イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「ESPN」が選んだ「プレミアリーグの若手ベスト11」で逸材をチェック!

マンチェスター・シティのニュースターのために用意されたお座敷のようにも見えます。「ESPN」が、「Gabriel Jesus and Dele Alli lead the Premier League’s brightest young stars(ガブリエウ・ジェズス&デル・アリがプレミアリーグの輝かしいヤングスターたちを牽引する)」と題した記事を掲載。今季プレミアリーグで活躍している25歳以下の選手のベストイレブンを選出しています。いささか直近のブレイク組に引っ張られている感はありますが、後半戦になって結果を出し始めた若手選手をチェックしたい方にとっては格好のラインナップでしょう。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしては、アントニー・マルシアルとマーカス・ラシュフォードが「若手が成功することの難しさを示している」とされ、選外なのが残念ですが、彼らの昨季の輝きと現在を比べれば、おとなしく引き下がらざるをえません。プレミアリーグファンが100人いたら、99人までが指名するであろうサンダーランドの守護神ピックフォードから、錚々たる顔ぶれを紹介してまいりたいと思います。

「サンダーランドが生き残っても降格しても、彼のプレミアリーグにおける将来は保証されている」と評されたピックフォードは、先に頭角を現したストークのジャック・バトランドよりひとつ下の22歳。現在は負傷で戦列を離れており、プレミアリーグ16試合出場に留まっているにも関わらず、セーブ数75はトム・ヒートン(バーンリー)の105、ベン・フォスター(WBA)の80に続く第3位。10月にイングランド代表に選ばれたGKは、「リヴァプールやマンチェスター・シティのようなクラブにチェックされている」といわれており、夏に動きがあるかもしれません。

最終ラインは今季流行りの3バックで、ハル・シティのマグワイア、エヴァートンのホルゲート、ミドルズブラのベン・ギブソン。私ならホルゲートよりもボーンマスで活躍してチェルシーに呼び戻されたナタン・アケを取りますが、他の2人は納得です。193cmの長身CBといわれると、ゴール前に立ちふさがってヘッドでクロスをはね返すイメージが湧きますが、前線やサイドに幾度となく飛び出してくる「攻撃的CB」マグワイアのクロスやミドルは脅威です。ボロのギブソンは、今やジョン・ストーンズをかわして若手イングランド人No.1CBではないでしょうか。4-0で圧勝したマンチェスター・シティ戦で活躍したホルゲートは、センスあふれる逸材ではあるものの、もう少し評価は待ってあげたほうがいいと思います。右SBもこなす20歳は、クーマン監督の下でレギュラーポジションをつかむかどうかという立ち位置です。

さて、問題は中盤です。セントラルにエヴァートンの驚愕の18歳トム・デイヴィスと、トッテナムで売出し中のハリー・ウィンクスは大賛成。マン・シティ守備陣を手玉に取ったデイヴィスはすっかりスタメンに定着しており、「ライアン・メイソンやトム・キャロルを追い出した」感のあるハリー・ウィンクスは、線の細さが解消すれば中心選手になれる可能性大です。「ESPN」が無理をしたのは、ウイングバックです。リヴァプールでプレミアリーグ出場わずか1試合のアーノルドを入れるなら、多少守備に目をつぶってミドルズブラの核弾頭アダマ・トラオレにしたいところ。一方で左のレロイ・サネと、トップ下のアレックス・イオビは、新たな説明は要らないでしょう。プレミアリーグデビューシーズンのサネはここまで2ゴールで、最近3試合はスタメン起用。アーセナルの20歳はプレミアリーグ19試合3ゴールと、主力としてなくてはならない存在になっています。

アメリカメディアが2トップに選んだのは、4試合3ゴールと衝撃のデビューを遂げたガブリエウ・ジェズスと、デル・アリ!20歳とはいえ、昨季33試合10ゴールのスパーズのスターをオトナ扱いせず入れるなら、ホイビュルク、レドモンド、エンドング、バイリーは…とツッコミたくなりますが、中盤と後ろがおもしろかったので、呑み込みましょう。こうして並べていただくと、今季も新しいタレントが数多く出てきているのだなと盛り上がります。「ESPN」によると、プレミアリーグの平均年齢は27.3歳、最も若いのは25歳のトッテナムで2位がリヴァプール。最年長は29歳のストークだそうです。ポチェッティーノ監督のチームは、発掘・育成ともに素晴らしいですね。ソン・フンミン、フィンセント・ヤンセン、ハリー・ケイン、エンクドゥのアタッカー陣は、平均年齢22.5歳という若さです。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“「ESPN」が選んだ「プレミアリーグの若手ベスト11」で逸材をチェック!” への2件のフィードバック

  1. にわかスパーズファン より:

    更新お疲れ様です。
    なんともガバガバな選出で、思わず笑ってしまいました。
    そもそも25歳以下っていうとトップはケインとルカクで決まりでしょう。今季ブレイクというのなら主様仰る通りアリは選外だと思いますし…
    選外で前の選手だと個人的にはルックマンに期待してます。

    後ライアンメイソンの名前が出たので、ついでに。チェフが素晴らしいコメントを出していました。元チェルシー、現アーセナルのチェフが元スパーズのメイソンにサポート宣言するなんて、彼の人間性の高さが伺えると思います。嬉しくなったのでコメントに残させていただきます。

  2. makoto より:

    にわかスパーズファンさん>
    多分、「今季ブレイクした」「最近輝き始めた」というニュアンスでやろうとしたのに、デル・アリをどうしても入れたくなったか、いいFWがいなかったのでデル・アリを押し込んだか、ですね。ホルゲートに気づくなら、何とかなりそうなものですが(笑)。私も、自分でベスト11を選ぶなら、4-3-3か3-4-3のウイングにルックマン入れたくなります。

コメントを残す