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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナル、チェルシー、トッテナム…突如勃発したストライカーの争奪戦は、アルテタの勝利?

「ジョン・デュランを移籍させようとしているアル・ナスルは、7500万ユーロ(6300万ポンド)とアドオンでアストン・ヴィラと口頭合意に達しようとしている」。独占と銘打ったファブリツィオ・ロマーノさんのポストが事実なら、ヴィラはストライカーを補強しようとするでしょう。そうなると、「ガーディアン」「スカイスポーツ」が報じたアーセナルのオファーは…?

「ガーディアン」のベン・フィッシャー記者は、サカとジェズスが負傷離脱となったクラブが、最優先ターゲットとしていたオリー・ワトキンスにアプローチしたと伝えています。サウジのクラブの動向は、ノースロンドンも知っていたはずです。このタイミングで、プレミアリーグ30試合10ゴール5アシストのエースに手を伸ばしても、リアクションは目に見えています。

アル・ナスルは、レヴァークーゼンのヴィクター・ボニフェイスもクラブ間合意に漕ぎ着けたと伝えられています。ドイツの「スカイスポーツ」によると、移籍金は5000万ポンド。ファブリツィオ・ロマーノさんは、こちらの情報も押さえており、「サウジのクラブに入団するのは、どちらかひとり」といっています。

「スカイスポーツ」のライアル・トーマス記者とカヴェ・ソルヘコル記者は、「アーセナルはオファーを改善して戻ってくる」と主張。ファブリツィオ・ロマーノさんによると、最初の提示は6000万ポンドだったそうですが、多少積まれてもヴィラはNGでしょう。そもそも「29歳のストライカーに6000万」は、アーセナルらしくない話です。

ライプツィヒのベンヤミン・シェシュコは21歳で、7000万ポンドといわれています。冬のマーケットでは無理でも、次の夏に若いストライカーを引き入れられるなら、ガナーズはそちらを選ぶのではないでしょうか。にわかに信じがたいネタですが、4人の記者のレポートに矛盾はありません。アルテタ監督がヴィラのストライカーをほしがっているのは、事実なのでしょう。

突如勃発したストライカー騒動を追っていくと、主役はミュンヘンにいるようです。バイエルン退団を決断したといわれるマティス・テル。昨季のブンデスリーガとチャンピオンズリーグで38試合9ゴール6アシスト、90分あたりで1.15ゴールという秀逸なスタッツを残した19歳のストライカーは、スピード、テクニックと空中戦の強さを兼ね揃えた逸材です。

「インディペンデント」でチーフフットボールライターを務めるミゲル・デラニー記者は、「アーセナルはマティス・テルとの契約を検討中で、チェルシー、トッテナム、マンチェスター・ユナイテッドも興味を示している」とレポートしています。出場機会を得たいヤングスターは、ニコラス・ジャクソンの存在によってエンクンクに出番がないクラブには難色を示しそうです。

その観点では、絶対的な存在になりつつあるソランケがいるトッテナムより、唯一の本職であるジェズスが将来不透明のアーセナルのほうが希望がありそうです。ミゲル・デラニー記者は、「テル自身も、アーセナルの現在のポジションと攻撃のオプションの薄さに可能性を感じており、移籍について非常にオープンになっている」と添えています。

アーセナルの関心事は、「買取オプションを付けられるか」。単なるローンなら、アルテタのみならず、プレミアリーグ勢の熱は冷めるでしょう。一連の話の論点を整理すると、こうなります。サウジが選ぶのはジョン・デュランかボニフェイスか。バイエルンはマティス・テルの移籍を容認するのか。19歳を獲得するのはどこか。現状は予測不能。どうなるか、見てみましょう。(マティス・テル 写真著作者/Telalon)


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