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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ラシュフォードとアセンシオをダブルで獲得間近!マーケットの主役となったアストン・ヴィラはCBも…?

プレミアリーグを知らないフットボールファンに、どちらがチャンピオンズリーグで戦っているチームかと問えば、大半は黄色いシャツを指差すでしょう。モリニューのウルヴスVSアストン・ヴィラは、速攻が冴えたホームチームが2‐0で完勝。54分のドニエル・マレンのゴールを取り消したVARに激怒するヴィラのサポーターも、自分たちが勝つべきだったとはいわないはずです。

素晴らしいポジショニングでゴンサロ・ゲデスのチャンスをつぶし続けたエミリアーノ・マルティネスがいなければ、ポゼッション31%のウルヴスが差を広げていたでしょう。この試合は、移籍騒動の渦中にあった2人のストライカーのコントラストが印象的でした。12回のボールタッチで前半を終えたオリー・ワトキンスは、鼠径部を痛めてハーフタイムにリタイアとなりました。

一方、36分にGKとの1対1で止められたマテウス・クーニャは、97分のカウンターでコンサを翻弄し、勝負を決める2点めをゲット。タイムアップの笛が鳴ると、ゴール裏のサポーターに胸のエンブレムを示し、何度もピッチを指差しました。ここに残るといいたかったのでしょう。アーセナルのターゲットといわれていた10番は、試合が終わった直後に契約延長が報じられています。

新たな契約は2029年までの4年半で、夏になると6000万ポンドのバイアウト条項が発動するそうです。「マテウスの功績への報酬であり、ピッチでの彼の重要性を象徴する契約」と説明したマット・ホブスSDは、「彼はクラブとファンを愛し、与えられた機会にとても感謝している」と続けています。クラブをプレミアリーグに残留させたいという本人の言葉に、嘘はないでしょう。

しかし、今回の契約で設定されたバイアウト条項は、「近いうちにクラブを離れる。そうなった際に、ウルヴスに相応の移籍金を残す」といっているようにも見えます。昨季のプレミアリーグでは32試合12ゴール7アシスト、今季は既に11ゴール4アシスト。強豪クラブに注目されている25歳の多才なFWは、苦しいシーズンの途中で愛するクラブに背中を見せたくなかったのでしょう。

ウルヴス戦の前日にジョン・デュランをアル・ナスリに売却したヴィラは、オリー・ワトキンスが負傷離脱となれば、ストライカー不在というピンチに陥ります。スーパーサブの穴を埋める候補として、チェルシーのジョアン・フェリックスやパリのマルコ・アセンシオの名前が挙がっていたのですが、最も獲得に近づいているのはマンチェスター・ユナイテッドの10番のようです。

「アスレティック」のデヴィッド・オーンスタイン記者とローリー・ウィットウェル記者は、「すべての関係者の間で詳細を詰める必要があるが、ヴィラは金銭面の条件を整理し、サラリーについてユナイテッドを満足させた。選手の説得においても大きな進展が見られ、ウナイ・エメリも全面的に支持している。買取オプション付きのローンで合意するだろう」と伝えています。

「テレグラフ」のジョン・パーシー記者も、「ラシュフォードの週給32万5000ポンドは障害となっているが、本人が移籍したがっており、ヴィラはサラリーのかなりの部分を支払う用意がある。現段階では、買取義務ではなく、完全移籍に切り替えるかどうかの選択肢が含まれると見做されている」とレポート。ファブリツィオ・ロマーノさんも「決定間近」とポストしています。

マン・ユナイテッドでくすぶっている生え抜きのアタッカーも、残留の可能性をゼロにしたくないようで、買取オプションの金額でもめなければ間もなく発表されるでしょう。ラシュフォードについて「very close」と表現したトランスファーマーケットのエキスパートは、マルコ・アセンシオのヴィラ入団についても、「here we go!」といっています。

こちらはストレートローンで、彼は本日中にイングランドに入るそうです。ジョン・デュラン、フィロジーン、ジエゴ・カルロスの売却で9400万ポンドを手に入れたヴィラは、CBの強化も進めており、チェルシーのディサシと個人合意に達しています。ライバルのスパーズから好条件のオファーがなければ、マレン、ラシュフォード、アセンシオに続く4人めの即戦力獲得です。

「エメリ監督はラシュフォードの大ファンで、彼が最高のコンディションを取り戻すのをサポートできると確信している」「アセンシオを復活させられるのは、エメリだ」。スランプに陥っている選手をよく知る現地記者は、ウナイ・エメリの手腕に期待しているようで、早期にフィットしてくれればチャンピオンズリーグのノックアウトフェイズが楽しみになります。

ディーン・スミスとジェラードの下で17位、11位、14位だった古豪は、エメリ招聘から7位、4位と着実にステップアップしています。4位マン・シティとの4ポイント差は、埋められない距離ではありません。プレミアリーグでは10試合連続で3ゴール以上がないチームは、3人のアタッカー獲得で流れを変えられるでしょうか。まずはデッドラインデーのニュースに注目しましょう。


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