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フランクフルトのマルムシュ獲得決定!3人の新戦力を得たマン・シティは、中盤を強化するのか?

1月20日、移籍金3350万ポンドでランスのCBアブドゥコディル・フサノフ。その翌日にはパルメイラスのCBヴィトール・レイスを2940万ポンドで引き入れ、昨日はフランクフルトのFWオマール・マルムシュを6320万ポンドで獲得しました。マンチェスター・シティの積極的なアクションによって、プレミアリーグの冬のマーケットにおける支出は、既に昨年の2倍を超えています。

最終ラインに若手2人を加え、前線の即戦力を手に入れた昨季プレミアリーグチャンピオンは、カイル・ウォーカーを手離すようです。メディカルチェックのためにミラノに到着したSBのディールは、420万ポンドの買取オプション付きのローン移籍。イングランドから離れたかったベテランにとって、ACミランは長いキャリアの終着点となるかもしれません。

脆弱な最終ラインと、得点力が課題となっていた左サイドを補強したマン・シティは、最強チームに戻れるのでしょうか。11月以降のプレミアリーグは4勝3分6敗。ビッグ6との対戦は3戦全敗で、オープンプレーからのゴールはゼロです。チャンピオンズリーグは4戦連続勝利なしで、そのうち3試合はリードを守れずポイントを落としています

「クラブにポジティブなエネルギーを感じる。厳しい時期だったことは誰もが知っている。われわれはとてもよいトレーニングを続け、今は乗り越えた感覚がある」。チャンピオンズリーグのパリ戦の前に、前向きなコメントを残したアーリング・ハーランドは、問題は解決していないと思い知ったのではないでしょうか。

雨が降りしきるパルク・デ・プランスでは、彼らが不振に陥った要因の多くが見え隠れしていました。最大の問題は、ロドリが不在の中盤センター。コヴァチッチはデュエルで劣勢となり、ドリブルで抜かれるシーンが目立っていました。8番の後ろにいるルベン・ディアスは、度重なる負傷によってトップフォームを見失っているようで、45分の出場でデュエルは全敗です。

コヴァチッチを70分に下げた理由を問われたペップは、トランジションと連携に問題があったといっていますが、スピードに対抗できない今のギュンドアンは打開策とはいえません。カルヴァン・フィリップスやマテウス・ヌネスなど、ここ数年の中盤の補強はうまくいっておらず、ロドリがいないときの布陣と戦い方は継続的なテーマになっています。

負傷が多く、力を発揮できていないルベン・ディアス、ジョン・ストーンズ、ナタン・アケのポジションは、20歳のフサノフと19歳のヴィトール・レイスで改善できるのでしょうか。トップチームでプレイした経験が浅いCBたちは、プレミアリーグに適応するのに時間がかかるかもしれません。彼らがうまくいったとしても、中盤のソリューションは別途必要でしょう。

「スカイスポーツ」のライアル・トーマス記者によると、マン・シティはアタランタのエデルソンの獲得を検討しているそうです。昨季セリエAで35試合6ゴール1アシストという数字を残し、TOP4復帰の原動力となったブラジル代表MFは、今季も21試合2ゴール2アシストで攻守のハブとなっています。

4200万ポンド程度で獲得できるという説もあるようですが、セリエAで3位のクラブは堅牢なディフェンスで主力の離脱を回避しようとするはずです。プレミアリーグで活躍している選手なら早期にフィットしそうですが、トナーリやエリオット・アンダーソン、ルイス・クックといったあたりも簡単には獲得できそうにありません。

マン・シティはさらなる新戦力を手に入れるのか。フォーデンの復調、サヴィーニョの覚醒、マルムシュの加入はプラス材料で、リーグで全敗だった11月の苦しみを再度味わうことはないと思われますが、中盤の強化を成功させなければ無冠で終わる可能性が高まります。デッドラインまで、残り11日。CL敗退の危機を迎えているクラブの立ち回りに注目しましょう。


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