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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

守備に課題を抱えるノースロンドン勢…サリバとロメロのパフォーマンス低下は過密日程が原因?

「選手たちは休息が必要だ。われわれは、シーズン中に休暇を与えることを考えている。1週間ほど休みがあれば、家族と一緒に過ごせるようになる。特に必要なのは、代表チームに選ばれた選手たちだ。彼らは、ほとんど休暇が取れない。国際試合に出場するとなると、1日も休みがない」

発言の主は、カルロ・アンチェロッティ。レアル・マドリードの指揮官は、今シーズンの序盤戦だけで25人という大量の負傷者に悩まされており、代表チームのインターナショナルマッチによる最大の被害者といっていいでしょう。彼の意見に深くうなずきながらも、それはクラブの監督の仕事ではなく、大会の主催者が考えるべきではないかと思います。

名将の発言に乗っかって、日頃から感じていることをつぶやいてみます。UEFAネーションズリーグなどという盛り上がらない大会は、やめましょう。コパ・アメリカは4年に1度と決めましょう。ワールドカップやCLの本大会の出場枠を広げれば、クオリティの低いゲームが増えるだけです。それぞれ、見直しましょう。早く手を打たないと、続々と選手が壊れていきます。

アンチェロッティの動画に、リツイートした選手がいます。アルゼンチン代表のクリスティアン・ロメロ。彼が所属するトッテナム・ホットスパーは、今季プレミアリーグの11試合のうち7試合で先制されており、5勝1分5敗で10位に沈んでいます。昨シーズンは素晴らしいパフォーマンスで最終ラインを支えていたCBは、今季は集中力を欠くシーンが目立つようになっています。

開幕のレスター戦では、ジェイミー・ヴァーディーをフリーにして同点ゴールのきっかけとなり、ニューカッスル戦では自陣に戻り切れず、ハーヴィー・バーンズへのマークがずれる元凶となりました。セント・ジェームズ・パークの決勝ゴールのシーンも、ジェイコブ・マーフィーの裏抜けを見ておらず、パスが出る瞬間に上がったため、2対1の決定機となってしまいました。

ノースロンドンダービーでは、ガブリエウに背中を突かれて競れず、この試合で唯一のゴールを献上。夏のコパ・アメリカで5試合にフル出場したCBは、過去3シーズンで代表のキャップ数を38も増やしています。ポステコグルーのビルドアップは、両サイドのペドロ・ポロとウドジェがかなり上がるため、CBの負担が大きく、精神的にも相当疲れているのではないでしょうか。

彼と同様に、ウィリアム・サリバの集中力も気になります。ブライトン戦でルイス・ダンクのスルーパスに対する反応が遅れ、ヤンクバ・ミンテに中央を突破されると、サウサンプトン戦ではキャメロン・アーチャーとの間合いを詰められずに先制のミドルを許しました。ボーンマス戦のレッドカードのシーンも、今までの彼なら接触を避けて駆けっこに持ち込んでいたはずです。

ボーンマスの移籍金レコードを更新したエヴァニウソンは、アーセナル戦までプレミアリーグ6試合1ゴールと結果を出せておらず、消極的なプレイを批判されている最中でした。あのシーンで、サリバを抜いて決めようとする勇気はなかったでしょう。ユーロ2024と、この秋のネーションズリーグで10試合フルタイム出場のフランス代表も、心身の摩耗とストレスの蓄積が心配です。

新シーズンに出遅れたフォーデン、シーズンアウトとなったロドリ、9月のインターナショナルマッチウィークに負傷したウーデゴーアと、チームの主軸が苦しむ事例が増えるたびに、過密日程が話題になっています。傷ついた選手もさることながら、ピッチであえぐ選手にも目を向けて、主催者同士の選手の奪い合いにピリオドを打っていただければと切に願います。


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