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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Chelsea×Tottenham】速く、シンプルに前へ。接戦を制したのは、戦い方が明確だったチェルシー!

ベンタンクールをかわして強引に打ったコール・パルマーの一撃を、ヴィカーリオが右に弾いたのは50分。右サイドに出たジェド・スペンスの縦パスはククレジャがカットし、ドリブルで仕掛けたサンチョは突破を諦めてSBに戻しました。左サイドにいたのはコール・パルマー。左足のクロスは、トレーニングでキックの感触を確かめるようなリラックスしたモーションでした。

中央は3対3。エンソ・フェルナンデスをケアしていたファン・デ・フェンは、前にいたニコラス・ジャクソンに気を取られ、MFをフリーにしてしまいました。ペドロ・ネトを見ていたウドジェは一瞬迷い、マークを切り替えたのですが、時すでに遅し。8番のヘッダーは、左のサイドネットに飛び込む完璧な弾道でした。チェルシーとスパーズのロンドンダービーで先制したのは、ホームチームです。

勝てば4位、負ければ6位のチェルシーに対して、10位と10ポイント差のスパーズはヨーロッパリーグ制覇が唯一の目標です。キックオフから43秒、トレヴォ・チャロバーのロングフィードでニコラス・ジャクソンがラインの裏に飛び出し、ヴィカーリオと1対1。シュートはGKがブロックし、ファン・デ・フェンのクリアはストライカーの足に当たってポストを叩きました。

ピンチをしのいだ1分後、ウドジェがカウンターを仕掛け、ボックス左に持ち込んだソン・フンミンのシュートはマロ・グストがスライディングでブロック。7分のククレジャのクロスをファン・デ・フェンがクリアすると、こぼれ球を叩いたマロ・グストの一撃は右のポストすれすれを抜けていきました。イーブンの展開だったゲームは、徐々にチェルシーペースに傾いていきます。

14分のコール・パルマーの鋭いクロスは、ヴィカーリオがパンチ。落下点にいち早く入ったニコラス・ジャクソンのボレーはミートせず、GKの正面です。18分には、左サイドからボックスに近づいたサンチョがコール・パルマーに縦パスを通し、速いグラウンダーをフィード。走り込んだエンソ・フェルナンデスのワンタッチは、ゴールライン上でヴィカーリオが押さえています。

スパーズのチャンスは37分、ソン・フンミンが左から蹴った高速クロスをロベルト・サンチェスが前に弾かなければ、ジェド・スペンスが押し込んでいたはずです。右サイドのペドロ・ネトが低いクロスをファーに送ったのは44分。フリーだったサンチョがワントラップで放った決定的なシュートは、左にダイブしたヴィカーリオのビッグセーブに阻まれました。

前半のチェルシーのシュートは6本で、スパーズはキャプテンとベリヴァルの2本のみ。後半の立ち上がりに失点したスパーズは、チャンスを創れないまま時間が過ぎていきます。57分のFKからカイセドが決めた鮮やかなボレーは、ボールが中央に入った瞬間、コルウィルが壁の裏に出ていたというジャッジで取り消されています。

追いつきたいポステコグルー監督は、64分にベリヴァルとオドベールを下げ、ブレナン・ジョンソンとパペ・マタル・サール。69分にパペ・マタル・サールが決めた強烈なミドルは、直前にカイセドから奪った際のファールでノーゴールです。チェルシーの幻のゴールシーンには、「厳しい…」とつぶやいてしまいましたが、こちらは納得のひとことです。

スパーズが最後にゴールに迫ったのは89分。完全に消されていたソランケが右に展開した速攻で、縦に突破したブレナン・ジョンソンがクロスをファーに流すと、ソン・フンミンのスライディングボレーはロベルト・サンチェスが身を挺して外に押し出しました。スパーズの後半のシュート6本のうち5本はセットピースで、1-0の着地は妥当でしょう。

ブルーズの僅差の勝利で感じたのは、前線でボールを収められるニコラス・ジャクソンの価値です。エースの復帰が戦術のチューニングのきっかけとなったのか、チーム全体として「ボールを早く前へ運ぶ」「サイドでコースが空いたらシンプルにクロスを入れる」という意識が高まっており、前半だけで31本のロングフィードを記録していました。

そのターゲットとなったのがニコラス・ジャクソンで、開始早々の決定機だけでなく、カウンターの仕掛け人としてもポストとしても機能していました。最後の4戦がリヴァプール、ニューカッスル、マンチェスター・ユナイテッド、ノッティンガム・フォレストで、TOP4キープは難しいという評価もありますが、15番とコール・パルマーが復活すれば可能性は高まるはずです。

敗れたスパーズは、直近のプレミアリーグ4試合で2ゴールの攻撃陣を立て直す必要があります。ポステコグルー監督は、メンバーをいじりすぎではないでしょうか。中盤は、パペ・マタル・サール、ベンタンクール、ジェームズ・マディソンで固定してもよさそうです。次節のサウサンプトンで勝ち切り、自信をもってフランクフルトとの決戦に臨んでいただければと願っています。

戦い方が明確だったチェルシーと、自らの強みを武器にできなかったスパーズ。本来、鬼門は北東ですが、スタンフォードブリッジでの33試合でわずか1勝のスパーズにとっては、南西のようです。両者の明暗が浮き彫りになったように感じられるロンドンダービー。14位に沈むスパーズの得失点差は、6位のニューカッスルを上回っているのですが…。


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