収容人員6万人、総工費700億円!スタンフォード・ブリッジ拡張計画が地元のカウンシルで承認
新スタジアムのデザインを担当するのは、ヘルツォーク&ド・ムーロン。バイエルン・ミュンヘンのホームグラウンドであるアリアンツ・アレナや、「鳥の巣」という呼称で有名な北京オリンピックスタジアムを手掛けたスイスの建築設計事務所です。彼らがモチーフとしたのは、ロンドンのウェストミンスター寺院で、「チェルシー・ヴィレッジ」として知られている周囲のビルは取り壊され、無数のアーチに囲まれた斬新なデザインのスタジアムが誕生するとのこと。満場一致で計画を承認したハマースミス&フラム・カウンシルのメンバーは、「ハイクオリティなデザイン」「絶対的にゴージャス」と評価。13000の一般席と、9200の企業向けシートが増設され、障害者対象の席も拡大される予定です。
さて、ここまでは景気のいいお話なのですが、サポーターが心配なのは、完成までに3シーズンに渡ってクラブがどこかに間借りしなくてはならないことでしょう。2018年に新しいスタジアムが完成するトッテナムは、ウェンブリー・スタジアムと来季プレミアリーグのグラウンドシェア契約を締結。チェルシーも同じことができればいいのですが、ラグビーの聖地として有名なトゥイッケナム・スタジアムの名前も挙がっており、身の処し方は決まっておりません。今季、チャンピオンズリーグでウェンブリーをホームとしたトッテナムは、勝手が違うスタジアムに戸惑いホーム連敗でグループステージ敗退。オリンピックスタジアムに移転したウェストハムも低調なスタートを切り、主将のノーブルが「ホームグラウンドが変わる影響がこんなに大きいとは想像できなかった」とこぼしていました。歓喜の前に耐えなければならない、長い長い3年間。チェルシーサポーターは、どんな我慢を強いられるのか。クラブは、プレミアリーグで勝ち続けることができるのか。今回の承認を「重要だが、あくまでもステップのひとつ」としたチェルシーは、コスト、パワー、ストレスがまとめてかかってくるこれからが大変です。
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