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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

神セーブ連発のアリソンが決勝ゴールも演出!ショート2本のリヴァプールが28本のパリに先勝!

10月のアーセナル戦は2‐0で完敗、1月のマン・シティ戦は4‐2の逆転勝利。チャンピオンズリーグのリーグフェーズで15位だったパリ・サンジェルマンは、首位で通過したリヴァプールには勝てないと思っていました。ラウンド16のファーストレグは、パルク・デ・プランス。アルネ・スロットのチームは、ガクポ不在は気になるものの、ほぼベストメンバーです。

キックオフから5分までは、イーブンの展開。パリの最初のシュートは8分、ボックス手前で右足を振り抜いたバルコラは、コナテにブロックされています。ここからは、驚異のハーフコートマッチ。ウスマン・デンベレが右サイドを突破した16分の決定機は、フリーで折り返しを受けたジョアン・ネヴィスがバウンドに合わせられず、ハーフボレーは浮いてしまいました。

20分に右からカットインしたデンベレは、左足の一撃をファン・ダイクの足に当てています。1分後、アリソンがCKをパンチでクリアすると、二次攻撃から決めたクヴァラツヘリアはオフサイドでゴール取り消しとなりました。24分のハキミのミドルは、アリソンがキャッチ。29分に左隅を狙ったクヴァラツヘリアも、プレミアリーグ屈指のショットストッパーにセーブされました。

左サイドのバルコラが、アレクサンダー=アーノルドをかわして中央に出たのは30分。ボックス左でラストパスをもらったデンベレがアリソンと1対1になり、右足のシュートをブロックされると、こぼれ球を拾ったのはホームチームです。戻れないアリソン、ゴール前にはアレクサンダー=アーノルド。ショボスライにぶつけたバルコラは、2本めを打ち上げてしまいました。

37分に左からゴールに向かったクヴァラツヘリアは、3人に囲まれてもパスを選ばず、ニアに強烈なシュート。アリソンが右に弾き出すビッグセーブで、何とかCKに逃れました。リヴァプールのシュートは、45分のCKに何とか触ったルイス・ディアスのヘッドのみ。ポゼッションは68%対32%、シュート数12対1という一方的な展開です。

後半も、当然のようにパリのペース。54分に右隅に蹴ったクヴァラツヘリアのFKは、決まったかと腰が浮いた瞬間、アリソンが指先で触ってCKに逃れました。ショートコーナーからデンベレが入れたクロスも、レッズの守護神が前に出てクリア。背後にいたマルキーニョスには届きませんでした。ピッチの脇では、ダルウィン・ヌニェスがアップのペースを上げています。

59分、中央に絞ったアレクサンダー=アーノルドが右のサラーにつなぐと、シュートチャンスを創ろうとしたエースは、ヌーノ・メンデスにあっさり奪われてしまいました。67分にジョッタとルイス・ディアスが下がり、ダルウィン・ヌニェスとカーティス・ジョーンズ。70分を過ぎても、リヴァプールのシュートは前半の1本だけです。

中に絞ったアレクサンダー=アーノルドが、ラインの裏にロングフィードを入れたのは72分。ダルウィン・ヌニェスは、マルキーニョスに体を入れられました。79分、フラーフェンベルフを遠藤航。「何とかドロー」という指揮官の叫びが聞こえてきそうな策です。80分のドゥエのコントロールショットをセーブしたアリソンに、鳥肌が立ちました。よくぞ触った…!

84分、右から仕掛けたデンベレが左足で巻いたきわどいミドルも、アリソンが右手を伸ばして掻き出しています。サラーがエリオットに後を譲ったのは86分。シュートもアシストもチャンスクリエイトもゼロ、ボックス内でのタッチは5回、ボールロスト3回、デュエルは8戦全敗。何もできないチームを象徴するようなスタッツです。

最後の交代カードは、劣勢の左サイドにツィミカスか、右サイドにクアンサーだと思っていました。もしかして、勝利をめざしているのか?アリソンのロングフィードが最前線に飛び、マルキーニョスと競ったダルウィン・ヌニェスがキープして右に流すと、走り込んできたのは40秒ほど前に入ったばかりのエリオットでした。

左足のダイレクトショットは、ドンナルンマの手を弾いて左のサイドネットへ。最後に加わったアタッカーのファーストタッチが、唯一のビッグチャンスを活かす決勝ゴールとは…!リードしてからは、1本も打たせなかったリヴァプールが先勝。ポゼッション30%、シュート数27対2、オンターゲット10対2で0‐1の一戦は、守護神が演出したスーパーイリュージョンショーでした。

リーグアンのレベルがわからず、従ってパリの21戦連続無敗の価値を計れず。不振のマン・シティに先に2発を喫したチームなら、0‐2とか1-3で勝つだろうと高をくくっていたのですが、崩しのアイデアが多彩な強者でした。サラーを封じたヌーノ・メンデスはデュエル11勝1敗&タックル成功6回、デンベレはシュート8本&ドリブル成功5回。セカンドレグも、この2人に要注意です。

「レッズのサポーターが結集するアンフィールドでは、違う展開になる」といいたいところですが、猛攻を目の当たりにして危機感が募りました。「人生で一番のパフォーマンス」と振り返った守護神に、6日後に自己ベストを更新してくれというのは酷でしょう。今日は冴えなかった前線の奮闘に期待しつつ、最後にひとこと。ダルウィン・ヌニェス、エリオット、素晴らしい!


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