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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ジョン・デュラン、アントニー、ガルナチョ…プレミアリーグのアタッカーの移籍最新トピックス!

トランスファーマーケットのデッドラインまで、残り2週間を切りました。プレミアリーグ関連の報道を見ると、最近はストライカーに関する話題が増えています。相変わらずの玉石混交で、怪しげなゴシップもありますが、最も活発に動いているウェストハムと、現有戦力の放出の話が続出しているマンチェスター・ユナイテッドの最新動向を追いかけてみましょう。

まずは、ハマーズの前線強化について紹介します。ターゲットとされているのは、アストン・ヴィラのジョン・デュランと、ブライトンのエヴァン・ファーガソン。夏にチェルシーのターゲットといわれていたヴィラのストライカーは、今シーズンの公式戦で途中出場から6ゴールのスーパーサブで、リーグ屈指のゴールマシンです。

昨季プレミアリーグの90分あたりのゴール数0.97は、ハーランドとイサクをしのぐNo.1。今季は1.05で、0.87のサラーと0.83のイサクを大きく上回っています。「テレグラフ」によると、21歳のコロンビア代表に対するオファーは5700万ポンド。CLのモナコ戦の24時間前というタイミングに苛立っていると報じられたヴィラの経営ボードは、8000万ポンドと主張しています。

「デュランが世界でもトップクラスのストライカーになれると本気で考えているクラブがあるとすれば、それはアストン・ヴィラで、監督ならウナイ・エメリだ。彼をほしがるクラブは40を下らない」。フットボールオペレーションディレクターを務めるモンチは、ハマーズのオファーは安すぎると不満のようで、果敢なアプローチは空振りに終わりそうです。

一方、ブライトンで不振に陥っているエヴァン・ファーガソンのほうはリアリティがあります。18歳だった2022‐23シーズンに公式戦34試合16ゴール5アシストという数字を残し、1億ポンドといわれていた若手ストライカーは、今季は14試合1ゴール。プレミアリーグの先発は2回しかありません。チェルシーとアーセナルは動いておらず、ハマーズがトップランナーのようです。

グレアム・ポッターとともに戦えるなら、ゴールを量産していた頃の感覚を取り戻せるかもしれません。ハマーズが希望するローン移籍は、ブライトンにもメリットがあります。ウェルベック、ジョアン・ペドロ、リュテルの4番手としてベンチに置いておくより、イーストロンドンでのパフォーマンスで重要な戦力か売却候補かを判断するほうがベターでしょう。

「CaughtOffside」のマーク・ブルズ編集長は、「契約が締結される可能性が高い」という「エクスプレス」のレポートを引用しながら、双方にとって都合がいい話と評しています。マイケル・アントニオ、ジャロッド・ボーウェン、ニクラス・フルクルクが続々とリタイアしたクラブは、最前線のレギュラーと考えているのかもしれません。

マンチェスター・ユナイテッドも活発に動いているクラブですが、こちらは強化ではなく戦力整理です。ローン移籍間近と報じられているのは、ルーベン・アモリムのフォーメーションでも振るわないアントニー。レアル・ベティスとの契約には買取オプションや義務は含まれておらず、メディカルチェックに進む前のディテールの確認が行われています。

2022年の夏に、8500万ポンドでアヤックスから移籍したウインガーは、プレミアリーグでの最後の試合を終えたのでしょうか。クラブの検討事項は、手離し方にシフトしているようです。同じくローン移籍が噂されているのは、「代理人を務める実弟のドウェイン・メイナード氏が、バルセロナと会談した」と伝えられているマーカス・ラシュフォードです。

マンチェスターダービーでベンチからも外された10番は、5週間を経てもチームに復帰していません。当初はマンチェスターに残りたがっているという話だったのですが、大陸のクラブへの売り込みを続けているうちに退団に傾いたようで、魅力的なプロジェクトならサラリーカットを受け入れる可能性もあるそうです。

ラシュフォード獲得に前向きなバルセロナは財政難で、年俸1560万ポンドの半額負担が厳しく、マンチェスター・ユナイテッドが一部を持つといえば可能性が高まります。オールド・トラフォードで居場所を失いつつあるアタッカーは、カタルーニャ行きを熱望していると伝えられていますが、交渉は長引くのではないでしょうか。

マン・ユナイテッドに関する報道で最も衝撃的だったのは、イタリアの「スカイ」が追いかけているアレハンドロ・ガルナチョのディールです。ラシュフォードとともに、マンチェスターダービーのメンバーから外されたウインガーは、ナポリを率いるアントニオ・コンテ監督の重要なターゲットと伝えられています。

「ナポリが4600万ポンドでオファー」という話にはうなずくのみですが、「7000万ポンドを要求していたクラブが、火曜日の交渉後に5500万ポンドに引き下げた」という続報に絶句しました。1000万ポンドを切るギャップは、あっさり埋まる可能性があります。移籍金2540万ポンドといわれるレッチェの左SBパトリック・ドルグの獲得費用にまわすのか…?

あるいは、「半年後にヴィクター・オシムヘンの移籍金が下がる」といったプラスアルファが存在するのかもしれません。いや、そんな条件があったとしても、ホイルンド、ザークツィー、アマド・ディアロ、ブルーノ・フェルナンデス、メイソン・マウントで前線の3つのポジションをまわすのはリスキーです。

20歳のウインガーの後釜として、ユースの原石の抜擢を考えているなら、楽しみではあります。U-18で8試合9ゴールのチド・オビ=マルティンやジェームズ・スカンロン、ガブリエレ・ビアンチェリ、U-21のイーサン・エニス、サム・マザーといった逸材たちのなかから、次世代のラシュフォードが出てくれば、「ガルナチョは決定力が」と笑って話せるようになるでしょう。

ハマーズとマン・ユナイテッド以外では、「アーセナルがベンヤミン・シェシュコ獲得を継続的に検討」「レナト・ヴェイガをユーヴェに売却するチェルシーはヴラホヴィッチに興味あり」といった話がありますが、いずれも具体的なアクションはないようです。マン・シティが爆走中の冬のマーケットに、サプライズはあるのでしょうか。もろもろ続報に注目です。


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