2024.11.24 プレミアリーグ観戦記2024-25プレミアリーグ観戦記
【MAN.CITY×Tottenham】両サイドが崩壊、速攻4発…見たことがないマン・シティ、ついに5連敗!
今季プレミアリーグの開幕から8戦未勝利だったクリスタル・パレスと、10節まで5分5敗だったイプスウィッチに初勝利を献上。重度のスランプから回復させた「ドクター・トッテナム」は、ペップ就任以来初めての4連敗を喫したマンチェスター・シティも、元気にさせるのでしょうか。エティハドのベンチには、グリーリッシュが戻ってきています。
ペップの布陣は、アンカーにリコ・ルイスでしょうか。GKエデルソン、最終ラインはカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、アカンジ、グヴァルディオル。中盤はリコ・ルイス、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァで、前線にはサヴィーニョ、ハーランド、フォーデンが並んでいます。対するスパーズは、ロメロとファン・デ・フェンを欠く苦しい布陣です。
GKヴィカーリオ、DFペドロ・ポロ、ドラクシン、ベン・デイヴィス、ウドジェ。2センターにイヴ・ビスマとパペ・マタル・サール、2列めにクルゼフスキ、ジェームズ・マディソン、ソン・フンミン。最前線は、今季プレミアリーグで4ゴールのドミニク・ソランケです。今季はスロースタートのゲームが多いマン・シティは、立ち上がりからエンジン全開です。
5分に左から上がったフォーデンが逆サイドにロングパスを通すと、フリーだったハーランドは珍しく打つのが遅れ、ベン・デイヴィスにブロックされてしまいました。スタンドのシティズンも気合いが入っており、カウンターを仕掛けたスパーズのオフサイドを煽っています。11分にグヴァルディオルのパスを受けたサヴィーニョは、最初のタッチでドラクシンを抜き去りました。
カットインしたウインガーは、ここぞというタイミングで中央のエースにラストパス。左足のボレーは決まりかと思いきや、ヴィカーリオが足で止めるビッグセーブでチームを救いました。ドラクシンのロングフィードが、右サイドに走ったクルゼフスキに届いたのは13分。グヴァルディオルをかわした21番の左足のクロスは、パーフェクトでした。
ジョン・ストーンズの裏に走り込んだジェームズ・マディソンが左足で合わせ、スパーズ先制!リードしてから主導権を握ったアウェイチームは、18分にもソン・フンミンのきわどいコントロールショットをエデルソンがかろうじてセーブという見せ場を作っています。20分には、自陣左サイドのグヴァルディオルが痛いパスミス。カットしたのはジェームズ・マディソンです。
中央でパスを受けたソン・フンミンは、左にまわり込んだ10番をフリーにするラストパスを通しました。GKと向き合ったジェームズ・マディソンは巧みに浮かし、まさかの0-2。反撃に転じたマン・シティは、ハーランド、サヴィーニョ、グヴァルディオルと左につながった22分のチャンスも、クロスに反応したエースが左足のダイレクトショットを打ち上げてしまいました。
28分にジェームズ・マディソンが左から仕掛けたカウンターは、中央に持ち込んだソン・フンミンが前にいたソランケに縦パスを通しますが、右足のシュートはエデルソンが上に弾き出しました。36分、中央をこじ開けようとしたのはハーランドとフォーデン。こぼれ球に走り込んだサヴィーニョのミドルは、ヴィカーリオが冷静にキャッチしています。
43分、ベルナルド・シウヴァが左からクロスを入れると、フォーデンのバイシクルは枠にいかず。前半のポゼッションは53%対47%、シュートは10対5、しかしオンターゲットは2対4でスパーズが上回っています。マンチェスター・シティがホームのハーフタイムに2点のビハインドを背負う展開は、14年ぶりの珍事だそうです。
復帰初戦のジョン・ストーンズがハーフタイムに下がり、ナタン・アケがセンターへ。後半開始からしばらくはスパーズペースで、50分を過ぎてもマン・シティがチャンスをつかむ気配はありません。クルゼフスキが、左からカウンターを仕掛けたのは52分。アーリークロスはゴール前を横切り、ソランケが追いついたのはゴールライン付近でした。
これはさすがに決まらないかと思った瞬間、ストライカーはニアに転がし、右からスプリントしてきたペドロ・ポロがダイレクトで左隅に突き刺しました。0-3となれば、昨季王者といえどもさすがに追いつけないでしょう。イヴ・ビスマに当たったボールが、ボックス右のハーランドに渡った60分の決定機は、左足のシュートがクロスバーの上にヒットしました。
過去3シーズンの公式戦7試合で2勝1分4敗と分が悪い相手ですが、エティハドでこのスコアは夢を見ているようです。63分にソン・フンミンが下がり、ブレナン・ジョンソン。66分にソランケが中央から突進し、右を並走していたクルゼフスキが一気にゴール前に持ち込むと、エデルソンの前で切り返して打ったシュートは振り上げた左手に当たり、逆サイドに飛んでいきました。
74分にリコ・ルイスとサヴィーニョが下がり、デブライネとグリーリッシュ。マン・シティの攻撃は単調で、パスの大半は足元。サイドにボールが入ると、インにいる選手に預けるか、単独で勝負するかの読みやすい二択に陥っています。79分、右サイドのデブライネが斜めのパス。ボックス右でフリーになったギュンドアンの右足シュートは、ヴィカーリオがセーブしています。
デブライネの縦のスルーパスで、ハーランドが右から抜けたのは79分。リーグ屈指のショットストッパーに止められた一撃は、チームの最後のオンターゲットです。88分、クルゼフスキが左からドリブルで上がり、カウンター発動。ボックス左に出たボールを追いかけ、エデルソンをかわしたブレナン・ジョンソンは、無人のゴールへのフィニッシュをポストに当ててしまいました。
ヴェルナー、ジェド・スペンス、ベルヴァルがピッチに入ったのは90分。追加タイムに入り、93分のカウンターは、グリーリッシュのミスパスを左でカットしたヴェルナーが仕掛け人でした。一気にボックスに持ち込んだアタッカーは、ファーから詰めてきたブレナン・ジョンソンを見ており、快足ウインガーと自らのグラウンダーの速度計算は完璧でした。
0-4、勝ったのはアウェイのスパーズ。マンチェスター・シティの5連敗は、エレベータークラブだった2006年以来18年ぶり。ホームで4点差の惨敗は2003年以来で、ペップは監督としてのキャリアのなかで初めての屈辱です。レギュラーのCBコンビを欠き、ベンチにはティーンエイジャーが5人もいたチームが、これほどの大差で勝つとは…!
前半の2点は、グヴァルディオルの緩い守備とミスパスから。後半の最初のゴールは、カットされたボールを奪い返そうとして3人が抜かれ、最後にグリーリッシュのミスを突かれてしまいました。すべてのシーンで無力だったカイル・ウォーカーは、このレベルで戦う力を失ってしまったのでしょうか。「ロドリの不在」より、サイドの守備の脆さのほうが気になります。
スパーズのMVPは、カウンターのキーマンとなったクルゼフスキか、バースデーゴール連発のジェームズ・マディソンか。3本以内のパスで決めたカウンター4発はいずれも見事で、ソランケとクルゼフスキをビッグセーブで阻んだエデルソンの奮闘がなければ、6発という別世界もあったでしょう。想定外のパスを繰り出すデブライネの登場が、勝負が見えた後だったのは幸運でした。
勝ったスパーズは、ローマ戦の後、フラムとのロンドンダービー。全員未経験の5連敗という闇のなかにいるマン・シティは、アンフィールドに向かう前のフェイエノールト戦で、自信を取り戻せるのでしょうか。本日、最下位セインツと戦うリヴァプールが勝てば8ポイント差。来週末のシックスポインターでリーグ戦4連敗となれば、あまりにも厳しい11ポイント差となります。
ペップの布陣は、アンカーにリコ・ルイスでしょうか。GKエデルソン、最終ラインはカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、アカンジ、グヴァルディオル。中盤はリコ・ルイス、ギュンドアン、ベルナルド・シウヴァで、前線にはサヴィーニョ、ハーランド、フォーデンが並んでいます。対するスパーズは、ロメロとファン・デ・フェンを欠く苦しい布陣です。
GKヴィカーリオ、DFペドロ・ポロ、ドラクシン、ベン・デイヴィス、ウドジェ。2センターにイヴ・ビスマとパペ・マタル・サール、2列めにクルゼフスキ、ジェームズ・マディソン、ソン・フンミン。最前線は、今季プレミアリーグで4ゴールのドミニク・ソランケです。今季はスロースタートのゲームが多いマン・シティは、立ち上がりからエンジン全開です。
5分に左から上がったフォーデンが逆サイドにロングパスを通すと、フリーだったハーランドは珍しく打つのが遅れ、ベン・デイヴィスにブロックされてしまいました。スタンドのシティズンも気合いが入っており、カウンターを仕掛けたスパーズのオフサイドを煽っています。11分にグヴァルディオルのパスを受けたサヴィーニョは、最初のタッチでドラクシンを抜き去りました。
カットインしたウインガーは、ここぞというタイミングで中央のエースにラストパス。左足のボレーは決まりかと思いきや、ヴィカーリオが足で止めるビッグセーブでチームを救いました。ドラクシンのロングフィードが、右サイドに走ったクルゼフスキに届いたのは13分。グヴァルディオルをかわした21番の左足のクロスは、パーフェクトでした。
ジョン・ストーンズの裏に走り込んだジェームズ・マディソンが左足で合わせ、スパーズ先制!リードしてから主導権を握ったアウェイチームは、18分にもソン・フンミンのきわどいコントロールショットをエデルソンがかろうじてセーブという見せ場を作っています。20分には、自陣左サイドのグヴァルディオルが痛いパスミス。カットしたのはジェームズ・マディソンです。
中央でパスを受けたソン・フンミンは、左にまわり込んだ10番をフリーにするラストパスを通しました。GKと向き合ったジェームズ・マディソンは巧みに浮かし、まさかの0-2。反撃に転じたマン・シティは、ハーランド、サヴィーニョ、グヴァルディオルと左につながった22分のチャンスも、クロスに反応したエースが左足のダイレクトショットを打ち上げてしまいました。
28分にジェームズ・マディソンが左から仕掛けたカウンターは、中央に持ち込んだソン・フンミンが前にいたソランケに縦パスを通しますが、右足のシュートはエデルソンが上に弾き出しました。36分、中央をこじ開けようとしたのはハーランドとフォーデン。こぼれ球に走り込んだサヴィーニョのミドルは、ヴィカーリオが冷静にキャッチしています。
43分、ベルナルド・シウヴァが左からクロスを入れると、フォーデンのバイシクルは枠にいかず。前半のポゼッションは53%対47%、シュートは10対5、しかしオンターゲットは2対4でスパーズが上回っています。マンチェスター・シティがホームのハーフタイムに2点のビハインドを背負う展開は、14年ぶりの珍事だそうです。
復帰初戦のジョン・ストーンズがハーフタイムに下がり、ナタン・アケがセンターへ。後半開始からしばらくはスパーズペースで、50分を過ぎてもマン・シティがチャンスをつかむ気配はありません。クルゼフスキが、左からカウンターを仕掛けたのは52分。アーリークロスはゴール前を横切り、ソランケが追いついたのはゴールライン付近でした。
これはさすがに決まらないかと思った瞬間、ストライカーはニアに転がし、右からスプリントしてきたペドロ・ポロがダイレクトで左隅に突き刺しました。0-3となれば、昨季王者といえどもさすがに追いつけないでしょう。イヴ・ビスマに当たったボールが、ボックス右のハーランドに渡った60分の決定機は、左足のシュートがクロスバーの上にヒットしました。
過去3シーズンの公式戦7試合で2勝1分4敗と分が悪い相手ですが、エティハドでこのスコアは夢を見ているようです。63分にソン・フンミンが下がり、ブレナン・ジョンソン。66分にソランケが中央から突進し、右を並走していたクルゼフスキが一気にゴール前に持ち込むと、エデルソンの前で切り返して打ったシュートは振り上げた左手に当たり、逆サイドに飛んでいきました。
74分にリコ・ルイスとサヴィーニョが下がり、デブライネとグリーリッシュ。マン・シティの攻撃は単調で、パスの大半は足元。サイドにボールが入ると、インにいる選手に預けるか、単独で勝負するかの読みやすい二択に陥っています。79分、右サイドのデブライネが斜めのパス。ボックス右でフリーになったギュンドアンの右足シュートは、ヴィカーリオがセーブしています。
デブライネの縦のスルーパスで、ハーランドが右から抜けたのは79分。リーグ屈指のショットストッパーに止められた一撃は、チームの最後のオンターゲットです。88分、クルゼフスキが左からドリブルで上がり、カウンター発動。ボックス左に出たボールを追いかけ、エデルソンをかわしたブレナン・ジョンソンは、無人のゴールへのフィニッシュをポストに当ててしまいました。
ヴェルナー、ジェド・スペンス、ベルヴァルがピッチに入ったのは90分。追加タイムに入り、93分のカウンターは、グリーリッシュのミスパスを左でカットしたヴェルナーが仕掛け人でした。一気にボックスに持ち込んだアタッカーは、ファーから詰めてきたブレナン・ジョンソンを見ており、快足ウインガーと自らのグラウンダーの速度計算は完璧でした。
0-4、勝ったのはアウェイのスパーズ。マンチェスター・シティの5連敗は、エレベータークラブだった2006年以来18年ぶり。ホームで4点差の惨敗は2003年以来で、ペップは監督としてのキャリアのなかで初めての屈辱です。レギュラーのCBコンビを欠き、ベンチにはティーンエイジャーが5人もいたチームが、これほどの大差で勝つとは…!
前半の2点は、グヴァルディオルの緩い守備とミスパスから。後半の最初のゴールは、カットされたボールを奪い返そうとして3人が抜かれ、最後にグリーリッシュのミスを突かれてしまいました。すべてのシーンで無力だったカイル・ウォーカーは、このレベルで戦う力を失ってしまったのでしょうか。「ロドリの不在」より、サイドの守備の脆さのほうが気になります。
スパーズのMVPは、カウンターのキーマンとなったクルゼフスキか、バースデーゴール連発のジェームズ・マディソンか。3本以内のパスで決めたカウンター4発はいずれも見事で、ソランケとクルゼフスキをビッグセーブで阻んだエデルソンの奮闘がなければ、6発という別世界もあったでしょう。想定外のパスを繰り出すデブライネの登場が、勝負が見えた後だったのは幸運でした。
勝ったスパーズは、ローマ戦の後、フラムとのロンドンダービー。全員未経験の5連敗という闇のなかにいるマン・シティは、アンフィールドに向かう前のフェイエノールト戦で、自信を取り戻せるのでしょうか。本日、最下位セインツと戦うリヴァプールが勝てば8ポイント差。来週末のシックスポインターでリーグ戦4連敗となれば、あまりにも厳しい11ポイント差となります。
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