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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Newcastle×Liverpool】残り1分、痛恨のセットピース…サラー2発のリヴァプールは結局ドロー!

セント・ジェームズ・パークで戦う選手たちとサポーターは、相手が強ければ強いほどテンションが上がるようです。ブライトンとウェストハムに敗れる一方で、トッテナムとアーセナルを撃破。マンチェスター・シティ戦も1-1のドローに持ち込んでいます。本日の相手はリヴァプール。エディ・ハウ監督は、現在のベストメンバーを揃えています。

日曜日にペップに完勝したリヴァプールは、公式戦16試合連続無敗。スロット監督は、アーノルドとショボスライをベンチに置いています。GKケレハー、DFクアンサー、ジョー・ゴメス、ファン・ダイク、ロバートソン。センターにフラーフェンベルフとマック・アリスター、2列めはサラー、カーティス・ジョーンズ、ガクポ、最前線にダルウィン・ヌニェスという布陣です。

開始2分、アンソニー・ゴードンのパスをボックス手前で受けたのはトナーリ。マック・アリスターをかわしてミドルを放つと、ケレハーが左に飛んで外に弾き出しました。最初の5分は慎重だったリヴァプールは、サイドに展開するタイミングを図っているうちに中盤で失うシーンが目立っています。右SBで起用されているクアンサーは、中に絞ってMFをフォローしています。

左に出たイサクが、ジョエリントンのスルーパスでケレハーの前に抜けたのは12分。左足で打たずにグラウンダーを入れると、走り込みをケアしていたファン・ダイクがクリアしました。レッズがチャンスをつかんだのは14分。マック・アリスター、カーティス・ジョーンズと縦につながり、右のサラーにパスが通ると、左足のシュートはルイス・ホールがブロックしました。

こぼれ球に反応したマック・アリスターのハーフボレーは、GKポープが左に反応してセーブ。直後のCKのクリアから、イサクに競り勝ったマック・アリスターが左足を振り抜くと、ボールは左のポストに当たって外に抜けていきました。22分にイサクの素晴らしいフィードを受けたジェイコブ・マーフィーは、右から上がって放ったシュートをファーポストに阻まれています。

27分にカウンターを仕掛けたクアンサーは、中央にカットインして脇にいたサラーにつなぎますが、エースのラストタッチが大きくなってポープに回収されてしまいました。どちらが先制してもおかしくない展開。左のジョエリントンが、ボックス左コーナーのイサクにつないだ34分のアタックは、インから走り込んだルイス・ホールがラストパスをコントロールできませんでした。

1分後、マック・アリスターをかわしたブルーノ・ギマランイスが前線のイサクにつなぐと、ファン・ダイクの外に持ち出して放った強烈なシュートがゴール右に突き刺さりました。リードしたマグパイズは、38分にも決定機を創ります。自陣に引いていたイサクのフィードがラインの裏に出ると、アンソニー・ゴードンに先着したジョー・ゴメスがミスタッチを奪われました。

ケレハーとアンソニー・ゴードンの1対1は、慌てて動かず正面に打たせたGKの勝ち。攻め続けたホームチームは、1-0のままでハーフタイムを迎えています。前半のポゼッションは39%対61%ですが、シュートは9対5、オンターゲットは4対1。後半の立ち上がりはイーブンの展開でしたが、50分という早い時間にスコアが動きました。

マック・アリスターのロングフィードでボックスの右脇に出たサラーは、ルイス・ホールが足を出せないノーステップのラストパス。ニアに走り込んだカーティス・ジョーンズが、ゴールの右上に叩き込みました。絶好調の11番は、54分にもファーに出たガクポに絶妙なクロス。頭で折り返したボールに突っ込んだダルウィン・ヌニェスは、コンマ数秒遅かったようです。

次のゴールを決めたほうが勝ちと思い、前のめりになっていたのですが、雨のセント・ジェームズ・パークは簡単に勝負が決まるステージではありませんでした。押していたマグパイズがリードしたのは62分、ブルーノ・ギマランイスのパスを左でもらったイサクがアンソニー・ゴードンを走らせる縦のスルーパス。ジョー・ゴメスをかわした10番が冷静にGKの右脇を抜きました。

1-2の64分、左から放り込んだのはロバートソン。シェアが触ったボールが後ろに入り、カーティス・ジョーンズが頭でプッシュすると、ポープが左手に当てて何とかクリアしました。スロット監督が動いたのは67分。ジョー・ゴメス、フラーフェンベルフ、ガクポに代えて、アーノルド、ショボスライ、ルイス・ディアスです。

レッズの68分の同点ゴールは、ジョエリントンのパスを敵陣でカットしたアーノルドが起点でした。ショボスライがボールを拾い、オーバーラップしたSBに縦パスを通すと、最初のクロスはルイス・ホールにカットされますが、足元に戻ってきたボールを再度ニアに送ります。フリーだったサラーの右足のフィニッシュは、ファーのサイドネット。ポープはノーチャンスでした。

ニューカッスルが悔やまれるのは、73分のビッグチャンスを活かせなかったことです。左のアンソニー・ゴードンが逆サイドにロングフィード。ロバートソンの裏を取ったジェイコブ・マーフィーは、ボックスの外に飛び出してきたケレハーを避けようと浮かしたのですが、無人のゴールに向かうはずのボールは左に逸れてしまいました。

ピンチを脱したアウェイチームの逆転ゴールは83分。直前に右足のシュートをクロスバーに阻まれたサラーが、アーノルドのグラウンダーをゴールに背を向けてトラップし、振り向きざまに左隅に突き刺しました。13ゴールは、ハーランドを捲って得点王レースのTOP。7戦連続で9ゴールは、サラリーUPの複数年契約を強要するかのようです。

これで決まりかと思いきや、89分のブルーノ・ギマランイスのFKから3度めの同点ゴールが決まりました。右からファーに上がったボールに手を伸ばさなかったケレハーは、ゴールラインを割るとジャッジしたのでしょうか。必死に足を伸ばしたシェアが左足で枠に収め、レッズは3-3のままでタイムアップを迎えました。

2ゴール1アシストのサラーと、1ゴール1アシストのイサクに双方のサポーターが盛り上がった激戦。アーノルドの登場で世界が変わったのですが、2アシスト&チャンスクリエイト3回とセットで、デュエル4戦全敗とドリブルで3回抜かれるという副作用が付いてきました。右SBに配されていたクアンサーは、13回の守備機会を無難にこなし、デュエルは7勝3敗でした。

スロット監督は、アーノルドを休ませたかったはずで、どちらがいいという話ではありません。ただしクアンサーとジョー・ゴメスは、逆のポジションのほうがよかったのではないかと思いました。コナテとブラッドリーの負傷によって、最終ラインのやりくりが難しくなった首位チームは、よりデリケートな起用法が求められるようになっているのでしょう。

終了間際に追いつかれる痛いドローで、2位チェルシーとの差は7ポイント。年末年始には、トッテナム戦とマンチェスター・ユナイテッド戦が控えています。ベストの状態なら勝てる相手ですが、ソリッドなスカッドは、タイトなスケジュールを乗り切れるのでしょうか。2025年のプレミアリーグは、首位の独走か混戦か…?


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