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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Fulham×Arsenal】サカのゴールはオフサイド…交代策が空転したアーセナル、悔しいドロー!

ガブリエウとカラフィオーリは復帰できず、最終ラインにキヴィオルとトーマス。プレミアリーグ15節、クレイヴン・コテージのロンドンダービーは、簡単に勝てるゲームではなさそうです。ウーデゴーアが復帰してから3勝1分と好調のアーセナルは、首位リヴァプールとの7ポイント差を詰めることができるでしょうか。

トッテナム戦を1-1のドローで終えた後、ブライトンに3-1で快勝したフラムは、侮れないチームです。まずはアルテタ監督の11人を確認しましょう。GKラヤ、DFトーマス、サリバ、ガブリエウ、ティンバー、MFジョルジーニョ、ウーデゴーア、デクラン・ライス、FWサカ、カイ・ハヴェルツ、トロサール。開始3分、CKからのサリバのバックヘッドは右に逸れていきました。

5分を過ぎても、ポゼッションはアーセナル。マルコ・シウヴァの5-4-1はライン間の距離を縮め、縦のボールのコースを消しています。フラムが最初のチャンスを活かしたのは11分、右サイドのテテのロングフィードで、キヴィオルの裏に出たのはラウル・ヒメネス。ボックス右に入ると、サリバが足を出す寸前に放ったシュートが左のサイドネットに収まりました。

サカとトロサールにボールが渡っても単独勝負しか手がなく、打てる形に持ち込めないアウェイチーム。22分のサカのきわどいCKは、レノがパンチでしのいでいます。左サイドのトロサールが、前線に浮かしたのは24分。飛び出したデクラン・ライスの左足ボレーは、右に逸れていきました。直後、トロサールのクロスがファーに出ると、サカのボレーはミスタッチです。

右サイドのイオビにロングフィードが通った37分のカウンターは、デクラン・ライスがうまく遅らせ、希望のないクロスをクリアしています。直後、ウーデゴーアのパスを受けたサカがバッシーを抜いてボックス右を突破。角度のないところからの右足のシュートは、レノが右に反応してセーブしました。

前半のポゼッションは35%対65%、シュートは1対5、オンターゲットは1対1。ハーフタイムに1枚、使うとすれば、ジョルジーニョをミケル・メリノでしょうか。スペイン代表MFを左のフルバックに据え、トーマスをアンカーに戻し、ティンバーが右のサポートに入れば攻撃のバリエーションが増えるのではないかと思われます。

後半の立ち上がりは、互角の展開。デクラン・ライスのCKが、ファーのカイ・ハヴェルツに届いたのは52分でした。折り返しをサリバがプッシュした瞬間、アントニー・ロビンソンがゴールのほうに左足を踏み出しており、VARのジャッジはオンサイドです。追いついたアーセナルは、ピッチをワイドに使い、サカとトロサールが前を向けるシーンが増えています。

ティンバーがドリブルで中央から上がったのは57分。外でパスをもらったトロサールは、切り返しでテテをかわして右足を振り抜きますが、レノが左と読んでセーブしました。調子が上がっているように見えたトロサールは、60分にマルティネッリにチェンジ。同時に下がったスミス・ロウにとっては、持てる力を発揮できなかった一戦でした。

70分のデクラン・ライスのCKは素晴らしいボールでしたが、マンチェスター・ユナイテッド戦で決定機を逃したトーマスが、またもやフリーのヘッダーを外しました。71分、左サイドからゴールに向かったのはアンドレアス・ペレイラ。左足のシュートはラヤが触ってニアポストにヒットし、クレイヴン・コテージは騒然としています。

74分、カイ・ハヴェルツとジョルジーニョに代わって、ジェズスとミケル・メリノ。78分のデクラン・ライスのミドルは、レノががっちりキャッチしています。この直後にヌワネリと代わったウーデゴーアは、足を痛めたのでしょうか。戦術的な交代は考えられない展開です。マルティネッリのクロスをサカが押し込んだ88分のゴールは、VARによってオフサイドとなりました。

攻め切れなかったアーセナル、痛恨のドロー。途中出場の選手は、全員シュートゼロでした。マルティネッリはドリブル成功ゼロで、デュエルは2勝8敗。ジェズスは6本のパスのうち5本が失敗で、ヌワネリの爪痕はドリブル1回のみです。ミケル・メリノはウインガーをサポートしたとはいえず、終盤はサカとデクラン・ライスの奮闘ばかりが目立っていました。

テテに抑えられたマルティネッリは、シンプルにボールをさばき、パスをもらって打つほうに徹したほうがよかったのではないでしょうか。ジェズスも機能せず、ラスト10分から1本も打てずにドローは、オプションがアバウトだったからでしょう。同点になった直後は、サカとトロサールがゴールに向かえる形が増えており、交代策は早すぎたのかもしれません。

マージーサイドダービーが中止となったリヴァプールの背中は、遠のいてしまうのか。苦しい状況ではありますが、年末までの5試合のうち4試合がホームというアドバンテージを活かして、前に進むのみです。CLのモナコ戦の後は、エヴァートン。しっかり勝ち切り、アンフィールドに乗り込むフラムに今日と同じような戦いを期待するしかありません。


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