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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アンドレア・ベルタがアーセナルのSD就任に合意!最初の新戦力はスビメンディか、あるいは…?

ちょうど1ヵ月後の4月16日、サンティアゴ・ベルナベウでチャンピオンズリーグ準々決勝のセカンドレグが開催されます。アーセナルをこよなく愛するグーナーといえども、ムバッペ、ロドリゴ、ヴィニシウス・ジュニオール、ベリンガムを擁する前年のチャンピオンに勝てると予想している人は、少ないのではないでしょうか。

最大の難関の突破について、大半のグーナーは「願う」「祈る」「信じる」といった言葉で表現しているのではないかと思われます。以前に「アーセナルは、CL制覇をめざせるのではないか」と書いたことがあるのですが、そのときにイメージしていたのは、カイ・ハヴェルツ、サカ、ウーデゴーア、マルティネッリ、デクラン・ライスが本領を発揮しているチームです。

欧州で無類の強さを発揮するエル・ブランコに対して、セントラルMFを最前線に配する急造チームが勝つのは難しいでしょう。最近のウーデゴーアの停滞は、時間をかけて連携のクオリティを高めてきたベン・ホワイト、サカ、カイ・ハヴェルツの離脱による戸惑いや負担が最大の要因なのではないでしょうか。

攻撃への関与度を高めようとしているデクラン・ライスは、年明けから3ゴール3アシストと結果を出していますが、サカを失ったセットピースは直近2ヵ月ノーゴールです。昨季よりも守備の強度は落ちており、ベスト4に進出するには勢いや運も必要でしょう。今いえるのは、「一昨年のセヴィージャ戦のように、すべてがはまったときの強さを信じている」というぐらいです。

決戦を終えた頃、アーセナルから見えるプレミアリーグの景色はどうなっているのでしょうか。33節までのリヴァプールの対戦相手を見ると、エヴァートン、フラム、ウェストハム、レスター。劇的に差が詰まっているとは思えません。絶対的王者だったマン・シティが予想外の不振に陥ったチャンスを活かせず、無冠でシーズンを終えるとなれば、悔しい限りでしょう。

しかし今季はアーセナルにとっても、TOP4から陥落してもおかしくないアクシデントが重なったシーズンでした。リーグ最多の5枚のレッドカードを喰らい、10ポイントのロスト。主力の離脱も、レッズに引き離される要因となっています。ウーデゴーアが不在だった2ヵ月半のプレミアリーグは3勝2分2敗。ストライカーがいなくなってからは、1勝2分1敗です。

視点を変えれば、苦しいシーズンの経験は、「今のチームに足りないものを浮き彫りにした」ともいえそうです。「アスレティック」が、アトレティコ・マドリードで12年を過ごしたアンドレア・ベルタのスポーツディレクター就任が合意に達したと報じています。シーズンが終わる前に契約を結んだのは、すぐに動かしたいプロジェクトがあるからでしょう。

夏のターゲットは、デヴィッド・オーンスタイン記者が「話はかなり進んでいる」と語ったレアル・ソシエダのマルティン・スビメンディだけではありません。懸案のストライカーは、これといった動きはないようですが、「CAUGHTOFFSIDE」のファレル・キーリング記者が「信頼できるジャーナリストから、既に交渉が始まっている選手の最新情報を得た」といっています。

「フットボールロンドン」も引用している発信源は、「ビルト」のクリストファー・ファルク記者です。アスレティック・ビルバオのスペイン代表FWニコ・ウィリアムズは、アーセナルとバイエルンの争奪戦となっており、主力の売却が必要なドイツの名門より、自由に動けるプレミアリーグのクラブのほうが実現性が高いと伝えています。

今季の公式戦で36試合9ゴール7アシストのウインガーは、最大6700万ポンドのバイアウト条項があるといわれており、すんなり進められるディールではありません。セントラルMFとストライカー、ウインガーに2億ポンドが必要となれば、トーマス、ジョルジーニョ、ティアニーだけでなく、ファビオ・ヴィエイラやジンチェンコも手離すことになるかもしれません。

グリーズマンやオブラク、トリッピアーらの獲得に関わってきたアンドレア・ベルタSDは、リュカ・エルナンデス、ロドリ、トーマスの売却を進めた人物でもあります。百戦錬磨のディレクターは、勝手知ったるスペインのクラブとのディールを最初の仕事にするのでしょうか。ノースロンドン発の次なるニュースに注目しましょう。


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