76分、カイセドが左に出したボールがカゼミーロにヒットし、ゴール前にいたニコラス・ジャクソンへ。フリーで落としを受けたエンソ・フェルナンデスは、右足インサイドのフィニッシュを浮かしてしまいました。
83分、ホイルンドとウガルテに代わってリンデロフとザークツィー。マン・ユナイテッドは、チェルシーの猛攻を耐える時間が続いています。速攻を仕掛けたのは89分、クロスのクリアに反応したリンデロフが頭で左に送ると、ガルナチョのボレーはクロスバーをかすめてゴール裏に消えていきました。
93分にコール・パルマーをスパイクの裏で削ったリサンドロ・マルティネスがイエローなら、ジェームズ・マディソンに足がかかってしまったブルーノもイエローでしょう。スパーズ戦はアクシデント、こちらはコントロールできる状況です。何はともあれ、1-1のドロー。チェルシーはアーセナルをかわして4位、マンチェスター・ユナイテッドは6ポイント差の13位です。
シュート数11対12、オンターゲット4対3という数字はイーブンの展開だったことを示しているのですが、ビッグチャンスミスは4対1。ガルナチョは2度のフリーのチャンスでGKの正面に打ってしまい、ラシュフォードのボレーはポストにヒット。90分のブルーノのボレーも、落ち着いて枠に収めていればと悔やまれるシーンでした。
今季のビッグチャンスミス25回は、リヴァプールとトッテナムの22回を上回るワースト。ブライトン戦とクリスタル・パレス戦で決定機を活かせていれば、テン・ハフはもうしばらくマンチェスターにいられたでしょう。いや、それはさておき、ずっと脅威だったカイセドとコール・パルマーを称えつつ、オープンプレーから決めさせなかった守備陣をねぎらいましょう。
カイセド、ラヴィア、コール・パルマーのドリブル成功は9回。ブルーノ、カゼミーロ、ウガルテは3人合わせて10回も抜かれています。デュエル13勝3敗、タックル成功4回、ドリブル成功5回のマズラウィと、ピンチで体を張ったデ・リストの献身がなければ、厳しい結果が待ち受けていたでしょう。俯瞰して見ると、ドローは妥当ですね。次節からのレスター、イプスウィッチ、エヴァートンで3連勝を期待しましょう。
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