2025.01.11 監督トピックス
ラブ・ストーリーは突然に。エヴァートンの次期監督は、11年ぶりの再会となるデヴィッド・モイーズ!
プレストン・ノースエンドからやってきた指揮官によって、さまざまな夢を見た豊穣の時代は11年。蜜月が終わりを告げ、8人の迷える監督が苦闘を続けた悪夢の時代も11年。新しい年が始まった今、壮大なラブ・ストーリーの第二章が始まろうとしています。フリードキングループが選んだエヴァートンの次期監督は、デヴィッド・モイーズです。
6シーズン連続でボトム10に沈んでいた古豪との出会いは、2002年3月。15位だったウォルター・スミスのチームを、そのままの順位でフィニッシュさせた49歳の若き指揮官は、2002-03シーズンにウェイン・ルーニーをデビューさせています。16歳360日というプレミアリーグ最年少ゴール記録を達成したストライカーは新人王となり、チームは7位にジャンプアップしました。
ダンカン・ファーガソンやルーニーとの確執が騒がれた2023-24シーズンは17位に沈んだものの、ティム・ケーヒル、ジェームズ・ビーティー、ミケル・アルテタが加わった翌シーズンは4位フィニッシュ。プレミアリーグ創設以来、初めての欧州のステージへクラブを導いています。2006-07シーズンからの3年は、6位、5位、5位。モイーズとトフィーズの黄金時代でした。
フィリップ・ネビル、レオン・オスマン、リー・カーズリー、レスコット、ティム・ハワード、ピーナール、ルイ・サハ。プレミアリーグのオールドファンのなかには、彼らの名前を聞いて、懐かしさに震えるという人もいるでしょう。2007年に入団したジャギルカは400万ポンド、レイトン・ベインズは600万ポンドと夢のようなお値段です。
クラブレコードの1500万ポンドで、マルアン・フェライニが加わった2008-09シーズンには、ウェンブリーのFAカップファイナルでチェルシーに逆転負けを喫しています。開始25秒でルイ・サハが先制したものの、ドログバのヘッドで追いつかれ、72分にランパードが決勝ゴール。エヴァートンがトロフィーに迫ったのは、これが最後です。
6シーズン連続でボトム10に沈んでいた古豪との出会いは、2002年3月。15位だったウォルター・スミスのチームを、そのままの順位でフィニッシュさせた49歳の若き指揮官は、2002-03シーズンにウェイン・ルーニーをデビューさせています。16歳360日というプレミアリーグ最年少ゴール記録を達成したストライカーは新人王となり、チームは7位にジャンプアップしました。
ダンカン・ファーガソンやルーニーとの確執が騒がれた2023-24シーズンは17位に沈んだものの、ティム・ケーヒル、ジェームズ・ビーティー、ミケル・アルテタが加わった翌シーズンは4位フィニッシュ。プレミアリーグ創設以来、初めての欧州のステージへクラブを導いています。2006-07シーズンからの3年は、6位、5位、5位。モイーズとトフィーズの黄金時代でした。
フィリップ・ネビル、レオン・オスマン、リー・カーズリー、レスコット、ティム・ハワード、ピーナール、ルイ・サハ。プレミアリーグのオールドファンのなかには、彼らの名前を聞いて、懐かしさに震えるという人もいるでしょう。2007年に入団したジャギルカは400万ポンド、レイトン・ベインズは600万ポンドと夢のようなお値段です。
クラブレコードの1500万ポンドで、マルアン・フェライニが加わった2008-09シーズンには、ウェンブリーのFAカップファイナルでチェルシーに逆転負けを喫しています。開始25秒でルイ・サハが先制したものの、ドログバのヘッドで追いつかれ、72分にランパードが決勝ゴール。エヴァートンがトロフィーに迫ったのは、これが最後です。
ラストシーズンとなった2012-13シーズンまで、TOP10をキープしたモイーズは、マンチェスター・ユナイテッドの誘いを断ることができませんでした。暗黒の時代の幕開けは、2013-14シーズン。エヴァートンで月間最優秀監督を10回獲得した名将は、キャリアアップの野望を9ヵ月で閉ざされ、ロベルト・マルティネスを招聘したクラブは、この年の5位から徐々に沈んでいきます。
レアル・ソシエダとサンダーランドでうまくいかなかった指揮官と、ロナルド・クーマンを手離してから短期政権を繰り返したクラブは、もっと早く手をつないでもよかったのかもしれませんが…。ウェストハムに招かれたモイーズが、3年連続欧州進出とECL制覇という偉業を成し遂げなければ、エヴァートンは元カノの魅力を再発見できなかったのでしょう。
紆余曲折を経た今、ようやくそのタイミングが訪れました。前線の戦力不足に苦しみ、守り続けるしかなかったショーン・ダイクのチームは、リーグでは5試合連続勝利なしで16位。エヴァートンでの最初のシーズンを15位キープで終えたモイーズは、デジャブのような23年後を同じ結果で終えるのが最初のミッションです。
エヴァトニアンだったビル・ケンライト会長とともに、自由にチームづくりを進められた時代は終わり、経済合理性を重視するドライなオーナーに成果を返さなければなりません。1980年代にイングランドリーグ、FAカップ、カップウィナーズカップのトロフィーをマージーサイドにもたらしたハワード・ケンドールは、2度の復帰を散々な戦績で終えています。
突然始まったラブ・ストーリーの第二章は、プレミアリーグ創設以来初の降格という悲恋の物語なのか。あるいは復活の礎となるハッピーエンドとなるのか。エヴァートンの公式サイトのTOPには、FAカップのピーターバラ戦で指揮を執った髭面のレイトン・ベインズの姿があります。現地メディアは間もなく発表と報じており、帰還を歓迎する記事がこの場を埋め尽くすでしょう。61歳になったレジェンドにとって、これが自身の最後のストーリーになるのかもしれません。
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