チェルシーの最大の課題はGK…ロベルト・サンチェスは、記者とサポーターのイメージを変えられるのか?
プレミアリーグ11節を終えて、5勝4分2敗。2年連続で苦しいシーズンを過ごしたチェルシーが、優勝候補のアーセナルをかわして3位に浮上しました。2年めのニコラス・ジャクソンとカイセドが真価を発揮し始め、昨季のリーグ戦で22ゴール11アシストのコール・パルマーは健在。フォファナとラヴィアの復帰、ノニ・マドゥエケの成長など、TOP4返り咲きに向けて好材料が揃っています。
ペドロ・ネト、ジョアン・フェリックス、ジェイドン・サンチョ、マルク・ギウが加わった前線のみならず、フォファナとコルウィルが主軸となった最終ラインもレベルが上がったといえるでしょう。ただし多くのメディアが、課題となっているポジションがあると指摘しています。「BBC」のフィル・マクナルティ記者の言葉は辛辣です。
「チェルシーは質の高い強力なスカッドを擁しており、今季のプレミアリーグの状況を考えればTOP4も充分可能だ。しかし、ここ数週間でリヴァプールに敗れ、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルと引き分けており、開幕週はホームでシティに負けている。今後はライバルに勝たなければならない。懸念はGK。強化が必要だ。ロベルト・サンチェスには全然納得できない」
現地メディアをチェックしてみると、「ガーディアン」のベン・マッカリア記者や「アスレティック」のサイモン・ジョンソン記者も、「納得いかないGKの最新事例」「クラブ史上最も人気があるGKではないという表現は、控えめというべきだろう」と指摘しています。今シーズンのセーブ率79.2%は、アリソン・ベッカーの88.2%に次ぐリーグ2位なのですが…。
チェルシーのGKがネックとなったのは、2018年にティボー・クルトワがレアル・マドリードに移籍してからです。GKとしてプレミアリーグレコードの移籍金を支払ったケパ・アリサバラガは、期待外れ。2020年に獲得したエドゥアール・メンディは、初年度はセービングを評価されたものの、2年めはキックやパスの精度の低さが問題視され、ケパにポジションを奪われました。
アブラモヴィッチがクラブを去った後、2023年の夏に入団したロベルト・サンチェスは移籍金2500万ポンド、ジョルジェ・ペトロヴィッチは1250万ポンド。昨季プレミアリーグで16試合に出場したたロベルト・サンチェスは、膝の負傷をきっかけにサブにまわったのですが、ペトロヴィッチがストラスブールにローン移籍となり、ゴールマウスに戻ってきています。
チェルシーは今でもGKを課題と捉えており、今年の夏も新たな投資を行っています。ビジャレアルから獲得したフィリップ・ヨルゲンセンは、プレミアリーグにフィットしたと見做されておらず、ヨーロッパカンファレンスリーグとカラバオカップが主戦場となっています。ロベルト・サンチェスにとっては、今こそが正念場。経営ボードと指揮官の支持を失うわけにはいきません。
さて、ブルーズのレギュラーGKは何が足りないのでしょうか。セーブ率2位に加え、ボックスの外でのクリア17回は1位、クロス阻止率は5位で、プレーエリアの広さも強みといえるでしょう。問題は、キックとジャッジです。40ヤード以上のパス成功率26.4%は、ノッティンガム・フォレストのセルスの67.7%に遠く及ばない16位。ゴールキックのローンチも18位に留まっています。
メディアの評価を下げているのは、イージーなミスです。ブライトン戦の開始7分に、混戦から浮いたボールへの無謀な飛び出しでルターのヘッダーを許してしまい、34分にはミスキックをバレバに奪われて失点を重ねてしまいました。ホイルンドを倒してPKを献上したマン・ユナイテッド戦や、マルティネッリにニアを抜かれたアーセナル戦のセービングも批判されています。
GKは、ひとたびイメージが悪くなると、回復させるのが難しいポジション。今季プレミアリーグで2回しかないクリーンシートを、ひたすら積み上げていくしかありません。昨季のアンドレ・オナナは秋に酷評された後、ビッグセーブ連発でチームを救い、リーグ屈指のショットストッパーと称されるようになりました。半年かかりましたが、やるべきことはこれしかありません。
ロベルト・サンチェスにもチャンスは残されています。まずは12月のアストン・ヴィラ戦とスパーズ戦を、ノーミスのクリーンシートで締めてもらいましょう。…すみません。レスター戦とセインツ戦は当然3ポイントと思い、スルーしてしまいました。ビルドアップと自陣ゴール前での対応を改善できれば、このチームは優勝候補の一角と呼ばれるようになるはずです。
ペドロ・ネト、ジョアン・フェリックス、ジェイドン・サンチョ、マルク・ギウが加わった前線のみならず、フォファナとコルウィルが主軸となった最終ラインもレベルが上がったといえるでしょう。ただし多くのメディアが、課題となっているポジションがあると指摘しています。「BBC」のフィル・マクナルティ記者の言葉は辛辣です。
「チェルシーは質の高い強力なスカッドを擁しており、今季のプレミアリーグの状況を考えればTOP4も充分可能だ。しかし、ここ数週間でリヴァプールに敗れ、マンチェスター・ユナイテッドとアーセナルと引き分けており、開幕週はホームでシティに負けている。今後はライバルに勝たなければならない。懸念はGK。強化が必要だ。ロベルト・サンチェスには全然納得できない」
現地メディアをチェックしてみると、「ガーディアン」のベン・マッカリア記者や「アスレティック」のサイモン・ジョンソン記者も、「納得いかないGKの最新事例」「クラブ史上最も人気があるGKではないという表現は、控えめというべきだろう」と指摘しています。今シーズンのセーブ率79.2%は、アリソン・ベッカーの88.2%に次ぐリーグ2位なのですが…。
チェルシーのGKがネックとなったのは、2018年にティボー・クルトワがレアル・マドリードに移籍してからです。GKとしてプレミアリーグレコードの移籍金を支払ったケパ・アリサバラガは、期待外れ。2020年に獲得したエドゥアール・メンディは、初年度はセービングを評価されたものの、2年めはキックやパスの精度の低さが問題視され、ケパにポジションを奪われました。
アブラモヴィッチがクラブを去った後、2023年の夏に入団したロベルト・サンチェスは移籍金2500万ポンド、ジョルジェ・ペトロヴィッチは1250万ポンド。昨季プレミアリーグで16試合に出場したたロベルト・サンチェスは、膝の負傷をきっかけにサブにまわったのですが、ペトロヴィッチがストラスブールにローン移籍となり、ゴールマウスに戻ってきています。
チェルシーは今でもGKを課題と捉えており、今年の夏も新たな投資を行っています。ビジャレアルから獲得したフィリップ・ヨルゲンセンは、プレミアリーグにフィットしたと見做されておらず、ヨーロッパカンファレンスリーグとカラバオカップが主戦場となっています。ロベルト・サンチェスにとっては、今こそが正念場。経営ボードと指揮官の支持を失うわけにはいきません。
さて、ブルーズのレギュラーGKは何が足りないのでしょうか。セーブ率2位に加え、ボックスの外でのクリア17回は1位、クロス阻止率は5位で、プレーエリアの広さも強みといえるでしょう。問題は、キックとジャッジです。40ヤード以上のパス成功率26.4%は、ノッティンガム・フォレストのセルスの67.7%に遠く及ばない16位。ゴールキックのローンチも18位に留まっています。
メディアの評価を下げているのは、イージーなミスです。ブライトン戦の開始7分に、混戦から浮いたボールへの無謀な飛び出しでルターのヘッダーを許してしまい、34分にはミスキックをバレバに奪われて失点を重ねてしまいました。ホイルンドを倒してPKを献上したマン・ユナイテッド戦や、マルティネッリにニアを抜かれたアーセナル戦のセービングも批判されています。
GKは、ひとたびイメージが悪くなると、回復させるのが難しいポジション。今季プレミアリーグで2回しかないクリーンシートを、ひたすら積み上げていくしかありません。昨季のアンドレ・オナナは秋に酷評された後、ビッグセーブ連発でチームを救い、リーグ屈指のショットストッパーと称されるようになりました。半年かかりましたが、やるべきことはこれしかありません。
ロベルト・サンチェスにもチャンスは残されています。まずは12月のアストン・ヴィラ戦とスパーズ戦を、ノーミスのクリーンシートで締めてもらいましょう。…すみません。レスター戦とセインツ戦は当然3ポイントと思い、スルーしてしまいました。ビルドアップと自陣ゴール前での対応を改善できれば、このチームは優勝候補の一角と呼ばれるようになるはずです。
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