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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

どのポジションでも3番手以下…アーセナル入団から3ヵ月、ラヒム・スターリングの厳しい現状。

アーセナル移籍後、プレミアリーグの出場時間は4試合で123分。リヴァプール、マンチェスター・シティ、チェルシーで実績を積み上げてきたラヒム・スターリングは、苦しい状況に陥っています。唯一の先発は、19位サウサンプトンとのホームゲームで、1-1の60分にアウト。彼と代わって左サイドに入ったマルティネッリは、10分も経たないうちに決勝ゴールをゲットしました。

セインツ戦はシュート2本、チャンスクリエイト1回、ドリブル成功4回。ゴールを生み出すプレイはなかったものの、悪くないパフォーマンスといっていいでしょう。7分のショートカウンターを決めていれば、運命は変わったのか。最初の失点につながったボールロストが評価を下げたのか。2-0で敗れたボーンマス戦は、サリバ退場の煽りを受けて37分にピッチを去っています

直後のシャフタール・ドネツク戦は、22分の出番で何もできず。カラバオカップのプレストン・ノースエンド戦の奮闘に、プレミアリーグの出場機会を増やすほどのインパクトはなかったようです。リヴァプール戦とニューカッスル戦は、ベンチで終了。ボルトン戦の1ゴール1アシストが唯一の成果で、セインツ戦以外のプレミアリーグでは未だシュートゼロです。

チェルシーに居場所がないと知らされたのは、開幕のマンチェスター・シティ戦の直前でした。ベンチから外されたスターリングは、キックオフの直前に代理人が抗議のメッセージを配信するという捨て身の策が空振りに終わり、背番号7をペドロ・ネトに奪われてしまいました。ジョアン・フェリックスも加わるとなれば、完全なる戦力外。移籍しか選択肢はありませんでした。

マンチェスター・シティもチェルシーも、自らのジャッジで入団しており、クラブから必要なしといわれたのは初めてです。アーセナルからのオファーは、想定外の環境の激変に戸惑っていたウインガーにとって唯一の光でした。「自らの力でポジションを獲得しなければならない」とアルテタ監督にいわれたとき、「全力を尽くす。常に準備する」と即答したと伝えられています。

新たなステージを何とか手に入れて以来、3ヵ月。CLのインテル戦とニューカッスル戦は1点を追う展開で、リヴァプール戦は残り10分を切って2-2でした。アタッカーの投入が必要になった状況で、アルテタ監督は3試合ともジェズスとヌワネリを起用し、スターリングはベンチで戦況を見守るしかありませんでした。

どのポジションでも3番手以下という厳しい現状のなかで、29歳のベテランウインガーは、自ら宣言した「常に準備」を続けられるでしょうか。「アスレティック」の記事によると、焦りがあるはずの今もアカデミーの選手たちとも積極的に交流を図っており、人間関係は良好だそうです。ローン移籍の契約満了まで残り6ヵ月。少ないチャンスを活かす以外に、打開策はありません。


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