惜敗だったマン・シティ戦は復活の兆し…解任が噂されるポステコグルーにもう一度チャンスを!

カラバオカップのリヴァプール戦で4-0の完敗を喫し、FAカップでアストン・ヴィラに2-1で敗れたため、あまり話題にならなかったのですが、2月に入ってからプレミアリーグで3連勝。アウェイのブレントフォード戦を0‐2で制した後、マンチェスター・ユナイテッドに1-0でダブルを達成し、ポートマン・ロードのイプスウィッチ戦は1‐4の圧勝です。
トッテナム・ホットスパー・スタジアムにマンチェスター・シティを迎えた27節は、0‐1で敗れたものの、結果が逆でも驚かない展開でした。ポゼッションは56%対44%、シュート数は11対12、オンターゲットは6対5。立ち上がりは低調で、12分にジェレミー・ドクのグラウンダーをハーランドに決められてしまいますが、その後のピンチをしのいで後半の逆襲につなげました。
ドクのきわどいミドル、アーリークロスをフリーで受けたサヴィーニョのボレー、ドクの折り返しをプッシュしたハーランド…前半の決定機でもうひとつ決めていれば、マン・シティは悠々と試合を畳んでいたでしょう。55分のペドロ・ポロの高速クロスに突っ込んだオドベールのシュートは左にアウト。59分のFKで競り勝ったダンソのヘッドはエデルソンの正面でした。
最大のチャンスは84分、ベルナルド・シウヴァを2人でつぶしたカウンター。パペ・マタル・サールのパスをソン・フンミンが右に流すと、コヴァチッチを抜き去ってスプリントしたブレナン・ジョンソンがニアにラストパスを通しました。ニアに打ったソン・フンミンのダイレクトショットは、エデルソンがビッグセーブ。ペップは、敗戦も想像したはずです。
ハーランドのゴールがハンドで取り消しになったのは98分。直後、ペドロ・ポロのクロスをソン・フンミンが背中に当てて後ろに送ると、走り込んできたパペ・マタル・サールはノーマークでした。コンマ数秒でも遅れて入っていれば、決定的なヘディングシュートは浮かなかったでしょう。敗れはしたものの、サポーターたちの納得感は得られたのではないでしょうか。
今季のスパーズの14敗のうち13敗は1点差で、10勝のうち9勝は2点差以上の快勝です。ヴィカーリオ、ロメロ、ファン・デ・フェン、ウドジェ、ソランケ、ベンタンクールが一挙に長期離脱という悪夢のようなアクシデントがなければ、敗戦の半分は引っくり返していたでしょう。最後の3ヵ月は、苦しいやりくりを強いられた指揮官が、手駒さえ揃えば戦えると証明する季節です。
戦力不足だった最終ラインを放置した経営ボードこそが、不振の責任を取るべきでしょう。しかしダニエル・レヴィ会長は、サポーターの非難をきれいな言葉でかわすはずです。アーチー・グレイ、ベリヴァル、マイキー・ムーア、オドベール、そしてマティス・テル。U-20を抜擢して未来の礎を築いた指揮官に、もう1度チャンスがあることを願ってやみません。
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