2025.01.30 チャンピオンズリーグ2024-25チャンピオンズリーグ
リヴァプール、アーセナル、ヴィラはTOP8、マン・シティはぎりぎりセーフ!CL最終戦レポート!
チャンピオンズリーグ2024‐25シーズンのリーグフェイスも、ラストマッチとなりました。18試合の一斉キックオフは、ロンドンの時間で29日20時。リヴァプールは全勝で駆け抜けるのか、アーセナルとアストン・ヴィラはノックアウトラウンドのストレートインを達成できるのか、25位のマンチェスター・シティは大会に残れるのか。あれこれ気になる忙しい90分が始まります。
いきなりゴールラッシュを決めたのは、ヴィラパークにセルティックを迎えたエメリのチームです。開始3分、左サイドのジェイコブ・ラムジーがティーレマンスとワンツーをかわし、ボックス左を突破。ニアでフリーだったモーガン・ロジャースが、きれいなグラウンダーを難なくプッシュしました。1‐0とした2分後、右から前線にパスを通したのは新鋭のボハルデでした。
トラスティを背負っていたオリー・ワトキンスは、ダイレクトで右にいたモーガン・ロジャースへ。ミドルシュートが右隅に吸い込まれた瞬間、ヴィラパークは爆音に包まれました。あまりにも感動的な雰囲気を、言葉にできるジャーナリストはいるのでしょうか。現在9位の彼らは勝利が絶対条件で、得失点差も意識しなければなりません。
28分に先制したのは、アイントホーファンでPSVと戦っているリヴァプールです。敵陣のボックスで、フェールマンの緩いトラップに突進したフェデリコ・キエーザがPKを獲得。古巣相手にPKを決めたガクポは、表情を変えずにチームメイトの祝福を受けています。サラー、ファン・ダイク、アーノルド、マック・アリスター、コナテら主力不在の一戦は、順調な滑り出しでした。
ほぼ同時に、リードを許したのはアーセナルです。ジローナとのアウェイゲームは、サリバ、ティンバー、デクラン・ライス、カイ・ハヴェルツがベンチスタート。28分にキヴィオルとトーマスの裏を突いたファンペのスルーパスが、失点につながりました。ボックスを飛び出したネトの動きを見たアルノー・ダンジュマは、冷静に右隅に流し込みました。
ヴィラとレッズがリード、アーセナルはビハインドでマン・シティは0‐0。30分過ぎから、4チームすべてが違う展開に突入します。ヴィラパークは、36分と38分にアイダが連発でイーブンに戻りました。最初のゴールは左からのクロスのクリアをバイシクル、2発めは旗手怜央の優しいグラウンダーをゴール前でプッシュ。このままならヴィラは9位以下で、プレーオフにまわります。
35分にヨハン・バカヨコのゴールで追いつかれたリヴァプールは、42分の遠藤航のロングフィードから2点めをゲット。ガクポが前線で粘って右に流し、フェデリコ・キエーザの強烈な一撃をGKベニテスが右に弾くと、詰めたエリオットが右隅に流し込みました。このままハーフタイムかと思いきや、45分に遠藤航が2人がかりでつぶされ、ショートカウンターが発動します。
フェールマンのラストパスを左で受けたサイバリが、ニアポスト際を抜いて2‐2。さらに追加タイム6分、サイバリのパスが左からオーバーラップしたマウロ・ジュニオールに出ると、ニアに入ったクロスがペピの足にかすってケレハーの脇を抜き、右のサイドネットに届きました。逆転されてしまったものの、ガクポとロバートソンは早い時間にお役御免となるでしょう。
リードされていたアーセナルは、4分で逆転しました。38分にカラフィオーリのパスを中央で受けたトーマスが、珍しくドリブルでボックスに持ち込んで倒され、ジョルジーニョがPKを右に決めて1‐1。勝ち越しゴールは42分、ジョルジーニョからボックス右でもらったヌワネリが、センターにまわり込んで左隅に決めました。17歳のアタッカーは、CL初先発で初ゴールです。
>最大のサプライズはシティ・オブ・マンチェスターで、45分にマテウス・ヌネスを抜き去ったジュルガのクロスを、オニェディカがダイレクトで決めて0‐1。ドローでも敗退となるマン・シティは、45分で2点が必要です。2‐2のヴィラも勝利が必須条件で、3‐2のリヴァプールはクルージング、1‐2でリードのアーセナルは1ポイントなら確実にプレーオフを回避できます。
主力を下げてタイラー・モートンとニョニにチャンスを与えたリヴァプールは、後半のオンターゲットは1本のみで7勝1敗。2位のバルセロナがアタランタと引き分けたため、リーグフェイズを首位で終えました。アーセナルは、後半のジローナのシュートを2本に抑えて6勝1分1敗の3位フィニッシュ。8試合トータルで3失点は、インテルに次いで2番めに少ない数字です。
何としても勝ちたかったヴィラは、後半は完全にゲームをコントロールしました。勝ち越しゴールは、60分のカウンター。ドリブルでハーフラインを越えたマッギンがエンゲルスとの競り合いを制し、前線に縦パスを通すと、ジェイコブ・ラムジーとオリー・ワトキンスは2対1です。右から上がったジェイコブ・ラムジーが中に転がすと、エースは難なくゴール右に決めました。
いやー、凄かったです、ヴィラパーク。3‐2となった直後のチャントを聞いて、泣けてきてしまいました。セルティックは旗手のミドルとアイダの右からのシュート以外に、ゴールに迫るシーンはなく、91分に勝負を決める失点を喫してしまいます。自陣のボックス右でスローインを受けたデーン・マレーからボールを奪ったのは、決勝ゴールのオリー・ワトキンスでした。
ドリブルでGKをかわしたストライカーは、後ろのモーガン・ロジャースのほうが打ちやすいと見て譲りました。ゴール左に蹴り込んだ22歳は、キャリア初のハットトリック。バルサに勝てなかったアタランタと、ザグレブに敗れたミランをかわしたヴィラは、8位に食い込みました。ノックアウトラウンドに強いウナイ・エメリが率いるチームは、どこまでいけるでしょうか。
後半開始から攻め続けていたマン・シティが追いついたのは、53分。ハーフラインからドリブルでボックスに迫ったコヴァチッチが、CBの股間を通すクレバーなシュートを左隅に収めました。逆転したのは63分。サヴィーニョの縦パスでボックス左に出たグヴァルディオルは、ハーランドが触ってくれることを期待して中に入れたのでしょう。
足を出したのはオルドニェスで、記録はオウンゴール。69分に右から放ったタルビの強烈なシュートは、エデルソンが左に弾き出しました。勝ち抜けを決める3点めは77分。ジョン・ストーンズのサイドチェンジを胸でトラップしたサヴィーニョが、右足を思い切り振り抜いてGKの足元を抜きました。3‐1で勝ったマン・シティは、得失点差で22位というきわどい着地でした。
アタランタとミランが両方ポイントを落とさなければ、ヴィラは勝ってもプレーオフだったので、6~7会場の経過を追いかけ続けるせわしない観戦となりました。リヴァプール、アーセナル、ヴィラのサポーターのみなさん、おめでとうございます!シティズンのみなさんも、よかったですね。それにしても、疲れました。プレーオフが終われば、そこから先は見慣れたCLです。(マテオ・コヴァチッチ 写真著作者/Светлана Бекетова)
いきなりゴールラッシュを決めたのは、ヴィラパークにセルティックを迎えたエメリのチームです。開始3分、左サイドのジェイコブ・ラムジーがティーレマンスとワンツーをかわし、ボックス左を突破。ニアでフリーだったモーガン・ロジャースが、きれいなグラウンダーを難なくプッシュしました。1‐0とした2分後、右から前線にパスを通したのは新鋭のボハルデでした。
トラスティを背負っていたオリー・ワトキンスは、ダイレクトで右にいたモーガン・ロジャースへ。ミドルシュートが右隅に吸い込まれた瞬間、ヴィラパークは爆音に包まれました。あまりにも感動的な雰囲気を、言葉にできるジャーナリストはいるのでしょうか。現在9位の彼らは勝利が絶対条件で、得失点差も意識しなければなりません。
28分に先制したのは、アイントホーファンでPSVと戦っているリヴァプールです。敵陣のボックスで、フェールマンの緩いトラップに突進したフェデリコ・キエーザがPKを獲得。古巣相手にPKを決めたガクポは、表情を変えずにチームメイトの祝福を受けています。サラー、ファン・ダイク、アーノルド、マック・アリスター、コナテら主力不在の一戦は、順調な滑り出しでした。
ほぼ同時に、リードを許したのはアーセナルです。ジローナとのアウェイゲームは、サリバ、ティンバー、デクラン・ライス、カイ・ハヴェルツがベンチスタート。28分にキヴィオルとトーマスの裏を突いたファンペのスルーパスが、失点につながりました。ボックスを飛び出したネトの動きを見たアルノー・ダンジュマは、冷静に右隅に流し込みました。
ヴィラとレッズがリード、アーセナルはビハインドでマン・シティは0‐0。30分過ぎから、4チームすべてが違う展開に突入します。ヴィラパークは、36分と38分にアイダが連発でイーブンに戻りました。最初のゴールは左からのクロスのクリアをバイシクル、2発めは旗手怜央の優しいグラウンダーをゴール前でプッシュ。このままならヴィラは9位以下で、プレーオフにまわります。
35分にヨハン・バカヨコのゴールで追いつかれたリヴァプールは、42分の遠藤航のロングフィードから2点めをゲット。ガクポが前線で粘って右に流し、フェデリコ・キエーザの強烈な一撃をGKベニテスが右に弾くと、詰めたエリオットが右隅に流し込みました。このままハーフタイムかと思いきや、45分に遠藤航が2人がかりでつぶされ、ショートカウンターが発動します。
フェールマンのラストパスを左で受けたサイバリが、ニアポスト際を抜いて2‐2。さらに追加タイム6分、サイバリのパスが左からオーバーラップしたマウロ・ジュニオールに出ると、ニアに入ったクロスがペピの足にかすってケレハーの脇を抜き、右のサイドネットに届きました。逆転されてしまったものの、ガクポとロバートソンは早い時間にお役御免となるでしょう。
リードされていたアーセナルは、4分で逆転しました。38分にカラフィオーリのパスを中央で受けたトーマスが、珍しくドリブルでボックスに持ち込んで倒され、ジョルジーニョがPKを右に決めて1‐1。勝ち越しゴールは42分、ジョルジーニョからボックス右でもらったヌワネリが、センターにまわり込んで左隅に決めました。17歳のアタッカーは、CL初先発で初ゴールです。
>最大のサプライズはシティ・オブ・マンチェスターで、45分にマテウス・ヌネスを抜き去ったジュルガのクロスを、オニェディカがダイレクトで決めて0‐1。ドローでも敗退となるマン・シティは、45分で2点が必要です。2‐2のヴィラも勝利が必須条件で、3‐2のリヴァプールはクルージング、1‐2でリードのアーセナルは1ポイントなら確実にプレーオフを回避できます。
主力を下げてタイラー・モートンとニョニにチャンスを与えたリヴァプールは、後半のオンターゲットは1本のみで7勝1敗。2位のバルセロナがアタランタと引き分けたため、リーグフェイズを首位で終えました。アーセナルは、後半のジローナのシュートを2本に抑えて6勝1分1敗の3位フィニッシュ。8試合トータルで3失点は、インテルに次いで2番めに少ない数字です。
何としても勝ちたかったヴィラは、後半は完全にゲームをコントロールしました。勝ち越しゴールは、60分のカウンター。ドリブルでハーフラインを越えたマッギンがエンゲルスとの競り合いを制し、前線に縦パスを通すと、ジェイコブ・ラムジーとオリー・ワトキンスは2対1です。右から上がったジェイコブ・ラムジーが中に転がすと、エースは難なくゴール右に決めました。
いやー、凄かったです、ヴィラパーク。3‐2となった直後のチャントを聞いて、泣けてきてしまいました。セルティックは旗手のミドルとアイダの右からのシュート以外に、ゴールに迫るシーンはなく、91分に勝負を決める失点を喫してしまいます。自陣のボックス右でスローインを受けたデーン・マレーからボールを奪ったのは、決勝ゴールのオリー・ワトキンスでした。
ドリブルでGKをかわしたストライカーは、後ろのモーガン・ロジャースのほうが打ちやすいと見て譲りました。ゴール左に蹴り込んだ22歳は、キャリア初のハットトリック。バルサに勝てなかったアタランタと、ザグレブに敗れたミランをかわしたヴィラは、8位に食い込みました。ノックアウトラウンドに強いウナイ・エメリが率いるチームは、どこまでいけるでしょうか。
後半開始から攻め続けていたマン・シティが追いついたのは、53分。ハーフラインからドリブルでボックスに迫ったコヴァチッチが、CBの股間を通すクレバーなシュートを左隅に収めました。逆転したのは63分。サヴィーニョの縦パスでボックス左に出たグヴァルディオルは、ハーランドが触ってくれることを期待して中に入れたのでしょう。
足を出したのはオルドニェスで、記録はオウンゴール。69分に右から放ったタルビの強烈なシュートは、エデルソンが左に弾き出しました。勝ち抜けを決める3点めは77分。ジョン・ストーンズのサイドチェンジを胸でトラップしたサヴィーニョが、右足を思い切り振り抜いてGKの足元を抜きました。3‐1で勝ったマン・シティは、得失点差で22位というきわどい着地でした。
アタランタとミランが両方ポイントを落とさなければ、ヴィラは勝ってもプレーオフだったので、6~7会場の経過を追いかけ続けるせわしない観戦となりました。リヴァプール、アーセナル、ヴィラのサポーターのみなさん、おめでとうございます!シティズンのみなさんも、よかったですね。それにしても、疲れました。プレーオフが終われば、そこから先は見慣れたCLです。(マテオ・コヴァチッチ 写真著作者/Светлана Бекетова)
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