2025.01.12 アーセナルの話題
今夜は勝てるかも?アーセナルのドローが増えた理由は「リスクヘッジ重視のインサイドMF」…?
これは、やばい。土曜日までの3日間で開催されたFAカップ3回戦の21試合は順当な決着ばかりで、ジャイアントキリングといえるのは、敵地でブレントフォードを倒したプリマスのみです。
リヴァプールはアクリントンに4-0、チェルシーはモアカムに5-0で快勝し、マン・シティVSサルフォードは8-0!この流れが続けば、プレミアリーグ勢の初戦敗退は、ヴィラに2-1で敗れたハマーズ、アーセナルを引いてしまったマンチェスター・ユナイテッドとブレントフォードだけになりそうです。
アーセナルVSマン・ユナイテッドといえば、20年前なら最強を決めるバトルでしたが、今季プレミアリーグは2位と13位。直近の公式戦はこちらが4連敗で、注目の一戦と煽れる状況ではありません。最後にエミレーツで勝ったのは、6年前のFAカップ4回戦。当時のアーセナルの主軸だったチェフ、コシールニー、ジャカ、ラカゼット、オーバメヤンは全員退団しています。
今季プレミアリーグの14節は、セットピースから2発喰らって完敗。オンターゲット2本に封じられては、勝利は望むべくもありません。今回のFAカップも劣勢必至ですが、今までよりチャンスがあるのではないかと思っています。理由は明確で、アーセナルが明らかにパワーダウンしているからです。
2022-23シーズンのプレミアリーグは26勝6分6敗。2023-24シーズンは28勝5分5敗で、91ゴール29失点という秀逸な数字を残しています。しかし今季は、11勝7分2敗。現在の39ゴール18失点からペースが変わらなければ、38試合で74ゴール34失点となり、得失点とも前年より悪化します。これまでの苦闘の理由として、まず挙げられるのは「レッドカード」「主軸の負傷」でしょう。
「10人になったブライトン、マン・シティ、ボーンマスの3戦で7ポイントのロスト」「ウーデゴーアが不在の7試合は3勝2分2敗」。これらがなければ、リヴァプールと肩を並べていたのかもしれません。しかし私は、別の数字が気になっています。今季のガナーズのもの足りなさは、アクシデントより戦い方に起因するところが大きいのではないでしょうか。
わかりやすいスタッツを並べてみましょう。2022-23シーズンは、ウーデゴーアが15ゴール7アシストで、ジャカが7ゴール7アシスト。昨季のウーデゴーアは8ゴール10アシストで、デクラン・ライスは7ゴール8アシストでした。ところが今季は、キャプテンとデクラン・ライス、ミケル・メリノ、トーマスら中盤を全員足しても、7ゴール8アシストです。
13試合で1ゴール2アシストのウーデゴーアは、ボックスのサイドを崩すパスワークは健在ですが、中央に入って自ら打つシーンが減っています。初年度は攻守ともに素晴らしかったデクラン・ライスは、7試合すべてでフルタイム出場だったユーロ2024の疲労を引きずってしまったのか、攻め上がりの迫力を欠く試合が目立っています。
新加入のミケル・メリノが必要なタレントだったのは、間違いありません。「テレグラフ」のサム・ディーン記者が「デュエルモンスター」と評するレフティは、90分あたりのデュエルが15.1回。MFでこれを上回るのは、ノッティンガム・フォレストのエリオット・アンダーソン(15.9回)のみです。空中戦は首位ソーチェクの7回には及ばないものの、5.6回はMFの2位となっています。
90分あたりのデュエル勝利は7.6で、エリオット・アンダーソン、テイラー・アダムス、カゼミーロ、ウガルテに次ぐ5位。競り合いとヘディングに関するスタッツはMFのTOP5ですが、チャンスクリエイトは90分あたり0.95回で43位に沈んでいます。つまり今季のアーセナルの8番は、「守備とパスワークは信頼できるが、ゴールに絡まないつなぎ役」ばかりということになります。
守備を重視してポジションを下げることも多く、リスクを取るシーンが減ったインサイドMFたちは、時に前線の孤立の原因になっています。7つのドローのうち5つは、追いつかれてポイントをロスト。勝利の大半が残り20分までにリードして逃げ切る展開で、終盤の決勝ゴールがレスター戦しかないのは、前線を代える以外にゲームチェンジの手段がないからでしょう。
得点力が落ちたアーセナルの本質的な課題は、いくつかのレッドカードをきっかけに、守備重視の布陣を選ぶ頻度が高まった指揮官の采配にあるのではないでしょうか。ウーデゴーアは打てるエリアにもっと入るべきで、デクラン・ライスとミケル・メリノがジャカの映像を見せられれば、プレイを変えられるはずです。
マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、「トーマスが右SBで、右ウイングがマルティネッリならチャンス」と考えています。ベストポジションではない2人に、ダロト、ブルーノ・フェルナンデス、ホイルンドをぶつけるリヴァプール戦と同じ戦術を取れれば、サリバを引っ張り出せるでしょう。70分までリードとなれば、その後はゴール前にバスを停めるのみです。
リヴァプールといえば、あちらはサラーに決められて2-2のドローで、われわれは「マグワイアが決めていれば3-2の勝利」です。首位を物差しにすれば、どちらが強いかは一目瞭然…すみません。調子に乗りすぎました。優勝候補の目標は、「ボトム10に苦戦して疲れを残さない」ことかもしれませんが、3回戦で2つめとなるジャイアントキリングを秘かに期待しています。
リヴァプールはアクリントンに4-0、チェルシーはモアカムに5-0で快勝し、マン・シティVSサルフォードは8-0!この流れが続けば、プレミアリーグ勢の初戦敗退は、ヴィラに2-1で敗れたハマーズ、アーセナルを引いてしまったマンチェスター・ユナイテッドとブレントフォードだけになりそうです。
アーセナルVSマン・ユナイテッドといえば、20年前なら最強を決めるバトルでしたが、今季プレミアリーグは2位と13位。直近の公式戦はこちらが4連敗で、注目の一戦と煽れる状況ではありません。最後にエミレーツで勝ったのは、6年前のFAカップ4回戦。当時のアーセナルの主軸だったチェフ、コシールニー、ジャカ、ラカゼット、オーバメヤンは全員退団しています。
今季プレミアリーグの14節は、セットピースから2発喰らって完敗。オンターゲット2本に封じられては、勝利は望むべくもありません。今回のFAカップも劣勢必至ですが、今までよりチャンスがあるのではないかと思っています。理由は明確で、アーセナルが明らかにパワーダウンしているからです。
2022-23シーズンのプレミアリーグは26勝6分6敗。2023-24シーズンは28勝5分5敗で、91ゴール29失点という秀逸な数字を残しています。しかし今季は、11勝7分2敗。現在の39ゴール18失点からペースが変わらなければ、38試合で74ゴール34失点となり、得失点とも前年より悪化します。これまでの苦闘の理由として、まず挙げられるのは「レッドカード」「主軸の負傷」でしょう。
「10人になったブライトン、マン・シティ、ボーンマスの3戦で7ポイントのロスト」「ウーデゴーアが不在の7試合は3勝2分2敗」。これらがなければ、リヴァプールと肩を並べていたのかもしれません。しかし私は、別の数字が気になっています。今季のガナーズのもの足りなさは、アクシデントより戦い方に起因するところが大きいのではないでしょうか。
わかりやすいスタッツを並べてみましょう。2022-23シーズンは、ウーデゴーアが15ゴール7アシストで、ジャカが7ゴール7アシスト。昨季のウーデゴーアは8ゴール10アシストで、デクラン・ライスは7ゴール8アシストでした。ところが今季は、キャプテンとデクラン・ライス、ミケル・メリノ、トーマスら中盤を全員足しても、7ゴール8アシストです。
13試合で1ゴール2アシストのウーデゴーアは、ボックスのサイドを崩すパスワークは健在ですが、中央に入って自ら打つシーンが減っています。初年度は攻守ともに素晴らしかったデクラン・ライスは、7試合すべてでフルタイム出場だったユーロ2024の疲労を引きずってしまったのか、攻め上がりの迫力を欠く試合が目立っています。
新加入のミケル・メリノが必要なタレントだったのは、間違いありません。「テレグラフ」のサム・ディーン記者が「デュエルモンスター」と評するレフティは、90分あたりのデュエルが15.1回。MFでこれを上回るのは、ノッティンガム・フォレストのエリオット・アンダーソン(15.9回)のみです。空中戦は首位ソーチェクの7回には及ばないものの、5.6回はMFの2位となっています。
90分あたりのデュエル勝利は7.6で、エリオット・アンダーソン、テイラー・アダムス、カゼミーロ、ウガルテに次ぐ5位。競り合いとヘディングに関するスタッツはMFのTOP5ですが、チャンスクリエイトは90分あたり0.95回で43位に沈んでいます。つまり今季のアーセナルの8番は、「守備とパスワークは信頼できるが、ゴールに絡まないつなぎ役」ばかりということになります。
守備を重視してポジションを下げることも多く、リスクを取るシーンが減ったインサイドMFたちは、時に前線の孤立の原因になっています。7つのドローのうち5つは、追いつかれてポイントをロスト。勝利の大半が残り20分までにリードして逃げ切る展開で、終盤の決勝ゴールがレスター戦しかないのは、前線を代える以外にゲームチェンジの手段がないからでしょう。
得点力が落ちたアーセナルの本質的な課題は、いくつかのレッドカードをきっかけに、守備重視の布陣を選ぶ頻度が高まった指揮官の采配にあるのではないでしょうか。ウーデゴーアは打てるエリアにもっと入るべきで、デクラン・ライスとミケル・メリノがジャカの映像を見せられれば、プレイを変えられるはずです。
マンチェスター・ユナイテッドのサポーターとしては、「トーマスが右SBで、右ウイングがマルティネッリならチャンス」と考えています。ベストポジションではない2人に、ダロト、ブルーノ・フェルナンデス、ホイルンドをぶつけるリヴァプール戦と同じ戦術を取れれば、サリバを引っ張り出せるでしょう。70分までリードとなれば、その後はゴール前にバスを停めるのみです。
リヴァプールといえば、あちらはサラーに決められて2-2のドローで、われわれは「マグワイアが決めていれば3-2の勝利」です。首位を物差しにすれば、どちらが強いかは一目瞭然…すみません。調子に乗りすぎました。優勝候補の目標は、「ボトム10に苦戦して疲れを残さない」ことかもしれませんが、3回戦で2つめとなるジャイアントキリングを秘かに期待しています。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す