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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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違いを見せつけたイサク!アーセナルの猛攻をしのいだニューカッスルが決勝にリーチ!

アルテタ監督は、ガチガチのベストメンバーでトロフィー獲得をめざしています。カラバオカップ準決勝ファーストレグ、アーセナルVSニューカッスル。ブライトン戦を1-1のドローで終えたガナーズは、ブカヨ・サカを欠いた布陣でセーフティーリードを築くことができるでしょうか。中盤にウーデゴーアが復帰しており、右サイドにいるのはトロサールです。

GKラヤ、DFティンバー、サリバ、ガブリエウ、ルイス=スケリー、MFトーマス、デクラン・ライス、ウーデゴーア、FWトロサール、カイ・ハヴェルツ、マルティネッリ。立ち上がりから、予想通りの激しいプレスの応酬となっています。4分に右に流れ、ラインの裏に出たのはイサク。中央に転がしたボールを直接叩いたジョエリントンは、高々と打ち上げてしまいました。

6分の左からのCKを、ニアで受けたのはティンバー。ヘディングをうまくコントロールできず、ボールは左に逸れていきました。9分に右サイドで得たウーデゴーアのFKがクリアされると、トロサールとマルティネッリの連打はゼブラのシャツがブロック。左でこぼれ球を受けたサリバの強烈な左足シュートは、ゴール前のダン・バーンが足に当てて先制を許しません。

12分のCKではファーにいたティンバーは、ゴール前2メートルからのヘッドがバーの上。ニューカッスルが決定機を創ったのは15分でした。右からドリブルで仕掛けたイサクがサリバをかわして折り返すと、ルイス・ホールのダイレクトショットはガブリエウがクリア。ボックス手前に出たボールに詰めたトナーリのシュートは、ラヤの頭上を越えていきました。

それにしてもルイス=スケリーのドリブルは見事です。自陣のボックスから2人の間を縫って上がるという判断はいただけませんが、奪われないという自信があるのでしょう。27分に左から打ったガブリエウのミドルは、ファーにアウト。2分後、トロサールの縦パスで独走となったマルティネッリは、ドゥブラフカの前から右隅を狙い、ポストにぶつけてしまいました。

31分のCKがダン・バーンの足に当たって混戦となるも、ティンバー、トーマス、カイ・ハヴェルツのシュートはゴール前の渋滞に引っかかっています。ドゥブラフカが自陣から蹴ったFKが、ボックス手前に上がったのは37分。ボトマンがバックヘッドで流し、ジェイコブ・マーフィーがゴール前に転がすと、フリーのイサクが左足で押し込みました

44分のウーデゴーアのFKは壁にヒット。ウーデゴーアが右からファーに上げ、デクラン・ライスが競り勝ったチャンスは、こぼれ球に先着したガブリエウの強烈なボレーをドゥブラフカがビッグセーブでしのぎました。押していたアーセナルは、0-1のままで後半へ。立ち上がりから5分はアーセナルのポゼッションだったのですが、アウェイチームが最初のチャンスを活かしました

右サイドからニアにグラウンダーを入れたのは、ジェイコブ・マーフィー。足元に収めたイサクは3人に囲まれていたのですが、ガブリエウの脇にコースを見出し、素早く右足を振り抜きました。ラヤが外に弾いたボールをプッシュしたのは、アンソニー・ゴードン。今日のマグパイズから50分で2ゴールは、難易度が高いミッションです。

58分のトロサールのクロスはルイス・ホールに当たり、ニアにいたカイ・ハヴェルツの頭上に落ちてきました。フリーのヘッドは、まさかの空振り。アルテタ監督はここでトロサールとトーマスを下げ、ジェズスとジョルジーニョを投入しました。エディ・ハウ監督がイサク、ジェイコブ・マーフィー、ウィロックを下げたのは、今後の試合を考えたからでしょう。

残り時間は15分。アーセナルの猛攻が続き、ニューカッスルはひたすら耐えてカウンター狙いです。78分、ルイス=スケリーに代わってジンチェンコ。サイドで譲っても、中央で自由を許さないマグパイズが勝利に近づいています。86分のジョルジーニョのミドルは、惜しくもクロスバー越え。アーセナルはゴールなきまま、タイムアップとなりました。

ポゼッション70%、シュート23本、ビッグチャンス6回。ホームでこのメンバーで、これだけ攻めてノーゴールはショッキングです。最も衝撃的な事実は、31分も時間があったジェズスのシュートゼロ。アウェイチームが会心の勝利となった一戦は、「アーセナルが獲得すべきストライカーのプレゼンテーションの場」ともいえるでしょう。

違いを見せつけたのは、アレクサンデル・イサク。対してカイ・ハヴェルツはここぞというシーンでシュートをコントロールできず、ジェズスはコースを封じられました。ウーデゴーアが意外性のあるパスがなかったのも気になります。チャンスクリエイト5回のデクラン・ライスはシュート1本で、自ら決めるという意識を高めてほしいところです。

ニューカッスルでは、ゴールに近いエリアでの的確なプレイが目を引いたジェイコブ・マーフィー、CBとともにシュートやパスのコースを切り続けたトナーリ、デュエルで圧勝だったボトマンを称えたいと思います。プレミアリーグ5連勝で、わずか1失点だったチームは、調子を落とさなければウェンブリーで悲願の戴冠も夢ではありません。

セカンドレグは2月5日、熱狂必至のセント・ジェームズ・パーク。今季公式戦のホームゲームで、2失点以上が2回しかないマグパイズが圧倒的に有利に見えます。とはいえ、猛攻を続けたアーセナルは、1発決まればケチャップ出まくりになるかもしれません。先制のチャンスを逃したマルティネッリと、決定的なヘッドをミスしたカイ・ハヴェルツの巻き返しを期待しましょう。


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