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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ルーベン・アモリムのベストマッチ!キャプテンがハットトリックのマン・ユナイテッド、4発快勝!

チャンピオンズリーグはリヴァプールがパリに敗れ、アーセナルとアストン・ヴィラは順当にベスト8進出。欧州各地で16試合が開催される木曜日は、ヨーロッパリーグとカンファレンスリーグの8強が決まります。AZアルクマールに1‐0で敗れたスパーズは、必勝のホームゲーム。レアル・ソシエダと1‐1ドローのマンチェスター・ユナイテッドは、オールド・トラフォードで負けたらアウトです。

プレミアリーグでボトム10に沈んでいる2チームは、ヨーロッパリーグで希望をつなぐことができるでしょうか。カンファレンスリーグに目を移すと、ファーストレグでコペンハーゲンに1‐2で勝っているチェルシーはドローでもOKです。3つのホームゲームのキックオフは、20時。序盤から激しい攻め合いとなっているのは、オールド・トラフォードです。

右から上がった久保建英の縦パスで、エルストンドがボックスの脇に出たのは6分。高速のグラウンダーに走り込んだオヤルサバルは、デ・リフトと絡んで転倒しました。最初のジャッジはFWのファールだったようですが、2分後にオンフィールドレビューに切り替わっています。スタンドは騒然。パトリック・ドルグとエイデン・ヘヴンは不安げに映像を覗き込んでいます。

ファイナルアンサーはPK。オヤルサバルは大ブーイングをものともせず、オナナの逆を突いて右隅に収めました。ここからマン・ユナイテッドの猛攻がスタート。12分に右からカットインしたガルナチョのミドルは、GKレミロの正面です。直後にダロトのクロスがファーに上がると、ドルグが頭で折り返したボールはザークツィーにの目の前を横切っています。

カゼミーロの絶妙なロングフィードが、ボックス右に落下したのは13分。ラインと入れ替わったブルーノ・フェルナンデスは迷わず、中央に転がしました。走り込んだホイルンドは、スベルディアのスライディングと同時に転倒。先に触っていればPKで、DFがクリアしたと見做されればスコアは変わりません。2分後、スポットに立ったブルーノが冷静に左に決めました。

1-1となってからは、イーブンの展開。19分に左のブルーノがクロスを入れると、GKレミロと交錯したホイルンドはボールに触れませんでした。カゼミーロのミドルは、左にアウト。今日のマン・ユナイテッドはサイドを崩すシーンが多く、ミドルレンジからも積極的に打っています。27分のショートコーナーから、ボックス右脇の久保建英が放ったシュートはオナナの正面です。

ホームチームの2度めの決定機は30分。ボックス左で2人かわしたザークツィーがニアに折り返すと、ホイルンドのワンタッチは右のポストにヒットしました。39分、右サイドを突破したガルナチョの鋭いクロスは、ニアに入ったナイフ・アゲールがクリア。ドルグの豪快な左足ボレーは、クロスバーを越えていきました。

44分には、自陣右サイドのブルーノが左からオーバーラップしたドルグに展開。ドリブルで上がったWBは、コースが空いているのを見て左足を振り抜きますが、うまく当たらずレミロの正面に飛んでしまいました。1‐1の前半は、シュート数11対6。オールド・トラフォードでは、ローテンションの前半が多いマンチェスター・ユナイテッドらしくない数字です。

後半立ち上がりの47分、ザークツィーとワンツーをかわして右に出たブルーノが中央に入れると、ホイルンドが落としたボールをザークツィーがダイレクトで左隅へ。レミロがセーブし、左にこぼれたボールに反応したドルグはエルストンドと接触して転倒しました。2度めのPKとなったブルーノ・フェルナンデスは、レミロが左に反応するのを見て右に転がしました。

54分にエイデン・ヘヴンのロングフィードを追ったドルグは、エルストンドをつぶしてゴールライン際を進み、中央のホイルンドにラストパス。通れば決まりのボールは、レミロが読み切ってキャッチしています。直後、GKが左のナイフ・アゲールに出したボールをガルナチョがスライディングでインターセプト。倒れ込みながらの折り返しは、ニアに戻ったGKの懐に収まりました。

64分、自陣での奪取からホイルンドがザークツィーに落とすと、ラインの裏にロングスルーパスが通りました。ドルグを後ろから押したアランブルは1発レッド。攻め続ける赤いシャツは、早い時間に追加点を決めたいところです。カゼミーロからホイルンド、ガルナチョと右でつながった70分の速攻はクロスが通らず、こぼれ球を叩いたホイルンドの一撃はブロックされました。

78分のブルーノのミドルをレミロがキャッチした後、カゼミーロが下がってトビー・コリアー。81分にブルーノの縦のスルーパスを受け、ボックス左でフリーになったザークツィーは右足のシュートをセーブされ、マズラウィ―のクロスにフリーで合わせたヘッダーは右に逸れていきました。ラ・レアルの希望が潰えたのは87分。カウンターの主役はガルナチョでした。

ドリブルで中央に進んだ17番が、完璧なタイミングで右のブルーノにスルーパス。ボックス右に出たキャプテンは、右足のダイレクトショットをファーのサイドネットに収め、ハットトリックを達成しました。ここでザークツィーが下がり、エリクセン。91分にドルグとパス交換したホイルンドが左にまわり込むと、グラウンダーをもらったダロトが右足で押し込みました。

シュート25本&オンターゲット10本のマンチェスター・ユナイテッドが4-1で快勝。ブルーノ、ホイルンド、ガルナチョ、ザークツィー、ドルグが全員持ち味を発揮した一戦は、ルーベン・アモリムのベストマッチでしょう。来季の欧州への希望は4月につながりました。目下のテーマは、安定性と再現性です。準々決勝のリヨンとの2試合も、今日のパフォーマンスを期待しましょう。


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