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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

実績か連携か、レジェンドか。アーセナルがリストアップした5人のスポーツディレクター候補とは?

ブカヨ・サカ、ガブリエウ・ジェズス、マルティネッリ、カイ・ハヴェルツ。前線の主力4人を一気に抜かれたら、欧州制覇の有力候補といわれるリヴァプールやレアル・マドリードでも勝ち続けるのは難しいでしょう。サラー、ガクポ、ルイス・ディアス、ジョッタがいなければ、フェデリコ・キエーザ、ジョッタ、ダルウィン・ヌニェス、エリオットで何とかするしかありません。

「冬のマーケットで、なぜ動かなかったのか」と問われれば、目先の課題解決より長期的な強化を志向したと答えるのみでしょう。いや、もっと正直にいえば、「カイ・ハヴェルツ、トロサール、マルティネッリ、ヌワネリ、スターリングで何とかなると考えていた」のだと思われます。デッドラインデーの前日に行われたマン・シティ戦は、5-1の圧勝で順風満帆でした。

しかし今、アーセナルは、今季最大のピンチを迎えています。カイ・ハヴェルツのシーズンアウトが発表された後、プレミアリーグ3試合でたったの2ゴール。レスター戦の終盤にミケル・メリノが連発した後、183分ノーゴールという厳しい状態に陥っています。DFを前線に配するアルテタ監督の工夫は不発で、サカとマルティネッリが戻ってくるまで耐えるのみです。

負傷者続出&レッドカード5枚と最悪の展開となった今季は、無冠に終わりそうな雲行きですが、
指揮官が6年めとなる2025-26シーズンを「惜しかった」で終えるわけにはいきません。最初に着手すべきは、エドゥ・ガスパールの退任で空席となっているスポーツディレクターのアサインです。「アスレティック」の3人の記者が、最新の状況を報じています。

「新たなSDを3月に決める予定」と記されたレポートによると、現在はリストアップを進めている段階で、具体的なオファーには至っていないそうです。エドゥの右腕として動き、リカルド・カラフィオーリとミケル・メリノの獲得に関わったジェイソン・アイト暫定SDも候補のひとりですが、ここまで引っ張ったということは、実績がある即戦力を優先するのではないでしょうか。

デヴィッド・オーンスタイン、ジェームズ・マクニコラス、ジョーダン・キャンベルが挙げる候補は、マンチェスター・ユナイテッドが12月に解任したダン・アシュワース、アトレティコ・マドリードから離れたばかりのアンドレア・ベルタ、レアル・ソシエダとの契約が夏に終わるロベルト・オラベ。モナコでCEOに昇格したチアゴ・スクーロは、イエスとはいわないでしょう。

サー・ジム・ラトクリフを苛立たせたダン・アシュワースは、選手獲得のスペシャリストではなく、チームマネジメントを強みとしています。ニューカッスルでは高い評価を得ていた人物ですが、今のアーセナルのニーズには、うまくはまらないのではないでしょうか。このなかでは、スペインのクラブを強化した2人が魅力的です。

アトレティコ・マドリードに12年在籍したアンドレア・ベルタは、グリーズマン、ロドリ、オブラク、フリアン・アルバレスなどビッグディールを成功させてきたアドバンテージがあります。ジョーダン・キャンベル記者は、「プレミアリーグでの次の役割に備えて、ロンドンで英語を勉強中」と報じていますが、具体的な話があるのでしょうか。

レアル・ソシエダを欧州の常連にしたロベルト・オラベの最大の強みは、アーセナルとの良好なリレーションです。ティアニー、モンレアル、ミケル・メリノ、ウーデゴーアのディールを主導したSDは、マルティン・スビメンディを口説き落とすというミッションでは適任でしょう。「イサクとダヴィド・シウヴァを獲得」という実績も、強力なアピールポイントです。

SD候補といえば、「フットボール・ロンドン」が報じたクラブのOBも並べておいたほうがいいでしょう。「アーセナルの経営ボードが検討してくれているなら、これほど光栄なことはない。でも今は、オファーは届いていない」とポッドキャストで語ったトマシュ・ロシツキは、具体的な話があれば前向きに考えるようです。

「1月にストライカーを獲得できなかった」と見做されているジェイソン・アイトより、ラ・リーガをよく知るSDたちのほうが説得力があります。経験を取るなら、母国イタリアのパルマやジェノアでも評価されていたアンドレア・ベルタ。指揮官との連携重視なら、バスク人のロベルト・オラベでしょう。ロシツキにはロマンはあるのですが…まずは、続報を待ちましょう。


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