2025.04.04 マンチェスター・ユナイテッドの話題
今季11回めの沈黙…マンチェスター・ユナイテッドがゴールを決められない試合が多い理由。

アウェイでこれほど多くのシュートを積み上げ、ノーゴールで敗れたのは、2006年12月にアップトン・パークのウェストハム戦で24本を記録して以来、20年ぶりだそうです。最前線に入ったザークツィーは1本も打てず。ハーフタイムに加わったホイルンドは、ガルナチョの縦のスルーパスを受けた47分のシュートの後は、何もできずに終わっています。
マヌエル・ウガルテを前半だけで諦め、ブルーノ・フェルナンデスを下げる攻撃的な布陣にシフトしたのにゴールを決められなかったとなると、戦術も交代策も空回りと評するしかありません。フィニッシュが課題となっているガルナチョは、6本を放ちながらオンターゲットゼロ。ここからは、マンチェスター・ユナイテッドの課題をピックアップしていきましょう。
「アスレティック」のマーク・クリッチリー記者が指摘しているのは、マグワイア以外にストロングヘッダーがいないこと。ノッティンガム・フォレスト戦では、8つのヘディングシュートのうち7つのxGが0.1以下で、92分にドルグのクロスを競ったマグワイア以外は可能性が感じられませんでした。今季プレミアリーグでヘディングのゴールは3本で、下にいるのはウルヴスだけです。
次なる課題は、ガルナチョの判断力とチームメートからの信頼です。象徴的なシーンは、69分のカウンター。ブルーノ・フェルナンデスの素晴らしいロングフィードで、ラインの裏を取ったガルナチョは、減速するなら周囲を見渡すべきでした。カットインから放った右足のシュートは、タイミングを読み切ったイエーツにブロックされてしまいました。
このとき、中央から上がったホイルンドは打てる位置に入らず、GKの前まで下がったミレンコヴィッチに近づいています。あえてこういう表現をしますが、「どうせガルナチョが打つから、GKが弾いたら詰めよう」と考えたのでしょう。CBが引いたのを見て、もらえるエリアに動いて呼んでいれば、追加タイムを含む51分の出場でシュート1本にはならなかったでしょう。
マン・ユナイテッドのストライカーが、2人合わせてリーグ戦6ゴールに留まっているのは、漫然と走っているシーンが多く、DFの視界から消えて打てるエリアに入ったり、サイドを突破した際にニアに入ってつぶれたりするプレイが少ないからでしょう。少人数の攻撃における個の連携まで、チーム戦術の責任にするわけにはいかないことは、あの日のイサクが教えてくれています。
カラバオカップ決勝で、リヴラメントのクロスをジェイコブ・マーフィーが競った瞬間、中央にいたイサクは落ちてきたボールをダイレクトで打つことを想定し、CBから離れるべく3歩下がっています。対してマン・ユナイテッドは、自分で打ちたがるウインガーとフィニッシュのイメージがなかったストライカーが、厳しいチェックがなかった2対2の決定機を活かせませんでした。
貧攻にあえぐ赤いシャツの攻撃エリアを見ると、左サイドから42%はリーグ3位で、左からのシュート比率24%は1位。ゴールエリアからのシュートが全体の8%、ボックス内から56%、ショットコンバージョン9.1%はすべて17位です。つまりアモリムのチームは左サイド偏重で、確度の高いエリアからのフィニッシュが少なく、ムダ打ちが多いというわけです。
かつてミケル・アルテタは、ラヒム・スターリングとレロイ・サネのカットインからのゴールを増やすべく、中に入るタイミングやボールの引き出し方などをそれぞれマンツーマンで指導していました。ザークツィーとホイルンドはトレーニングによって変わるのか、アモリムの戦い方をインストールするのは難しいのか。ザークツィーは、セカンドストライカーとして活かす余地がありそうですが…。
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