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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ガルナチョ奮闘、最後はマグワイア!大苦戦のマンチェスター・ユナイテッドがFAカップ5回戦進出!

相変わらず、低調な前半。マンチェスター・ユナイテッドのシュート2本は、いずれもセットピースでした。22分の右サイドのFKから、アマド・ディアロが思い切り蹴ったミドルはジョルダン・アイェウが足に当ててCK。ブルーノのキックがクリアされた後の二次攻撃で、右にいたアマド・ディアロがヒールで落とすと、パトリック・ドルグのダイレクトショットはバーを越えていきました。

フライデーナイト開催のFAカップ4回戦。オールド・トラフォードに乗り込んだレスターは、42分に先制しました。右サイドに出たウガルテから2人がかりで奪い、ソマレがボックス左のエル・カンヌスにつなぐと、右からセンターに走り込んだエンディディはフリーです。グラウンダーに合わせた右足インサイドの一撃に、オナナは足を出すのが精一杯。浮いたボールがボビー・デコルドヴァ=リードの頭に当たって枠に飛び込みました。

最初の45分の終わりを告げるホイッスルが鳴った瞬間、小さなブーイング。ピッチの上もスタンドもローテンションです。今季のマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグで17位のウルヴスに敗れ、19位のイプスウィッチ戦はドローで終えています。最下位セインツとのホームゲームも、80分まで0‐1。18位のレスターに負けても、不思議ではありません。

アモリム監督は、ハーフタイムにパトリック・ドルグを下げ、ガルナチョを投入。前線にホイルンド、左右からガルナチョとアマド・ディアロが仕掛け、その後ろにメイヌー、ブルーノ、ウガルテ、ダロトという布陣になりました。後半最初のシュートは、53分のマズラウィのミドル。時間が経つにつれて、ガルナチョとアマド・ディアロにロングフィードが入るようになりました。

56分にジャスティンをかわしたガルナチョが左サイドを突破し、折り返しをニアに入れるも、メイヌーには届かず。オールド・トラフォードはチャントのボリュームが上がっています。メイヌーに代わってザークツィーが入ったのは64分。ウガルテの縦のスルーパスで、ガルナチョがラインの裏に出たのは交代カードの直後でした。

GKハーマンセンの前で放った右足のシュートは、必死に戻ってスライディングしたヴァウト・ファースの足に当たり、GKの頭上を越えてラインを越えようとしています。決まりかと思ったのですが、ぎりぎりで間に合ったオコリのクリアがバーを叩いてピッチに戻ってきました。どうやらノーゴール。しかし確実に、ゴールの匂いが漂い始めています。

同点ゴールが決まったのは68分。デコルドヴァ=リードと対峙したガルナチョが縦に持ってニアに折り返すと、ホイルンドがプッシュしたボールはファースにブロックされますが、ザークツィーがこぼれ球を押し込みました。一気に逆転したいマン・ユナイテッドは、ギアがトップに入っており、左のダロトとガルナチョにボールを集めています。

ガルナチョの突破は強力な武器ですが、シュートは…。ゴールラインまで抉って出す高速グラウンダーが、味方に届けば決まるはずですが、ことごとくレスター守備陣に跳ね返されています。ウガルテとのパス交換から、ボックス左に出たのは79分。ニアポスト際を狙ったはずのシュートは、打った瞬間にアウトとわかるコースで、思わず「何でやねん!」と叫んでしまいました。

ブルーノ・フェルナンデス、マズラウィ、マグワイアが左右にボールを散らし、フリーでクロスを入れられる状況を創ろうとしているものの、クリバリやジャスティンにコースを切られ、ホイルンドとザークツィーが打てるシーンはありません。88分にカットインしたガルナチョのシュートは、ハーマンセンがキャッチ。追加タイムは3分です。

左サイドでFKを得たのは、93分。ブルーノ・フェルナンデスがボックス右に浮かしたボールに、ハーマンセンは出られませんでした。外から走り込んだマグワイアはフリーで、GKの足元にたたきつけたヘディングはパーフェクト。ネットが揺れた瞬間、ゴール裏が弾けました。残り30秒で2‐1。アモリム就任以来の9勝のうち、4勝は90分以降の劇的な決勝ゴールです。

シュートは相変わらず課題ですが、左サイドを制圧したガルナチョには、「最高だったぜ!」と伝えたくなります。ビルドアップを仕切り、最後に決めたマグワイアは、もちろんヒーロー。中盤で体を張りつつ、前線を動かしたウガルテも素晴らしいパフォーマンスでした。プレミアリーグは厳しい状況ですが、FAカップとヨーロッパリーグが希望をつないでいます。

レニー・ヨロ、パトリック・ドルグ、ウガルテ、メイヌー、アマド・ディアロ、トビー・コリアー、ガルナチョ、ホイルンド、ザークツィー。近年の補強とアカデミー出身の抜擢で、U-23が増えているのはプラス材料といえるでしょう。アマド・ディアロに続いて何人かが覚醒し、得点力が高まれば、2つのトーナメントがより楽しみになります。

現状は課題山積で、快勝といえる試合がない季節が続くのかもしれません。しばらくは、若手の成長を楽しみにしながら、一喜一憂し続けるしかなさそうです。「BBC」の見出しは、「Not Fergie time, offside time」。ルート・ファン・ニステルローイが憤慨しているそうですが、見なかったことにしましょう。


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